魔女の宅急便の登場人物と声優の一覧

魔女の宅急便の中心にいるのは、13歳で修行の旅に出た魔女のキキ、相棒の黒猫ジジ、飛行クラブの少年トンボ、パン屋のおかみさんのおソノの4人です。主な登場人物と声の担当、作品の記録を表にまとめました。

主な登場人物と声優の一覧

主な登場人物と日本語版の声の担当は、ザテレビジョンの配役表によると次のとおりです。

主な登場人物と声優の一覧の表

表が画面に収まらないときは、左右にスクロールできます。キーボードでは表を選び、左右の矢印キーで動かせます。

主な登場人物と声優の一覧の表
役名立場声
キキ修行中の13歳の魔女高山みなみ
ジジキキの相棒の黒猫佐久間レイ
トンボ飛行クラブの少年山口勝平
おソノグーチョキパン店のおかみさん戸田恵子
フクオおソノの夫山寺宏一
ウルスラ森の小屋で絵を描く少女高山みなみ
老婦人ニシンのパイを頼む婦人加藤治子
バーサ老婦人の家の家政婦関弘子
老婦人の孫娘パイを届けられる少女鍵本景子
コキリキキの母で魔女信沢三恵子
オキノキキの父三浦浩一
先輩魔女旅立ちの夜に会う魔女小林優子
マキ白猫リリーの飼い主井上喜久子

スタジオジブリ公式サイトの作品ページに名前が載っているのは、高山みなみさん・佐久間レイさん・山口勝平さん・加藤治子さん・戸田恵子さんの主要5人です。ほかの役の声を知りたいときは、ザテレビジョンや映画.comの配役表で確かめられます。

家族・街・森に分けた人物の関係

登場人物は、キキの故郷と旅立ちの夜に出会う人、修行先のコリコの街の人たち、森で出会う人の3つに分けると関係がつかみやすくなります。

家族・街・森に分けた人物の関係の表

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家族・街・森に分けた人物の関係の表
まとまり人物
故郷と旅立ちコキリ・オキノ・ジジ・先輩魔女
コリコの街おソノ・フクオ・トンボ・老婦人・バーサ・孫娘・マキ
森の小屋ウルスラ

アニメ!アニメ!のあらすじでは、キキは魔女の母コキリと人間の父オキノに育てられた女の子です。家族のもとを離れたキキが、街の大人や年上のウルスラに支えられて一人立ちしていく流れを押さえると、物語が追いやすくなります。

1989年公開の記録と原作・実写版

魔女の宅急便は、1989年7月29日、平成元年の夏に公開された宮﨑駿監督のアニメーション映画です。原作は角野栄子さんの児童書で、1985年に福音館書店から出ています。

1989年公開の記録と原作・実写版の表

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1989年公開の記録と原作・実写版の表
項目内容
公開日1989年7月29日
上映時間約102分
原作角野栄子
脚本・監督宮﨑駿
主題歌荒井由実
配給東映
配給収入21.5億円

配給収入は日本映画製作者連盟の1989年の集計で、その年の邦画でいちばん多い数字でした。「宅急便」の商標を持つヤマト運輸と組んだ作品でもあり、スタジオジブリのクレジットには提携作品として同社の名が並びます。

原作はシリーズで全6巻あり、キキとトンボが結婚して双子が生まれるところまで描かれます。2014年3月1日には清水崇監督の実写版が公開され、キキを小芝風花さん、おソノを尾野真千子さんが演じました。

舞台のコリコの街とモデルの街

キキが修行先に選ぶ海辺の街がコリコです。ストックホルム市の公式観光サイトは、宮崎駿監督がストックホルムとヴィスビーの建物や街並みから多くの着想を得たと紹介しています。

同じサイトによると、コリコの時計台のある建物は、時計を足したストックホルム市庁舎にそっくりです。街並みはストックホルムの旧市街やセーデルマルム、ゴットランド島にあるヴィスビーの旧市街がもとになっています。ストックホルムには映画に出てくる場所をめぐるツアーもあるので、街の景色が好きな人は地図で旧市街を眺めてみると楽しめるでしょう。

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キキは13歳でひとり立ちした魔女

キキは、魔女の母と人間の父のもとで育ち、13歳で知らない街に住みついて修行を始めた魔女の女の子です。空を飛ぶ力を生かした仕事で自立していく一方、途中で魔法が弱まる壁にぶつかります。

13歳の満月の夜に旅立つ魔女のしきたり

魔女として生きると決めた女の子は、13歳になると家を出て、よその街で1年間の修行をするのがしきたりです。旅立つのは満月の夜と決まっていて、キキもその夜に、ほうきに乗って故郷をあとにします。

アニメ!アニメ!のあらすじでは、キキは両親に愛されて育った天真爛漫な女の子として紹介されています。修行先を自分で探す旅は、まだ子どもらしさの残るキキにとって初めての一人暮らしの始まりです。

パン屋に下宿して始めた宅急便の仕事

泊まる当てもなく街を歩いていたキキは、グーチョキパン店のおかみさんのおソノと知り合います。おソノの家の離れに下宿させてもらい、空を飛ぶ力を使った「お届け屋さん」を始めました。

ほうきで荷物を運ぶ仕事は、キキの空を飛ぶ魔法をそのまま生かしたものです。魔女の修行といっても特別な魔法を覚えるのではなく、自分にできることで暮らしを立てる点に、この作品の働くことへのまなざしがよく表れています。

魔法が弱まり空を飛べなくなる場面

物語の後半、キキはジジの言葉が分からなくなっていることに気づきます。慌ててほうきで飛ぼうとしても思うように飛べず、魔法の力が弱まったと知って落ち込むのです。

文藝春秋の『ジブリの教科書5 魔女の宅急便』も、キキが飛べなくなることとジジと言葉が通じなくなることを、働くことと並べて作品の読みどころとして紹介しています。子どものころは怖い場面に見えた人も、大人になって見返すと、仕事に行き詰まった経験と重ねやすい場面でしょう。

キキとウルスラは高山みなみの一人二役

ザテレビジョンの配役表に「キキ/ウルスラ役」とあるとおり、キキと、森の小屋で絵を描くウルスラの声は、どちらも高山みなみさんが担当しています。

アニメ評論家の藤津亮太さんは文春オンラインのコラムで、この配役によって2人が似た道を歩む先輩と後輩であることが自然に浮かび上がると書いています。声の似た2人の会話に注目すると、ウルスラが少し先を行くキキのように見えてくるはずです。

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ジジはキキと話せる相棒の黒猫

ジジは、キキと言葉を交わせる相棒の黒猫で、修行の旅にも一緒に出かけます。物語の後半でキキと話せなくなり、言葉が戻らないまま終わる点が、原作の第1巻との大きな違いです。

キキと一緒に旅立った黒猫のジジ

ジジはキキの相棒の黒猫で、満月の夜の旅立ちにも一緒に出発します。声を担当したのは佐久間レイさんです。

福音館書店の文庫の紹介文も、物語を「魔女の子キキは、相棒の黒猫ジジといっしょにひとり立ちの旅に出た」と書き出しています。キキにとってジジは、知らない街で本音を話せるただ一人の相手です。映画で見返すときは、2人の会話の量が前半と後半でどう変わるかを追うと、キキの気持ちの動きが見えやすくなります。

白猫のリリーとエンディングの子猫

リリーは、コリコの街に住むマキが飼っているメスの白猫です。ジジはリリーと仲良くなり、エンディングでは2匹の間に4匹の子猫が生まれています。

4匹のうち3匹はリリー似で、1匹がジジ似です。物語の本編が終わったあとに流れる場面なので、エンドロールまで見ておくと、ジジのその後を確かめられます。ジブリ作品のほかの猫は、耳をすませばや猫の恩返しの図鑑ページでたどれるので、あわせて読むと楽しみが広がるでしょう。

後半からジジの言葉が分からなくなる

映画では、後半からキキとジジの会話ができなくなります。キキがジジの言葉が分からないと気づくのと同じころに、魔法の力も弱まり、空を飛べなくなるという流れです。

映画のもとになった原作の第1巻では、ジジは最後までキキと話せます。シリーズの第5巻には、キキの魔法が弱まってジジと話せなくなる場面もあります。映画ではこの出来事が13歳の修行中に起こり、最後まで言葉は戻りません。原作を読んだ人と映画しか見ていない人で、ジジの印象が分かれやすいのはこのためでしょう。

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トンボは空を飛びたい飛行クラブの少年

トンボは、空を飛ぶことにあこがれ、仲間と人力飛行機を作っているコリコの街の少年です。「トンボ」はあだ名で、本名はコポリといいます。

人力飛行機を作る飛行クラブの少年

トンボは飛行クラブのメンバーで、空を飛べるキキに強い興味を持つ少年です。声を担当したのは山口勝平さんで、ザテレビジョンの配役表には「トンボ/コポリ役」と載っています。

仲間と作っている人力飛行機は、自転車に大きなプロペラを付けた機関部が中心です。魔法で飛べるキキと、道具を工夫して飛ぼうとするトンボは、同じ空を目指しながら方法がまったく違います。この対比を意識すると、2人の会話がかみ合わない理由も分かりやすくなるでしょう。

パーティーへの誘いと人力飛行機での遠出

トンボはキキをパーティーに誘ったり、人力飛行機に乗せたりして、少しずつ距離を縮めていきます。アニメ!アニメ!のあらすじでも、友達のトンボがキキをパーティーに誘いに来る場面が紹介されているほどです。

トンボは制作中の人力飛行機の機関部をキキに見せ、試し乗りを兼ねて、海岸に止まっている飛行船を見に行こうと誘います。この遠出が、キキとトンボが打ち解けていくきっかけです。

飛行船の事故とデッキブラシでの救出

物語のクライマックスでは、海岸の飛行船が突風にあおられて暴走し、ロープにしがみついたトンボが空高くさらわれてしまいます。この様子は、老婦人の家の家政婦バーサが見ていたテレビにも映し出されました。

ほうきが折れていたキキは、居合わせた掃除夫のおじさんからデッキブラシを借りて飛び立ちます。飛行船の名前は「自由の冒険号」で、船長の声は大塚明夫さんが担当しました。飛べなくなっていたキキが、トンボを助けたい一心で再び空へ向かう場面です。

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おソノさんとコリコの街で出会う人たち

修行中のキキを支えるのは、居場所をくれたパン屋のおソノさんをはじめとする、コリコの街や森で出会う大人や年上の女性たちです。故郷の両親と旅立ちの夜の先輩魔女も、キキの生き方に影響を与えます。

おソノさんはグーチョキパン店のおかみさん

おソノさんは、コリコの街にあるグーチョキパン店のおかみさんです。泊まる当てのなかったキキを家の離れに下宿させ、お届け屋さんを始めるきっかけを作りました。声は戸田恵子さんが担当しています。

夫のフクオの声は山寺宏一さんで、ザテレビジョンの配役表によれば警官とアナウンサーの声も山寺さんの担当です。グーチョキパン屋の建物は、愛知県のジブリパークにある「魔女の谷」で訪ねることができ、キキが修行前に暮らしていたオキノ邸も同じエリアにあります。

森の小屋で絵を描くウルスラ

ウルスラは、森の中の小屋で絵を描くことに打ち込む、キキより年上の画家の少女です。夢をかなえるためにほかの女の子とは違う道を選んだ人で、キキとは心を通わせる間柄になります。

声はキキと同じ高山みなみさんです。魔女と画家で道は違っても、自分の力を生かして生きようとする姿はキキと重なります。大人になってから見返すと、ウルスラの言葉の重みが増して感じられるはずです。

ニシンのパイの老婦人とお手伝いのバーサ

老婦人は、孫娘あてにニシンとカボチャのパイを届けてほしいとキキに頼む婦人です。声は加藤治子さん、家政婦のバーサは関弘子さんが担当しました。

キキは急な大雨の中でずぶ濡れになりながらパイを届けますが、受け取った孫娘は冷たい態度で、祖母のパイにけちをつけて扉を閉めてしまいます。濡れたまま眠ったキキは風邪をひいてしまい、仕事のつらさを味わう場面として記憶に残っている人も多いでしょう。孫娘の声を担当したのは鍵本景子さんでした。

キキの両親コキリとオキノと先輩魔女

キキの母コキリは、町の人のために薬を作りながら魔女の伝統を守ってきた魔女です。父オキノは人間で、声はコキリが信沢三恵子さん、オキノが三浦浩一さんです。

原作のオキノは魔女や妖精を研究する民俗学者として描かれています。先輩魔女は、キキが旅立った夜に出会う年上の魔女で、声は小林優子さんです。故郷の母、旅先の先輩魔女、森のウルスラと、キキの前には立場の違う女性が何人も現れ、それぞれが一人立ちの見本になっています。

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まとめ

魔女の宅急便の登場人物は、13歳で一人立ちしたキキと相棒のジジを中心に、パン屋のおソノさんや森のウルスラなど、キキを支える街の人たちで成り立っています。後半でジジの言葉が分からなくなり、魔法が弱まったキキが、デッキブラシでトンボを助けに飛ぶ流れが物語の山場です。

次に観るときは、キキとウルスラの声が同じ人だと意識して、2人の会話を聞いてみてください。平成元年のほかのヒット作は平成の映画一覧、ジブリのほかの作品は千と千尋の神隠しの登場人物でたどれます。

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参考資料

個別の品やサービスの発売時期は、各図鑑ページで項目ごとに出典を示します。

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