MEMORY FILE

写真現像・DPEショップ

写真現像・DPEショップは、撮り終えたフィルムを預け、現像済みのネガと紙焼きプリントを受け取る写真サービスの記憶です。フィルム袋、同時プリント、仕上がり日時、ネガの番号は、スマートフォンやデジタルカメラ以前の写真の流れをたどる手掛かりになります。

呼ばれ方:DPE店、写真屋、同時プリント

読みたい項目を目次で選ぶ
DP処理機器の記録
1961年
関連する年代
フィルム現像から平成期
記憶の場所
商店街・駅前・スーパー内・住宅街
現在
継続する展開あり

QUICK COMPARE

フィルム現像・同時プリント・現在の店頭プリントを分ける

フィルム現像
撮影済みフィルムを処理して画像を得る工程です。未現像フィルム、現像済みネガ、紙焼きプリントは同じ状態ではありません。
同時プリント
現像と紙焼きプリントをまとめて依頼する利用形態です。
ネガとプリントの保管
ネガは後の焼き増しに関わる原版で、紙焼きとは役割が異なります。袋・注文票には個人情報が残ることがあるため公開時は伏せます。
現在の店頭プリント
デジタルカメラやスマートフォンの画像を店でプリントする現行サービスです。フィルム現像の受付、納期、対応店舗と同一とは限りません。
焼き増し
現像済みのネガから、必要な写真を追加でプリントする注文。新しいフィルムを現像することとは別で、写真を配るための追加注文にもつながります。
目次へ戻る

見分ける手掛かり

識別には、フィルムを預かる受付、現像、ネガ、紙焼き、同時プリントという工程を重ねます。カメラ本体の販売店、証明写真機、写ルンですの販売、現在のデジタル画像プリントは近接しますが、依頼する媒体・仕上がり・保管物が同じとは限りません。

  • フィルム袋
  • 同時プリント
  • ネガ
  • 翌日仕上げ

関連する資料:[1][2][3][4][6]

目次へ戻る

どんな場所・使い方だった?

利用者は撮影済みフィルムを店へ渡し、仕上がり日以降にプリントとネガを受け取りました。受付店とは別のカラーラボで処理する仕組みもありました。富士フイルムの沿革では、プリントを一枚ずつ切り、ネガと照合し、枚数や料金を記したDP袋に入れて受付店へ返す工程が説明されています。袋は持ち帰るための入れ物であると同時に、店とラボの間で注文内容を結び付ける道具でした。ネガを後から持参して必要な写真を追加する『焼き増し』は、最初の現像とまとめて頼む同時プリントとは別の注文です。

関連する資料:[1][2][3][4][5][6]

目次へ戻る

A CLOSER LOOK

撮る日と、写真を受け取る日が分かれている

写真現像・DPEショップを利用する流れには、撮影した後にフィルムを預け、仕上がってから受け取る時間があります。撮影の場で紙の写真が完成するわけではなく、店やラボでの処理を経て、手で見られるプリントになります。撮影した場所と受け取った店が別にあるため、旅や行事の記憶に、近所の写真店や受付の袋の記憶が重なるのも理解できます。

受け取るネガとプリントは、同じ写真に関わっていても役割が異なります。プリントは眺めたり渡したりする紙の写真で、ネガは後に焼き増しする際の原版に関わります。アルバムに貼る写真と、袋に残されたネガを分けて見ると、写真が作られ、選ばれ、保管される流れが見えてきます。デジタル画像の店頭プリントと比べる際も、店へ渡すものがフィルムか画像データかが大きな違いです。

解説に使った資料:[1][3][5]

目次へ戻る

FOLLOW THE FLOW

フィルムを預けて、紙の写真を受け取る

撮影済みフィルムの現像と紙焼きをまとめて頼む、同時プリントの流れを例にしています。

  1. 撮り終えたフィルムを預ける

    利用者が撮影済みフィルムを受付へ渡します。この時点では、後からアルバムへ貼る紙の写真が完成しているわけではありません。

  2. 店やラボで現像と紙焼きを行う

    フィルムを現像して画像を得る工程と、紙へプリントする工程を経ます。現像済みネガと紙焼きは、同じものではありません。

  3. 仕上がった写真とネガを受け取る

    紙のプリントを眺めたり渡したりし、ネガは焼き増しの原版として保管します。受け取る内容や仕上がりは注文によって異なります。

ここがポイント撮影した場所と写真を受け取る場所の間に、店やラボの処理が入ります。画像データを持参するデジタルプリントとは入口が違います。

図解のもとにした資料:[1][3][5]

目次へ戻る

関連する年代

富士フイルムの沿革は、1961年から写真用処理機器を展開し、DP店や黒白写真ラボの作業効率化に寄与したと記録します。カラーラボ網やレンズ付きフィルム、デジタルカメラの変化によって利用の形は移り、単一の年代や全国一律の人気期としては扱いません。平成にはプリントする側もデジタル化します。1996年のデジタルミニラボ『フロンティア』は、画像をデジタル処理し、銀塩方式のカラープリントへ仕上げるシステムでした。デジタル化は撮影するカメラだけに起きた変化ではなく、店やラボで紙の写真を作る工程にも及びました。ただし、機器の登場年をすべての写真店の導入年とはみなしません。

DP処理機器の記録:1961年 / 関連する年代:フィルム現像から平成期

登場・発売時期の資料:[1][3][6]

目次へ戻る

今はどうなっている?

現在も富士フイルムは店頭プリントのQ&Aを案内していますが、フィルム現像とデジタル画像のプリントでは受付条件、対応メディア、納期、店舗ごとの可否が異なります。

出典:[4][5]

目次へ戻る

EVIDENCE

この記録の出典

確認日は資料の内容を確認した日で、商品の発売日とは異なります。

  1. 資料1富士フイルムのあゆみ カラーラボの整備とラボ機器の開発別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:fujifilm.co.jp参照内容:存在・概要・登場・発売時期・楽しみ方・使い方内容を確認した日:
  2. 資料2富士フイルムと写真文化別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:fujifilm.com参照内容:存在・概要・楽しみ方・使い方内容を確認した日:
  3. 資料3富士フイルムのあゆみ DP袋・現像プリント受付店とラボ網別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:fujifilm.co.jp参照内容:存在・概要・登場・発売時期・楽しみ方・使い方内容を確認した日:
  4. 資料4スマートフォン専用アプリ『写ルンです+』提供開始|富士フイルム別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:fujifilm.com参照内容:存在・概要・楽しみ方・使い方・継続・復刻・終了の状況内容を確認した日:
  5. 資料5富士フイルム お店プリントQ&A別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:fujifilm.jp参照内容:楽しみ方・使い方・継続・復刻・終了の状況内容を確認した日:
  6. 資料6デジタルラボシステム フロンティアのカタログ・プリントサンプル(1996年)|国立科学博物館 産業技術史資料データベース別タブで開く公的機関の資料 / 掲載サイト:sts.kahaku.go.jp参照内容:存在・概要・登場・発売時期・楽しみ方・使い方内容を確認した日:
目次へ戻る