平成に生まれた懐かしいアイス

平成に生まれた、または平成に今の名前になったアイスの代表は、1989年のアイスの実、1994年のスーパーカップ、1995年のチョコモナカジャンボです。1999〜2005年には爽やクーリッシュ、MOW、PARMのように、食感や食べ方の新しいアイスが加わりました。

平成に生まれたおもなアイスと、2026年10月時点の販売状況を次の表にまとめました。

平成に生まれた懐かしいアイスの一覧

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平成に生まれた懐かしいアイスの一覧
今の名前になった年アイスメーカー今
1989年アイスの実江崎グリコ販売中
1994年エッセル スーパーカップ明治販売中
1995年チョコモナカジャンボ森永製菓販売中
1996年モナ王ロッテ販売中
1998年ガツン、とみかん赤城乳業販売中
1999年爽ロッテ販売中
2003年クーリッシュロッテ販売中
2003年MOW森永乳業販売中
2005年PARM森永乳業販売中

アイスの実は1986年の「キャンデーボール」、チョコモナカジャンボは1972年の「チョコモナカ」が前身です。ガツン、とみかんは1977年からの「みかんチョ」が前身で、赤城乳業の公式の年表では1998年の欄から今の名前のパッケージになっています。

アイスの実|1989年に今の名前に

江崎グリコの「アイスの実」は、1986年に「キャンデーボール」として発売され、平成元年の1989年に今の名前になりました。中のジェラートを薄い氷で包んだ、ひとくちサイズの丸いアイスです。

容器は1996年に上から開ける横型、2001年に持ち運べる縦長、2009年に袋の形へと変わっており、思い出す手がかりになります。2013年に1袋1味へ変わったあと、「いろいろな種類が入っているアイスの実を復活させてほしい」という声を受け、2024年に1袋に2つの味が入る形になりました。

スーパーカップ|1994年生まれの大きなカップ

明治の「エッセル スーパーカップ」は、1994年9月に「超バニラ」で始まった200mlの大きなカップアイスです。明治は、高級なミニカップのような濃い味を、手ごろな値段でたっぷり楽しめるカップアイスとして紹介しています。

定番の200mlカップは、2024年8月時点で累計65億個を超えました。2024年には発売30周年を迎え、3月に定番3種の味とパッケージを新しくしています。

チョコモナカジャンボとモナ王|モナカの定番

森永製菓の「チョコモナカジャンボ」は、1972年の「チョコモナカ」から形を変え、1995年9月に今の名前になりました。板チョコのような形のモナカは、このとき3列×6の18山になり、真ん中にパリパリのチョコが入っています。

森永製菓は2022年の発表で、モナカのパリパリを守るため、作ってから5日以内に工場から出すことを目標にしていると説明しました。1996年3月には、ロッテから大きなサイズのモナカアイス「モナ王」も発売されています。

爽とクーリッシュ|新しい食感のアイス

平成の後半には、食感や食べ方が新しいアイスがロッテから登場しました。1999年4月の「爽」は、細かな氷を使ったくちどけのよいバニラアイスです。

2003年6月の「クーリッシュ」は、パックに入った「飲むアイス」で、片手で持って吸うように食べられます。ロッテによると、2004年10月には世界ヒット商品コンクールで最高賞を受けました。

MOWとPARM|2000年代生まれの定番

森永乳業の「MOW」は2003年、「PARM」は2005年に生まれた、平成の半ばからの定番です。MOWはミルクの風味とクリーミーさが特徴のカップアイスで、2023年に20周年を迎えました。

PARMは、なめらかなアイスを口どけのよいチョコで包んだバーアイスです。2024年度の年間売上はブランドで初めて200億円を超え、20周年の2025年には誕生当初の味を再現した「PARM バニラバー」が期間限定で発売されました。

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平成の子どもも食べた昭和生まれのアイス

ガリガリ君や雪見だいふく、パピコは昭和に生まれたアイスですが、平成の間に値段や売り方、形が変わったため、平成に食べていた姿は今と違うことがあります。どれも2026年10月時点で販売が続いています。

レディーボーデンの来歴と容器の違いでは、日本発売の1971年とロッテ販売開始の1994年、平成の85mlカップ、ハーゲンダッツの来歴を区別して紹介しています。

平成の子どもも食べた、おもな昭和生まれのアイスを次の表にまとめました。

平成の子どもも食べた昭和生まれのアイスの一覧

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平成の子どもも食べた昭和生まれのアイスの一覧
発売アイスメーカー平成のころの姿
1963年ジャイアントコーン江崎グリコ1966年に今の名前
1973年あずきバー井村屋あずき・砂糖・水あめ・塩だけ
1974年パピコ江崎グリコ1998年に今の食感へ
1976年ピノ森永乳業台形をピックで刺す
1978年パナップ江崎グリコロングスプーンで食べる
1981年ガリガリ君赤城乳業1991〜2016年は60円
1981年雪見だいふくロッテ秋冬限定
1985年セブンティーンアイス江崎グリコ自動販売機で販売
1986年スイカバーロッテチョコの種入り

ジャイアントコーンの前身は「グリココーン」です。ガリガリ君の60円は希望小売価格(税別)です。

ガリガリ君|片手で食べるかき氷

赤城乳業の「ガリガリ君」は1981年に、かき氷に棒を刺して片手で食べられるようにしたらどうか、というアイデアから生まれました。平成の子どもにとっては、1991年から2016年まで続いた60円(希望小売価格・税別)の時代のアイスです。

2006年には、ガリガリ君の「リッチ」シリーズが初めて発売されました。図鑑のガリガリ君 ソーダでは、青い袋や当たり棒など、平成の夏の思い出をたどれます。

雪見だいふく|平成のほとんどは秋冬限定

ロッテの「雪見だいふく」は1981年10月に生まれた、やわらかなおもちでアイスを包んだ大福型のアイスです。発売当時は冬に向けた秋冬限定の商品で、一年中売られるようになったのは2018年からです。

平成のほとんどの期間、雪見だいふくは「冬に食べるアイス」でした。前身は、バニラアイスをマシュマロで包んだ「わたぼうし」で、ロッテは福岡の銘菓をヒントに作ったと説明しています。

パピコ|平成に形と食感が変わった

江崎グリコの「パピコ」は1974年に生まれ、2つに分けて食べられる容器が特徴のアイスです。平成に入ってからも、1991年に初めての箱入り「つよいぞパピコ」、1998年に今のなめらかな食感、2008年にチョココーヒーへの生チョコの配合と変わってきました。

グリコによると、幼児向けに発売したところ中学生が多く買っていたことから、1977年に「チョココーヒー」が生まれました。そのチョココーヒーは、2026年10月5日に約4年かけたリニューアルを行っています。

ピノとパナップ|食べ方に特徴があるアイス

森永乳業の「ピノ」は1976年に生まれ、口を開けたときに食べやすい台形のアイスを、ピックで刺して食べるのが特徴です。2026年10月に発売50周年を迎え、並べると1枚の絵になる限定パッケージ6種が出ています。

江崎グリコの「パナップ」は1978年に生まれ、フルーツソースを縦に入れ、パフェのようにロングスプーンで食べるアイスです。名前は、パフェとカップを合わせて作られました。

スイカバーとあずきバー|夏の棒アイス

ロッテの「スイカバー」は1986年に生まれた、スイカの形をしたチョコの種入りの棒アイスです。赤い部分は果肉、緑の部分はシャキシャキした皮をイメージしており、2026年は4月27日から、夏の定番の「BIGスイカバー」(120ml・希望小売価格140円・税込)が発売されました。

井村屋の「あずきバー」は1973年に生まれ、原料はあずき・砂糖・水あめ・塩だけです。砂糖を減らしてきたため発売当時より固くなっており、2025年度のシリーズの年間販売本数は過去最高の3億3,500万本でした。

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地域の定番と販売が終わったアイス

全国のメーカーのアイスのほかに、佐賀のブラックモンブランや鹿児島の南国白くまのように、地元の会社が作り続ける定番もあります。一方、ホームランバーの銀紙の1本売りは2025年に、凍らせて食べたチューペットは2009年に、生産の終了が発表されました。

ブラックモンブランと南国白くま

佐賀県の竹下製菓の「ブラックモンブラン」は、1969年5月7日に生まれたバニラアイスにチョコとクッキークランチをかけた棒アイスです。3代目の社長が、アルプスのモンブラン山を見て真っ白い雪山にチョコをかけたらおいしいだろうと思ったのが始まりとされています。

鹿児島県のセイカ食品は、1969年ごろから白くまの工場生産を始めました。今の「元祖鹿児島 南国白くま」は、練乳のかき氷にみかん・小豆・パインをのせた140mlのカップで、2026年10月時点の希望小売価格は税別170円です。

ホームランバーの銀紙は2025年に終了

協同乳業の「ホームランバー」は1960年に生まれ、棒に「満塁ホームラン」「ホームラン」「ヒット」などの焼き印が入り、当たりが出ると賞品がもらえるアイスでした。日本アイスクリーム協会は、日本のアイスで最初に当たり付きを取り入れたのはホームランバーと言われていると紹介しています。

協同乳業は2025年8月27日、発売当初から親しまれてきた銀紙の1本売りの生産を2025年8月で終えたと発表しました。今は箱に入ったマルチパックだけになり、2025年9月22日発売の8本入りは希望小売価格450円(税抜)です。

当たりは今、パッケージの中の二次元コードから応募する形に変わり、棒にはおみくじの焼き印が入っています(2025年8月の発表)。

チューペットは2009年に生産終了

家の冷凍庫で凍らせて食べた前田産業の「チューペット」は、2009年8月17日に生産と販売の終了が発表されました。1975年に生まれた商品で、前田産業は2009年の発表でチューペットを「ポリ容器飲料」と呼んでいます。

前田産業によると、2009年5月から生産の不具合で出荷を止めていましたが、設備の古さもあって再開を断念しました。夏に凍らせて食べるおやつでしたが、分類は飲み物です。

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アイスの値段と種類の移り変わり

平成の子どもが知る60円(希望小売価格・税別)のガリガリ君は、2026年3月から一部の商品が税別90円になりました。業界全体でも、アイスの販売額は2003年度を底に約2倍へ増え、量の伸び(約1.2倍)よりも1リットルあたりの値段の上がり方が大きくなっています。

ガリガリ君は50円から90円に

赤城乳業によると、ガリガリ君の値段は1981年の発売時の50円から、次のように変わってきました。

ガリガリ君は50円から90円にの表

表が画面に収まらないときは、左右にスクロールできます。キーボードでは表を選び、左右の矢印キーで動かせます。

ガリガリ君は50円から90円にの表
時期希望小売価格
1981年50円
1991年60円
2016年70円
2024年80円
2026年3月90円

1991年以降は税別で、1981年の50円は消費税が始まる前の値段です。2016年の値上げは25年ぶりでした。

2026年3月の90円はシリーズの一部の商品で、赤城乳業は物流費や原材料、人件費などの上昇が続いていると説明しています。

アイスの販売額は2003年度から約2倍に

日本アイスクリーム協会によると、メーカー出荷ベースのアイスの販売額は2003年度(平成15年度)に3,322億円で底を打ち、2018年度(平成30年度)に5,186億円、2025年度には過去最高の6,631億円まで増えました。2003年度から2025年度で約2倍です。

一方で量は約75万kLから約92万kLへ約1.2倍にとどまり、伸びの中心は1リットルあたりの値段(442円から724円へ約1.6倍)です。協会は2025年度の資料で、猛暑や価格改定の影響に加え、各社の設備投資や付加価値の高い商品づくりを伸びの理由に挙げています。

種類別で分かる4つのアイス

アイスのパッケージには「種類別」が書かれており、乳の成分の量でアイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイス・氷菓の4つに分かれます。乳固形分15.0%以上でうち乳脂肪分8.0%以上がアイスクリーム、乳固形分10.0%以上でうち乳脂肪分3.0%以上がアイスミルク、乳固形分3.0%以上がラクトアイスで、それ以外が氷菓です。

懐かしいアイスでは、2022年の発表でチョコモナカジャンボはアイスミルク、南国白くまはラクトアイス、BIGスイカバーは氷菓です。同じ「アイス」でも種類別が違うので、手に取ったときにパッケージを見比べると、乳の成分の量の違いが分かります。

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懐かしいアイスを今楽しむ方法

平成の懐かしいアイスの多くは今もスーパーやコンビニで買え、当時の味やパッケージを再現した限定品が出ることもあります。今もあるかどうかは、メーカーの公式の商品一覧で確かめるのが確実です。

名前の分かった品を詳しく調べるなら、雪見だいふくの平成の味を図鑑で見る、アイスボックスの発売とCMを図鑑で見るへ進めます。発売時期や版の違いを、それぞれの図鑑で確認できます。

復刻や周年の限定品が続いている

平成のアイスを再現した限定品も出ています。赤城乳業は2024年12月10日、2006年のリッチシリーズの最初の企画を18年ぶりに復活させた「ガリガリ君リッチミルクミルク」を、当時のパッケージとおみくじ付きの棒まで再現して発売しました。

森永乳業はPARMの20周年の2025年に誕生当初の味を再現した限定品を出し、ピノは2026年10月に50周年を迎えて限定パッケージを出しています。チョコモナカジャンボのCMの「チョコモナカジャーンボ♪」は、2026年2月に音の商標として登録されました。

今もあるかは公式の商品一覧で確かめる

思い出したアイスが今も売られているかは、メーカーの公式の商品一覧で確かめるのが確実です。雪見だいふくが2018年まで秋冬限定だったように、売られる季節が決まっているアイスもあります。

気になるアイスは、公式サイトのお知らせもあわせて確かめておくと、限定品や復刻を見逃しにくくなります。

世帯主が40代の家庭がいちばんアイスを買う

総務省の家計調査(二人以上の世帯)では、2025年のアイスクリーム・シャーベットへの支出は1世帯あたり13,044円で、世帯主が40代の世帯は18,372円と年代別で最も多くなりました。世帯主が40代の世帯は、子どものいる家庭が多いのが特徴です。

都道府県庁所在市と政令指定都市のうち、2023〜2025年の平均で最も多いのは福島市の14,409円でした。子どもと一緒に、自分が子どものころに食べたアイスを選んでみるのも、懐かしいアイスの楽しみ方の一つです。

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まとめ

平成の懐かしいアイスは、アイスの実やスーパーカップ、チョコモナカジャンボのように平成に今の名前になったものと、ガリガリ君や雪見だいふく、パピコのように昭和生まれで平成に姿を変えたものに分かれます。多くは今も販売が続き、販売終了が発表されたのはチューペットやホームランバーの銀紙の1本売りなど一部です。

思い出したアイスがあれば、メーカーの公式の商品一覧で今の販売状況を確かめ、次の買い物で探してみてください。

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参考資料

個別の品やサービスの発売時期は、各図鑑ページで項目ごとに出典を示します。

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