平成初期(1989〜1995年)の懐かしいCM
平成初期のCMで今も語られるのは、リゲイン、鉄骨飲料、ポリンキー、カップヌードルの「hungry?」です。リゲイン、ポリンキー、カップヌードルは流行語大賞や広告賞の記録にも名前があり、鉄骨飲料は2026年に令和版が出るほど今も話題になるCMです。
平成初期に流れていたおもなCMを、始まった年の順に並べました。
表が画面に収まらないときは、左右にスクロールできます。キーボードでは表を選び、左右の矢印キーで動かせます。
| 始まった年 | 企業 | CM | 思い出す手がかり |
|---|---|---|---|
| 1988年 | 三共 | リゲイン | 24時間戦えますか。 |
| 1989年 | サントリー | 鉄骨飲料 | 鉄骨ダンス |
| 1989年 | JR東海 | クリスマス・エクスプレス | クリスマスのキャンペーン |
| 1990年 | 湖池屋 | ポリンキー | スリーポリンキーズ |
| 1992年 | 日清食品 | カップヌードル | hungry? |
| 1993年 | JR東海 | そうだ 京都、行こう。 | 季節ごとの京都 |
リゲインのコピーは昭和の終わりの1988年に生まれ、平成元年に流行語として表彰されました。クリスマス・エクスプレスの年は、JR東海が「1989年放映」と記録している回のものです。どのCMか名前が出てこないときは、表の「思い出す手がかり」から探すと見つけやすくなります。
リゲイン|1989年に流行語になったCM
三共(今の第一三共ヘルスケア)のリゲインは、「24時間戦えますか。」のコピーで知られる栄養ドリンクのCMです。コピーは初代リゲインが出た1988年に生まれ、1989年の新語・流行語大賞で流行語部門の銅賞を受けました。
受賞者は出演した時任三郎さんで、主催者はサラリーマンがリゲインを飲んで世界を舞台に働く物語だと説明しています。CMソング「勇気のしるし」もヒットし、第一三共ヘルスケアはCDが60万枚売れたと振り返っています。
10年後の1999年には、坂本龍一さんのピアノで疲れた人に語りかけるCMに変わり、流行語「癒し」の説明にも例として挙がりました。闘う人から疲れた人へと、同じ商品のCMが語りかける相手を変えた10年でした。
鉄骨飲料|平成元年に話題の鉄骨ダンス
サントリーの鉄骨飲料は、平成元年の1989年に発売され、CMの「鉄骨ダンス」で話題になった飲料です。サントリーは2026年の発表で、商品名を歌うフレーズとダンスが大きな話題になったと振り返っています。
当時のダンスの振り付けは南流石さんが担当しました。2026年6月に登場した令和版の鉄骨飲料では、サントリーのキャラクターが「新・鉄骨娘」として鉄骨ダンスを再現しました。その指導も南流石さんが担当しています。
骨の絵のパッケージから思い出したい人は、鉄骨飲料の図鑑ページで初代と2026年版の違いを確かめられます。
ポリンキー|1990年に始まった三角形のCM
湖池屋のポリンキーは1990年に発売された三角形のスナックで、初代のCM「ポリンキーの秘密」が子どもの間で大流行しました。湖池屋は、CMの決めぜりふが放映と同時に小中学生の間で流行語になったと記録しています。
CMに登場する3人組のキャラクターは「スリーポリンキーズ」です。佐藤雅彦さんが手がけた1991〜1994年の湖池屋のCMは、2009年度に、広告賞を主催するACCが歴史に残るCMを選ぶ「パーマネントコレクション」に入りました。選ばれた作品の名前には「ポリンキーの秘密」もあります。
発売35周年の2025年7月には、初代のCMを再現した新CM「ポリンキー35年目の秘密」篇が放送されました。三角形の形や網目の生地は、ポリンキーの図鑑ページでたどれます。
カップヌードル|1992年に始まったhungry?
日清食品のカップヌードルは、1992年にテレビCM「hungry?」シリーズを始めました。日清食品の社史によると、1993年6月には「シンテトケラス篇」「モア篇」が第40回カンヌ国際広告映画祭でグランプリを受けています。
国内でもACCが、1992年の「マンモス」と1993年の「モア」をパーマネントコレクションに選んでいます。海外と国内の両方の賞に残ったシリーズで、平成初期の日本のCMを代表する作品の一つです。
平成の終わりに近い2018年にも、カップヌードルの「HUNGRY DAYS」がACC賞のゴールドを受けました。1992年に始まった「hungry」の言葉は、平成の終わりごろのカップヌードルのCMにも使われていました。
平成中期(1996〜2009年)の懐かしいCM
平成中期は、ドリームキャストの湯川専務、Qoo、BOSSの宇宙人ジョーンズ、ソフトバンクの白戸家のように、キャラクターが主役のCMが目立つ時期です。宇宙人ジョーンズと白戸家は、平成の終わりを越えて令和の今も続いています。
燃焼系アミノ式の発売年とCMの記録は図鑑で紹介しています。2003年の発売・ACCグランプリと、2005年の式シリーズの企画を、年表と比較表で見分けられます。
平成中期に流れていたおもなCMを、年の順に並べました。
表が画面に収まらないときは、左右にスクロールできます。キーボードでは表を選び、左右の矢印キーで動かせます。
| 年 | 企業 | CM | 思い出す手がかり |
|---|---|---|---|
| 1998年 | セガ | ドリームキャスト | 湯川専務 |
| 1999年 | 日本コカ・コーラ | Qoo | 飲んだらクーッ! |
| 2004年 | サントリー | 伊右衛門 | 本木雅弘・宮沢りえ |
| 2006年 | サントリー | BOSS | 宇宙人ジョーンズ |
| 2007年 | ソフトバンク | 白戸家 | お父さん犬 |
| 2008年 | サントリー | 角ハイボール | ウイスキーが、お好きでしょ |
伊右衛門の年は商品の発売年で、本木雅弘さんと宮沢りえさんの夫婦のCMで長く親しまれました。角ハイボールの年は、サントリーが角ハイボールの復活を目指す取り組みを始めた年です。
角ハイボールのCMの店主役は、小雪さんから2011年に菅野美穂さん、2014年に井川遥さんへ引き継がれました。たらこキユーピーやジョージアの「明日があるさ」は、流行語とCMソングの章で取り上げました。
ドリームキャスト|1998年の湯川専務
セガのドリームキャストは、1998年11月27日に発売されたゲーム機です。CMには、当時の専務執行役員だった湯川英一さんが出演しました。セガは公式の歴史ページで、通称「湯川専務」が登場するシリーズのCMを展開したと記録しています。
セガ自身が「自虐的ともとれる」と表現する宣伝で、セガの記録では、第一弾の「とある街の声」編がACC全日本CMフェスティバルで最優秀テレビCM賞を受けています。CMの主役は俳優ではなく、ゲーム機を売る会社の役員本人でした。
平成のゲーム機やソフトの思い出は、ゲームの図鑑からたどれます。
Qoo|1999年に誕生した果汁飲料のCM
日本コカ・コーラのQooは1999年に誕生した果汁飲料で、商品と同じ名前のキャラクターが出るCMで親しまれました。平成最後の2019年4月に始まった20周年のCMでも、キャラクターのQooとTWICEが「飲んだらクーッ!」とポーズをとっています。
日本コカ・コーラは2024年の発表で、Qooが誕生以来25年にわたり親子に愛されてきたと紹介しています。
その25周年のCMでは、モーニング娘。の「ザ☆ピ~ス!」をQoo向けに変えた「Qooダンス」が使われました。歌詞のアレンジと振り付けのプロデュースは、Qooが誕生した平成にヒット曲を数多く手がけたつんく♂さんです。
昔のボトルの形やキャラクターは、Qooの図鑑ページで確かめられます。
宇宙人ジョーンズ|2006年からのBOSSのCM
サントリーの缶コーヒー「BOSS」の宇宙人ジョーンズは、2006年4月に第1弾が放映されたCMシリーズです。俳優のトミー・リー・ジョーンズさんが、地球を調査しに来た宇宙人を演じています。
2009年のACC賞ではグランプリを受け、サントリーによると2020年5月までの14年間で作品は90作を超えました。平成の最後の2019年4月には「平成特別篇」も作られています。
シリーズは令和に入っても続き、2026年2月には「地球調査シリーズ第95弾」が発表されました。平成から令和まで同じ主人公で続く長寿のシリーズなので、最初の作品を覚えている人も新作から入った人も話題にしやすいCMです。
白戸家|2007年に始まったソフトバンクのCM
ソフトバンクの白戸家は、2007年6月1日に全国で放送が始まったCMシリーズです。最初のCMでは、上戸彩さんがショップの店員、樋口可南子さんがお母さんを演じ、北大路欣也さんが声を担当する犬がお父さんでした。
2008年のACC賞でグランプリを受け、ソフトバンクはCM総合研究所の調査で2013年度まで7年連続の年間1位になったと発表しています。初代のお父さん犬「カイくん」は、2007年から約300本のCMに出演しました。
白戸家は2017年に10年の節目を迎え、2026年4月にも新しいCMが作られています。
平成後期(2010〜2019年)の懐かしいCM
平成後期の懐かしいCMの代表は、九州新幹線全線開業の「祝!九州」、ミゲル少年が歌った消臭力、2015年に始まったauの三太郎です。震災の年に流れた2本と、昔話の主人公をそろえたシリーズは、どれも広告賞の記録に名前が残っています。
平成後期に流れていたおもなCMを、年の順に並べました。
表が画面に収まらないときは、左右にスクロールできます。キーボードでは表を選び、左右の矢印キーで動かせます。
| 年 | 企業 | CM | 思い出す手がかり |
|---|---|---|---|
| 2011年 | JR九州 | 九州新幹線全線開業 | 沿線に集まった人々 |
| 2011年 | エステー | 消臭力 | ミゲル少年の歌 |
| 2012年 | サントリー | オランジーナ | リチャード・ギアの寅さん |
| 2014年 | サントリー | ペプシネックス ゼロ | 小栗旬の桃太郎 |
| 2015年 | KDDI | au 三太郎 | 桃太郎・浦島太郎・金太郎 |
| 2018年 | 日清食品 | どん兵衛 | 吉岡里帆のどんぎつね |
オランジーナの年はACC賞を受けた年、どん兵衛の年は、日清食品の2018年の発表で、吉岡里帆さんが「どんぎつね」として出演中だった年です。小栗旬さんが桃太郎を演じたペプシのCMと、auの三太郎は別の会社の別のCMです。東進ハイスクールの「今でしょ!」は、流行語の章で紹介します。
祝!九州|2011年の九州新幹線全線開業
JR九州の「祝!九州」は、2011年3月の九州新幹線全線開業を祝ったCMです。開業前の2011年2月20日に、試運転の列車から沿線に集まった人々を撮影し、参加した人は1万人を超えました。
放送は3月9日に始まりましたが、3月11日の東日本大震災を受けて自粛され、4月23日から5月15日まで再開されました。この年のACC賞では、180秒の総集篇がグランプリを受けています。
放送された期間は短くても、沿線の人々が主役になったCMとして公式の記録に残りました。JR九州は、海外の広告祭でも賞を受けたと報告しています。
消臭力|2011年に歌ったミゲル少年
エステーの消臭力のCMは、ポルトガルのリスボンで少年たちが歌う「唄う男の子」篇で知られます。エステーが震災後につくった初めてのCMで、2011年4月22日から全国で順に放送されました。
3人の少年のうち、特に知られているのがミゲル・ゲレイロさんが歌う篇で、CMの最後には「空気をかえよう」の言葉が出ます。7月25日からの「夢の共演」篇では西川貴教さんと共演し、この年のACC賞でゴールドを受けました。
2012年7月の篇では、西川さん、ミゲルさん、島谷ひとみさんの3人が「チカラにかえて」を歌っています。歌の印象が強いCMなので、曲名から探すと見つけやすくなります。
三太郎|2015年元日に始まったauのCM
auの三太郎は、2015年の元日に放送が始まったCMシリーズです。桃太郎を松田翔太さん、浦島太郎を桐谷健太さん、金太郎を濱田岳さんが演じ、同じ年の3月には有村架純さんのかぐや姫も加わりました。
2016年のACC賞では、「海の声篇」を含む12篇でグランプリを受けました。KDDIは、CM総合研究所の調査で2015年度から2018年度まで4年連続の年間1位になったと発表しています。
2025年に10周年を迎え、2023年末には過去の約160本から選んだ場面を生成AIで作り直した年始のCMも作られました。
CMから生まれた平成の流行語
新語・流行語大賞の平成の受賞語のうち、主催者の説明文にテレビCMとの関わりが書かれた言葉は14語あり、8語が1995年までの平成初期に集中しています。1993年までは部門ごとに多くの言葉が選ばれていた事情もありますが、1994〜1995年にも2語が選ばれており、平成初期はCMの言葉が流行語になりやすい時期でした。
14語を受賞した年の順に並べました。フレーズだけ覚えているときは、「言葉」の列から何のCMだったかを引けます。
表が画面に収まらないときは、左右にスクロールできます。キーボードでは表を選び、左右の矢印キーで動かせます。
| 年 | 言葉 | 賞 | CM |
|---|---|---|---|
| 1989年 | 24時間タタカエマスカ | 銅賞 | リゲイン |
| 1990年 | パスポートサイズ | 銅賞 | ソニー |
| 1991年 | ダダーン ボヨヨン ボヨヨン | 銀賞 | ピップフジモト |
| 1992年 | きんさん・ぎんさん | 年間大賞 | ダスキンなど |
| 1992年 | ねェ、チューして | 銀賞 | コーセー化粧品 |
| 1992年 | 歌手の小金沢クン | 銀賞 | のどぐすり |
| 1994年 | すったもんだがありました | 年間大賞 | タカラcanチューハイ |
| 1995年 | 見た目で選んで何が悪いの! | トップテン | コダック |
| 2000年 | ジコチュー | トップテン | 公共広告機構 |
| 2001年 | 明日があるさ | トップテン | ジョージア |
| 2006年 | たらこ・たらこ・たらこ | トップテン | キユーピー |
| 2009年 | こども店長 | トップテン | トヨタ自動車 |
| 2011年 | こだまでしょうか | トップテン | ACジャパン |
| 2013年 | 今でしょ! | 年間大賞 | 東進ハイスクール |
1993年までの賞は「流行語部門」「大衆部門」のように部門ごとに分かれていました。「ジコチュー」は、公共広告機構が流した公共マナーのCMの言葉です。
年間大賞に選ばれたCMの言葉
CMがきっかけで年間大賞に選ばれた言葉は、1992年の「きんさん・ぎんさん」、1994年の「すったもんだがありました」、2013年の「今でしょ!」の3つです。
きんさん・ぎんさんは、主催者の説明では『通販生活』やダスキンのCMに起用されたことで人気が広がりました。ダスキンも、1991〜1992年に自社のCMに登場して大きな反響があったと振り返っています。
「すったもんだがありました」は、タカラcanチューハイのCMで宮沢りえさんが言うセリフです。「今でしょ!」は、東進ハイスクールのCMに出た林修さんの言葉です。主催者は、コント番組のパロディやトヨタ自動車のパロディCMが、流行を大きく広げたと説明しています。
トップテンに入ったCMの言葉
トップテンに入ったCMの言葉は、1995年のコダックの「見た目で選んで何が悪いの!」から、2011年の「こだまでしょうか」まで続きます。1995年の受賞者は、CMに出た瀬戸朝香さんでした。
2006年の「たらこ・たらこ・たらこ」は、2004年に生まれたキユーピーのCMの歌がCDになって広まった言葉です。2009年の「こども店長」は、加藤清史郎さんが自動車販売店の店長を演じたトヨタ自動車のCMシリーズから生まれました。
「こだまでしょうか」は、東日本大震災のあとに何度も流れたACジャパンのCMの一節です。商品の宣伝ではない公共広告の言葉も、平成の流行語に選ばれています。
銀賞・銅賞を受けた平成初期のCMの言葉
平成初期には、銀賞や銅賞にもCMの言葉が数多く選ばれました。1989年の「24時間タタカエマスカ」、1990年のソニーの「パスポートサイズ」、1991年のピップフジモトの「ダダーン ボヨヨン ボヨヨン」が代表です。
主催者は「ダダーン ボヨヨン ボヨヨン」を、奇声が流行語大賞に選ばれた初めての例と紹介しています。1992年には、唐沢寿明さんが出たコーセー化粧品のCMの「ねェ、チューして」が流行語部門の銀賞、のどぐすりのCMから生まれた「歌手の小金沢クン」が大衆語部門の銀賞でした。
短い言葉や声だけで商品を覚えてもらうCMが、平成初期には次々と流行語になりました。家族や友人との話の種にするなら、この時期の言葉を読み上げて「何のCMか分かる?」と聞くクイズにできます。
懐かしいCMソングとヒットしたタイアップ曲
平成のCMソングからは、オリコン週間ランキングで1位になった曲が何曲も生まれました。平成初期は旅行やスキー用品、平成中期はスキーと飲料、平成後期は携帯電話会社のCMから代表曲が出ています。
CMソングとしてヒットしたおもな曲を、発売の順に並べました。曲名から何のCMだったかを確かめるときに使えます。
表が画面に収まらないときは、左右にスクロールできます。キーボードでは表を選び、左右の矢印キーで動かせます。
| 年 | 曲 | 歌手 | CM |
|---|---|---|---|
| 1990年 | 浪漫飛行 | 米米CLUB | 日本航空 |
| 1993年 | ロマンスの神様 | 広瀬香美 | アルペン |
| 1994年 | innocent world | Mr.Children | アクエリアス |
| 1995年 | OVERNIGHT SENSATION | trf | ホンダ ライブ Dio |
| 1996年 | DEPARTURES | globe | JR東日本 JR ski ski |
| 1996年 | Don't wanna cry | 安室奈美恵 | ダイドードリンコ |
| 1999年 | Winter,again | GLAY | JR東日本 JR ski ski |
| 1999年 | energy flow | 坂本龍一 | リゲインEB錠 |
| 2001年 | 明日があるさ | ウルフルズ | ジョージア |
| 2001年 | 波乗りジョニー | 桑田佳祐 | コカ・コーラ |
| 2005年 | Story | AI | ウイダー |
| 2006年 | たらこ・たらこ・たらこ | キグルミ | キユーピー |
| 2007年 | 愛唄 | GReeeeN | ダイドーブレンド |
| 2008年 | そばにいるね | 青山テルマ feat. SoulJa | NTTドコモ |
| 2015年 | 海の声 | 桐谷健太 | au 三太郎 |
年はCDの発売年で、「海の声」だけは配信が始まった年です。「海の声」は、桐谷健太さんがCMの役名の浦島太郎として歌いました。
平成初期のCMソング|1位の曲が続いた時代
平成初期は、CMソングがオリコン週間ランキングの1位になる曲が続いた時期です。米米CLUBの「浪漫飛行」と広瀬香美さんの「ロマンスの神様」は、どちらも最高1位です。Mr.Childrenの「innocent world」とtrfの「OVERNIGHT SENSATION」も1位を記録しました。
「innocent world」は1994年、「OVERNIGHT SENSATION」は1995年の日本レコード大賞を受けています。広瀬香美さんは、オリコンの売上上位20作のうち15作がアルペンのCMソングです。1993〜2002年に発売した曲の多くが、アルペンのCMで流れました。
曲ごとの売上や年ごとのヒット曲は、1990年代のヒット曲の記事で詳しくたどれます。
平成中期のCMソング|スキーと飲料のCM
平成中期のCMソングは、スキーと飲料のCMから多く生まれました。JR東日本の「JR ski ski」では、globeの「DEPARTURES」やGLAYの「Winter,again」が流れました。どちらもオリコンで最高1位です。
飲料のCMでは、安室奈美恵さんの「Don't wanna cry」がダイドードリンコで流れました。桑田佳祐さんの「波乗りジョニー」とウルフルズの「明日があるさ」は、日本コカ・コーラのCMソングです。2006年には、キグルミの「たらこ・たらこ・たらこ」が最高2位まで上がっています。
2000年代の後半には、携帯電話で曲を買う着うたの記録を残したCMソングも出ました。青山テルマ feat. SoulJaの「そばにいるね」は、日本レコード協会から着うたフルで2ミリオン、つまり200万件の認定を受けています。
平成後期のCMソング|海の声のミリオン
平成後期のCMソングの代表は、auの三太郎で浦島太郎役の桐谷健太さんが歌った「海の声」です。2015年12月に配信が始まり、2016年に日本レコード協会からシングルトラックで100万件のミリオン認定を受けました。
第一興商の発表では、2016年の通信カラオケDAMで1年間にいちばん歌われた曲です。同じ年の日本レコード大賞では、優秀作品賞にも選ばれました。
CMの登場人物が歌った曲が、配信とカラオケで広がった例です。CMソングを聴き直したいときは、表の曲名で各音楽配信サービスを探すと、当時のCMの場面まで思い出しやすくなります。
懐かしいCMを今もう一度見る方法
懐かしいCMを公式に見直せる場所は、横浜の放送ライブラリーと汐留のアド・ミュージアム東京で、どちらも無料で利用できます。家で振り返るなら、企業の公式ページや周年の復刻CMが手がかりです。
放送ライブラリー|横浜で無料で視聴できる
放送ライブラリーは、横浜市中区の横浜情報文化センターにある放送番組とCMの保存施設で、入館も視聴も無料です。運営する放送番組センターは、テレビやラジオで放送された番組とCMを合わせて4万本以上公開しており、ACC賞の入賞作品のCMも含まれます。
8階の視聴ホールの受付で申し込むと、1〜3人用のブースでタッチパネルから見たい作品を探せます。開館は10時から17時で、視聴の申し込みは閉館30分前までです。休館日は月曜日と年末年始で、月曜日が祝日や振替休日のときは次の平日が休みになります。
映像はウェブでは見られず、貸し出しやダビングもできません。見たいCMが残っていない場合もあるので、公式サイトの番組検索で「テレビCM」に絞って先に確かめておくと安心です。
アド・ミュージアム東京|汐留で閲覧できる
アド・ミュージアム東京は、東京・汐留のカレッタ汐留にある広告の博物館で、入館は無料です。館内のライブラリーの端末では、ポスターや新聞広告に加えて、テレビCMやラジオCMを含む20万点以上の広告資料を閲覧できます。
開館は火曜日から土曜日の12時から18時で、臨時休館もあるため、公式の開館カレンダーで確かめてから出かけるのが確実です。著作権の制約から閲覧だけの利用で、撮影や印刷、ダビングはできません。
企業の公式ギャラリーと周年の復刻CM
家で手軽に振り返るなら、入り口は企業の公式ページと周年の復刻CMです。JR東海の「そうだ 京都、行こう。」の公式サイトには、1993年からのポスターとコピーが並びます。過去のCMは、公式YouTubeチャンネルへの案内があります。
平成のCMを今の形で作り直す動きも、2024年以降に相次ぎました。湖池屋は2025年にポリンキーの初代CMを再現し、日本コカ・コーラは2024年にQooの25周年CMを作りました。サントリーも2026年に鉄骨飲料の令和版を発売し、鉄骨ダンスを今のキャラクターで再現しています。
動画サイトには非公式に投稿された昔のCMもあります。文化庁の説明では、見るだけなら違法ではないものの勧める行為ではなく、違法な投稿と知りながら保存することは違法です。企業の公式チャンネルや放送ライブラリーで見るのが安心です。
まとめ
平成の懐かしいCMは、時期ごとに覚えやすい言葉やキャラクターを残しました。初期はリゲインやポリンキー、中期は宇宙人ジョーンズや白戸家、後期は三太郎が代表です。平成初期はCMの言葉が流行語になりやすく、CMソングからはオリコン1位の曲が何曲も生まれています。
思い出したCMがあれば、流行語やCMソングの表で年と企業を確かめ、放送ライブラリーや企業の公式ページでもう一度見てみてください。当時の商品そのものは、食べものの図鑑からもたどれます。
目次へ戻る参考資料
- 第一三共ヘルスケア「リゲイン裏話」別タブで開く
- 自由国民社「新語・流行語大賞」第6回(1989年)別タブで開く
- 自由国民社「新語・流行語大賞」第16回(1999年)別タブで開く
- サントリービバレッジ&フード ニュースリリース「鉄骨飲料」令和版別タブで開く
- 湖池屋「ポリンキー」35周年記念 新商品別タブで開く
- 湖池屋 ポリンキー発売35周年記念TVCM「ポリンキー35年目の秘密」篇別タブで開く
- ACC パーマネントコレクション(CM殿堂入り作品)別タブで開く
- 日清食品グループ NISSIN HISTORY「1993 カンヌ国際広告映画祭でグランプリを受賞」別タブで開く
- ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS「2018年入賞作品 フィルム部門 Aカテゴリー」別タブで開く
- JR東海 記念TOICAの発売について別タブで開く
- JR東海「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンギャラリー別タブで開く
- セガ「セガハード大百科」ドリームキャスト別タブで開く
- 日本コカ・コーラ ニュースリリース(2019年4月8日)Qoo誕生20周年の新CM別タブで開く
- 日本コカ・コーラ Qoo25周年「Qoo白ぶどう」・「Qooダンス」CM別タブで開く
- サントリー食品インターナショナル BOSS「宇宙人ジョーンズ・宇宙人からのアドバイス」篇別タブで開く
- サントリー食品インターナショナル「クラフトボス」宇宙人ジョーンズ 第95弾別タブで開く
- ACC「2009年 テレビCM部門 入賞作品」別タブで開く
- ソフトバンクモバイル「ホワイト家族24」新テレビCM別タブで開く
- ソフトバンクニュース(2017年11月17日)白戸家の10年別タブで開く
- ソフトバンクニュース「カイくんありがとう展」別タブで開く
- ソフトバンク「白戸家 お父さん衛星になる」篇(共同通信PRワイヤー PDF)別タブで開く
- ACC「2008年 テレビCM部門 入賞作品」別タブで開く
- ソフトバンクニュース「BRAND OF THE YEAR」2013年度(7年連続)別タブで開く
- サントリー食品インターナショナル 伊右衛門20周年別タブで開く
- サントリー 採用サイト「ハイボール復活!」別タブで開く
- サントリー食品インターナショナル 伊右衛門 新TV-CM「伊右衛門さんに物申す」篇別タブで開く
- 九州旅客鉄道「九州新幹線全線開業と観光列車の取り組み」(国土交通省サイト掲載)別タブで開く
- ACC「2011年 テレビCM部門 入賞作品」別タブで開く
- エステー「唄う男の子」篇別タブで開く
- エステー “夢の共演”篇別タブで開く
- エステー 消臭力CM ACCゴールド受賞別タブで開く
- エステー “チカラにかえてinリスボン”篇別タブで開く
- KDDI・沖縄セルラー「あたらしい英雄、続々っ」かぐや姫・有村架純さん登場別タブで開く
- KDDI ニュースリリース(2018年11月30日)「CM好感度 4年連続No.1」別タブで開く
- ACC「2016年 フィルム部門A グランプリ」別タブで開く
- KDDI auお正月新CM(三太郎10周年。共同通信PRワイヤー)別タブで開く
- au お知らせ(2023年12月27日)三太郎の年始CM別タブで開く
- サントリー食品インターナショナル オランジーナ「ギャルソンのミス」篇別タブで開く
- ACC「2012年 テレビCM部門 入賞作品」別タブで開く
- サントリー食品インターナショナル ペプシネックス ゼロ「桃太郎「Episode.ZERO」」篇別タブで開く
- 日清食品 ニュースリリース(2018年11月12日)どん兵衛 新商品別タブで開く
- 自由国民社「新語・流行語大賞」第7回(1990年)別タブで開く
- 自由国民社「新語・流行語大賞」第8回(1991年)別タブで開く
- 自由国民社「新語・流行語大賞」第9回(1992年)別タブで開く
- 自由国民社「新語・流行語大賞」第11回(1994年)別タブで開く
- 自由国民社「新語・流行語大賞」第12回(1995年)別タブで開く
- 自由国民社「新語・流行語大賞」第17回(2000年)別タブで開く
- 自由国民社「新語・流行語大賞」第18回(2001年)別タブで開く
- 自由国民社「新語・流行語大賞」第23回(2006年)別タブで開く
- 自由国民社「新語・流行語大賞」第26回(2009年)別タブで開く
- 自由国民社「新語・流行語大賞」第28回(2011年)別タブで開く
- 自由国民社「新語・流行語大賞」第30回(2013年)別タブで開く
- ダスキン ニュースリリース(2018年3月14日)企業広告別タブで開く
- キユーピー「たらこキユーピー」20周年別タブで開く
- オリコン「米米CLUBのシングル売上TOP20作品」別タブで開く
- オリコン「広瀬香美のシングル売上TOP20作品」別タブで開く
- オリコン「Mr.Childrenのシングル売上TOP20作品」別タブで開く
- オリコン「TRFのシングル売上TOP20作品」別タブで開く
- オリコン「globeのシングル売上TOP20作品」別タブで開く
- オリコン「安室奈美恵のシングル売上TOP20作品」別タブで開く
- オリコン「GLAYのシングル売上TOP20作品」別タブで開く
- オリコン「坂本龍一のシングル売上TOP12作品」別タブで開く
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- オリコン「桑田佳祐のシングル売上TOP19作品」別タブで開く
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