平成の流行語は流行語大賞の30回が目安
平成の流行語を年ごとに振り返る目安になるのは、自由国民社が毎年12月に発表する新語・流行語大賞の、1989年から2018年までの30回分の受賞語です。ただし、賞に選ばれた言葉がその年いちばん使われた言葉とは限らない点も押さえておくと、当時の記憶と結びつけやすくなります。
平成の流行語大賞は1989〜2018年の30回
新語・流行語大賞は、『現代用語の基礎知識』を出す自由国民社が1984年に始めた賞で、1年間に話題になった言葉と、その言葉に深く関わった人を毎年表彰しています。
平成は1989年1月8日から2019年4月30日までなので、平成の年に開かれたのは1989年の第6回から2018年の第35回までの30回です。1989年の最初の7日間は昭和64年ですが、この年の特別賞には「平成」という言葉そのものが選ばれていて、1989年の賞を平成元年の流行語として扱えます。
2019年のONE TEAMは令和元年の大賞
2019年の年間大賞「ONE TEAM」は、12月に発表された令和元年の大賞です。ラグビー日本代表の活躍から広まった言葉で、発表が令和に入ってからなので平成の30回には含みません。
ただし、2019年の受賞語には平成31年に生まれた言葉も入っています。4月1日に発表された新しい元号の「令和」と、3月21日の引退会見でイチロー選手が語った「後悔などあろうはずがありません」です。本記事では、2019年を参考として年表の最後に添えています。
年間大賞は1991年から始まった
1989年と1990年は、新語部門と流行語部門に分けて金賞などを選んでいました。公式の記録では1991年から「年間大賞」が選ばれ、1994年からはトップテンを選んでその中から大賞を決める今の形になっています。
賞の名前も、2004年から「ユーキャン新語・流行語大賞」、2025年から「T&D保険グループ新語・流行語大賞」に変わりました。選考は良い言葉かどうかではなく、広く使われたかで候補を選ぶと編集長の大塚陽子さんは説明しています。一方で、審査員を務めた清水均さんによると、1995年は審査会で挙がった約100語のうち30語以上が社会を揺るがした事件に関わる言葉でしたが、賞の考え方から1語もノミネートしませんでした。
平成初期(1989〜97年)の流行語
平成初期の流行語の代表は、「セクシャル・ハラスメント」「同情するならカネをくれ」「チョベリバ」「失楽園」などです。バブル景気の明るさから、景気の後退や女子高生の文化まで、言葉にも時代の変化がそのまま表れています。
平成元年から9年までの大賞と、その年に選ばれた主な言葉を並べました。
表が画面に収まらないときは、左右にスクロールできます。キーボードでは表を選び、左右の矢印キーで動かせます。
| 年 | 大賞・金賞 | その年の主な受賞語 |
|---|---|---|
| 1989年 | セクシャル・ハラスメント/オバタリアン | 24時間タタカエマスカ、イカ天 |
| 1990年 | ファジィ/ちびまる子ちゃん | アッシーくん、バブル経済 |
| 1991年 | …じゃあ〜りませんか | 僕は死にましぇ〜ん、若貴 |
| 1992年 | きんさん・ぎんさん | 冬彦さん、もつ鍋 |
| 1993年 | Jリーグ | サポーター、聞いてないよォ |
| 1994年 | 同情するならカネをくれ ほか2件 | 価格破壊、ヤンママ |
| 1995年 | 無党派/NOMO/がんばろうKOBE | インターネット、安全神話 |
| 1996年 | メークドラマ ほか2件 | チョベリバ、ルーズソックス |
| 1997年 | 失楽園(する) | たまごっち、マイブーム |
1989年と1990年は、新語部門と流行語部門それぞれの金賞を並べています。
セクハラとオバタリアン|平成元年の金賞
平成元年の1989年は、新語部門の金賞に「セクシャル・ハラスメント」、流行語部門の金賞に「オバタリアン」が選ばれました。オバタリアンは、ホラー映画『バタリアン』と「おばさん」を合わせた堀田かつひこさんの漫画から広まった言葉で、ずうずうしく恥じらいのない中年女性を指します。
同じ年には、栄養ドリンクのCMから「24時間タタカエマスカ」も選ばれました。審査員の清水均さんは、平成の30年間でいちばん変わったのは働き方への考え方だと話しています。休まず働くことを歌ったCMの言葉から始まった平成は、ハラスメントという言葉が日常に定着した時代でもありました。
同情するならカネをくれ|1994年の大賞
1994年は「すったもんだがありました」「イチロー(効果)」「同情するならカネをくれ」の3語が大賞になりました。CMやドラマのせりふ、オリックスで活躍した鈴木一朗選手の名前が並んだ年です。
トップテンには、円高の中で値下げや安売りが広がったことを表す「価格破壊」や、茶髪に派手な服の若い母親を指す「ヤンママ」も入りました。この年から、トップテンの中から大賞を選ぶ今の形になっています。バブル崩壊のあとの景気の変化が、言葉にもはっきり表れた年でした。
チョベリバとアムラー|1996年の女子高生
1996年のトップテンには、女子高校生の言葉「チョベリバ/チョベリグ」が入りました。「超」に英語のベリー・バッド、ベリー・グッドを組み合わせ、「サイテー」「サイコー」の代わりに使った言葉で、受賞者は該当者なしでした。
同じ年には「ルーズソックス」と、歌手の安室奈美恵さんのファッションをまねた若い女性を指す「アムラー」も選ばれています。大賞は「自分で自分をほめたい」「友愛/排除の論理」「メークドラマ」でした。女子高生の言葉と装いは平成ギャルの記事で詳しく紹介しています。
失楽園とたまごっち|1997年の大流行
1997年の大賞は、作家の渡辺淳一さんの小説から広まった「失楽園(する)」で、渡辺さんと、映画で主演した黒木瞳さんが受賞しました。
トップテンには、バンダイの小さな育成ゲーム「たまごっち」や、世の中の流行と関係なく自分だけが夢中になっているものを指す「マイブーム」も入っています。マイブームは、漫画家のみうらじゅんさんが仕掛けた言葉です。たまごっちの人気は平成のヒット商品の記事でも紹介しています。
平成中期(1998〜2007年)の流行語
平成中期の流行語の代表は、「リベンジ」「IT革命」「チョー気持ちいい」「そんなの関係ねぇ」などです。スポーツ選手や政治家の言葉に加え、iモードやブログのように、今のネット社会につながる言葉が次々に生まれました。
平成10年から19年までの大賞と、その年に選ばれた主な言葉です。
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| 年 | 大賞 | その年の主な受賞語 |
|---|---|---|
| 1998年 | ハマの大魔神 ほか2件 | ショムニ、老人力 |
| 1999年 | 雑草魂/ブッチホン/リベンジ | iモード、カリスマ |
| 2000年 | おっはー/IT革命 | ワタシ(私)的には…、パラパラ |
| 2001年 | 米百俵など6語で1件 | ブロードバンド、塩爺 |
| 2002年 | タマちゃん/W杯(中津江村) | ベッカム様 |
| 2003年 | 毒まんじゅう ほか2件 | へぇ〜、ビフォー アフター |
| 2004年 | チョー気持ちいい | セカチュー、冬ソナ |
| 2005年 | 小泉劇場/想定内(外) | クールビズ、ブログ |
| 2006年 | イナバウアー/品格 | mixi、ハンカチ王子 |
| 2007年 | ハニカミ王子 ほか1件 | そんなの関係ねぇ、どんだけぇ〜 |
1998年の大賞はほかに「凡人・軍人・変人」「だっちゅーの」、2003年は「なんでだろう〜」「マニフェスト」、2007年は「(宮崎を)どげんかせんといかん」です。2001年は、当時の小泉純一郎首相の6つの言葉がまとめて1件の大賞になりました。
ブッチホンと雑草魂|1999年の大賞
1999年は「雑草魂」「ブッチホン」「リベンジ」の3語が大賞になりました。受賞したのは、プロ野球の上原浩治投手、当時の小渕恵三首相、松坂大輔投手です。平成の大賞には、このようにスポーツと政治から生まれた言葉が多く選ばれています。
同じ年には、携帯電話でインターネットが使える「iモード」や、渋谷109のカリスマ店員が受賞した「カリスマ」もトップテンに入りました。審査員の清水均さんは、平成の中ごろにiモードやブログ、ミクシィなど、今のSNS社会につながる言葉が出てきたと振り返っています。
おっはーとIT革命|2000年の大賞
2000年の大賞は、テレビ番組のキャラクター「慎吾ママ」のあいさつ「おっはー」と、「IT革命」の2語でした。IT革命の受賞者は、当時高校3年生だった木下斉さんです。
トップテンには、タレントの飯島愛さんの「ワタシ(私)的には…」も入りました。選評は、文化庁の調査が示す若者の「ぼかし言葉」に触れています。はっきり言い切らない話し方が広がったことは、のちの調査でも数字に表れています。集団で踊る「パラパラ」が再び流行したのもこの年です。
チョー気持ちいい|2004年の北島康介
2004年の大賞は、アテネ五輪の競泳で金メダルを取った北島康介選手の「チョー気持ちいい」です。この年から賞の名前は「ユーキャン新語・流行語大賞」になりました。
トップテンには、小説『世界の中心で愛をさけぶ』を略した「セカチュー」、韓国ドラマ『冬のソナタ』を略した「冬ソナ」、お笑い芸人の波田陽区さんの「残念!!」なども入っています。前の年の2003年には、フジテレビの『トリビアの泉』から生まれた「へぇ〜」もトップテンに入っています。
そんなの関係ねぇ|2007年のお笑いとKY
2007年の大賞は、宮崎県の東国原英夫知事の「(宮崎を)どげんかせんといかん」と、ゴルフの石川遼選手を指す「ハニカミ王子」でした。トップテンには、お笑い芸人の小島よしおさんの「そんなの関係ねぇ」や、IKKOさんの「どんだけぇ〜」が入っています。
同じ年には、「空気が読めない」を略した「KY」が候補の60語に選ばれました。トップテンには入りませんでしたが、2006年の「ググる」、2007年の「炎上」など、ネットの中で生まれた言い回しも候補に入るようになっていました。
平成後期(2008〜18年)の流行語
平成後期の流行語の代表は、「アラフォー」「イクメン」「倍返し」「インスタ映え」「そだねー」などです。テレビのドラマやお笑いの言葉と並んで、ツイッターやインスタグラムなどSNSから広がる言葉が増えました。
- アラフォー|2008年の大賞から「アラ〜」へ
- イクメンと女子会|2010年に生まれた言葉
- 今でしょ!と倍返し|2013年は4語が大賞
- インスタ映えと忖度|2017年の大賞
- そだねー|平成最後の2018年の大賞
平成20年から30年までの大賞と、その年に選ばれた主な言葉を並べ、最後の行に令和元年の参考を添えました。
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| 年 | 大賞 | その年の主な受賞語 |
|---|---|---|
| 2008年 | アラフォー/グ〜! | ゲリラ豪雨、名ばかり管理職 |
| 2009年 | 政権交代 | 草食男子、歴女 |
| 2010年 | ゲゲゲの〜 | イクメン、女子会 |
| 2011年 | なでしこジャパン | スマホ、どや顔 |
| 2012年 | ワイルドだろぉ | iPS細胞、終活 |
| 2013年 | 今でしょ! ほか3件 | ご当地キャラ、ブラック企業 |
| 2014年 | ダメよ〜ダメダメ ほか1件 | 壁ドン、ありのままで |
| 2015年 | 爆買い/トリプルスリー | 五郎丸(ポーズ) |
| 2016年 | 神ってる | PPAP、ポケモンGO |
| 2017年 | インスタ映え/忖度 | 35億、ひふみん |
| 2018年 | そだねー | eスポーツ、ボーっと生きてんじゃねーよ! |
| 2019年・参考 | ONE TEAM | 令和、タピる |
2013年の大賞はほかに「お・も・て・な・し」「じぇじぇじぇ」「倍返し」、2014年は「集団的自衛権」です。
アラフォー|2008年の大賞から「アラ〜」へ
2008年の大賞「アラフォー」は、40歳前後の人、特に女性を指す言葉です。天海祐希さん主演のドラマ『Around40』から広まり、天海さんが受賞しました。同じ年の大賞には、タレントのエド・はるみさんの「グ〜!」も選ばれています。
辞書の『デジタル大辞泉』によると、30歳前後を指す「アラサー」は2006年ごろからの流行語です。それに続いてアラフォーが大賞になり、年齢に「アラ」を付ける言い方は「アラフィフ」なども含めて今も使われています。この年は、局地的な大雨を表す「ゲリラ豪雨」もトップテンに入っています。
イクメンと女子会|2010年に生まれた言葉
2010年の大賞は、NHKの朝ドラにもなった『ゲゲゲの女房』の著者、武良布枝さんが受賞した「ゲゲゲの〜」です。トップテンには、子育てを楽しむ男性を「イケメン」にかけて呼んだ「イクメン」と、女性だけで集まる「女子会」が入りました。
ツイッターで「今〜しているところ」を伝える「〜なう」もこの年のトップテンです。前の年の2009年には、コラムニストの深澤真紀さんが名付けた「草食男子」や、歴史好きの女性を指す「歴女」も選ばれていて、人の生き方を表す新しい呼び名が次々に生まれました。
今でしょ!と倍返し|2013年は4語が大賞
2013年は「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「じぇじぇじぇ」「倍返し」の4つの言葉がそれぞれ大賞になり、大賞の件数では平成で最多です。2001年の6つの言葉は、1件の大賞として数えます。予備校講師の林修さん、東京五輪の招致で話した滝川クリステルさん、ドラマの関係者が受賞しています。
「じぇじぇじぇ」は朝ドラ『あまちゃん』、「倍返し」はTBSのドラマ『半沢直樹』のせりふです。ドラマから生まれた流行語は平成ドラマの記事で、あまちゃんは図鑑ページでも紹介しています。
インスタ映えと忖度|2017年の大賞
2017年の大賞は「インスタ映え」と「忖度」です。インスタ映えは、写真共有アプリのInstagramに載せたときに見栄えがすることで、雑誌CanCamの読者モデルの集まり「CanCam it girl」が受賞しました。
辞書の編集者が選ぶ三省堂の「今年の新語」は、2017年の大賞を「忖度」にし、インスタ映えは選びませんでした。翌2018年に、言葉が縮まって動詞になった「ばえる」を大賞にしています。同じ言葉でも、流行を記録する賞と辞書に載せるかを考える賞では、選び方が違うことが分かります。
そだねー|平成最後の2018年の大賞
平成最後の大賞は、2018年のカーリング女子日本代表ロコ・ソラーレの「そだねー」です。平昌五輪の試合中、作戦を話し合う選手どうしの北海道なまりの相づちが、中継を通じて広く知られました。
トップテンには、NHKの番組『チコちゃんに叱られる!』の「ボーっと生きてんじゃねーよ!」や「eスポーツ」も入っています。翌2019年には、ネット監視会社のイー・ガーディアンが1月1日から11月23日までのツイッターの投稿を独自に集計したところ、何にでも付けて使われた「平成最後の」が1位になりました。
流行語大賞に入らなかった平成の言葉
流行語大賞に入らなかった平成の言葉の代表は、「やばい」「微妙」のように意味が広がった言葉、ガングロなどのギャル語、「草」のようなネットの言葉です。辞書の編集者が選ぶ新語の賞を見ると、賞とは違う顔ぶれの平成の言葉も見えてきます。
やばい・微妙・うざい|意味が広がった言葉
文化庁が2015年1〜2月に全国の16歳以上の男女3,493人に面接で行った「国語に関する世論調査」(有効回答1,942人)では、「とてもすばらしい」の意味で「やばい」と言うことがある人は26.9%でした。10年前の調査の18.2%から増え、16〜19歳では91.5%に達しています。
同じ調査で、良いか悪いか決めかねるときに「微妙」と言う人は66.2%、面倒や不快を表す「うざい」は20.0%でした。「やばい」「微妙」「うざい」は流行語大賞には選ばれていませんが、平成に意味や使い方が広がった代表的な言葉です。2000年にトップテンに入った「ワタシ(私)的には…」も、同じ調査で19.9%が「わたし的には」と言うと答えていて、受賞後も使う人が増えた例です。
ガングロ・草・打ち言葉|ギャル語とネット語
真っ黒に日焼けしたような顔や化粧を指す「ガングロ」は、辞書の『デジタル大辞泉』で、1999年ごろ主に女子高生の間で茶髪やルーズソックスとともに流行した顔や化粧と説明されています。ギャルの装いと一緒に広まった言葉は、平成ギャルの記事でも紹介しています。
平成後期には、ネットの言葉も増えました。笑うことを表す「草」は、笑いを示す「w」を重ねた形が草原に見えることから生まれた言い方です。文化審議会は2018年の報告で、メールやSNSで使う話し言葉に近い書き言葉を「打ち言葉」と呼びました。「おk」「うp」のような誤変換から生まれたネット特有の書き方は世代による差が大きく、誰にでも通じるわけではないと注意も促しています。
エモい・ばえる|辞書の編者が選んだ新語
三省堂は2015年から、辞書の編集者が「今後の辞書に載ってもおかしくない言葉」を選ぶ「今年の新語」を発表しています。平成の年の大賞は、2015年「じわる」、2016年「ほぼほぼ」、2017年「忖度」、2018年「ばえる」でした。
2016年の2位には、心に強く訴える様子を表す「エモい」、2018年の2位と3位には「モヤる」「わかりみ」が入っています。一方、流行語大賞の「そだねー」は「そうだね」と同じような単純な言い回しで辞書の項目にはならないとして、選考委員会は選びませんでした。言葉の流行を記録する賞と、辞書への定着を見る賞の違いが表れています。
今も通じる平成の流行語と通じにくい言葉
今も通じる平成の流行語は、「〜ハラ」「〜活」「クールビズ」のように社会のしくみと結びついた言葉です。反対に、ギャル語や芸人のギャグのように一時期に大流行した言葉は、世代によって通じ方が大きく分かれます。
〜ハラと〜活は半数以上、アラ〜は3人に1人
文化庁が2020年2〜3月に全国の16歳以上3,557人に面接で行った国語に関する世論調査(有効回答1,994人)では、「自分も使うし、他人が言うのも気にならない」人が「〜ハラ」で54.4%、「〜活」で52.7%でした。「〜ビズ」は40.7%、「アラ〜」は33.5%です。
平成元年の「セクシャル・ハラスメント」は「セクハラ」と短くなり、パワハラやマタハラなど多くの言葉を生みました。審査員の清水均さんも、言葉は定着すると短くなると話しています。2008年の「アラフォー」、2005年の「クールビズ」も、形を変えて令和の今も使われ続けています。
広辞苑に載った平成の流行語
2018年1月に出た『広辞苑』第七版には、日本語として定着した、または定着すると考えられる言葉として、約1万の項目が新しく加わりました。
そのなかには、「安全神話」「クールビズ」「ゲリラ豪雨」「スマホ」「ブラック企業」「LCC」など、平成の流行語大賞でトップテンに入った言葉が並んでいます。「婚活」「自撮り」「上から目線」のように、賞には選ばれていない平成の言葉も載りました。辞書に載ったかどうかは、言葉が定着したかを確かめる目安の一つになります。
流行語の意味が分からない人は半数を超える
文化庁が2017年2〜3月に全国の16歳以上3,566人に面接で行った調査(有効回答2,015人)では、「流行語や新しい言葉の意味が分からないことがある」人が55.5%で、言葉で困っていることの1位でした。16〜19歳の23.7%から60代の69.7%まで、年代が上がるにつれて高くなります(70歳以上は55.8%)。
1996年の「チョベリバ」や1990年の「アッシーくん」は、俗語を研究する米川明彦さんの『俗語発掘記 消えたことば辞典』で、使われなくなった言葉として取り上げられています。平成の流行語を会話で使うときは、相手の世代で通じ方が変わると考えておくと、懐かしい話題として楽しめるでしょう。
まとめ
平成の流行語は、1989〜2018年の新語・流行語大賞30回を年表にすると流れがつかめます。バブル期の「オバタリアン」から、女子高生の「チョベリバ」、ネットとSNSの「IT革命」「インスタ映え」、平成最後の「そだねー」まで、言葉には時代の空気がそのまま表れていました。
当時の流行をもっと振り返りたくなったら、平成のヒット商品の記事で、同じ年に売れた品物や流行したおもちゃも一緒に確かめてみてください。
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- 自由国民社「現代用語の基礎知識」選 新語・流行語大賞別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第6回 1989年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第7回 1990年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第8回 1991年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第9回 1992年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第10回 1993年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第11回 1994年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第12回 1995年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第13回 1996年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第14回 1997年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第15回 1998年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第16回 1999年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第17回 2000年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第18回 2001年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第19回 2002年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第20回 2003年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第21回 2004年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第22回 2005年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第23回 2006年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第24回 2007年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第25回 2008年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第26回 2009年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第27回 2010年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第28回 2011年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第29回 2012年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第30回 2013年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第31回 2014年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第32回 2015年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第33回 2016年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第34回 2017年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第35回 2018年別タブで開く
- 新語・流行語大賞 第36回 2019年別タブで開く
- e-Gov 法令検索「元号を改める政令」(昭和64年政令第1号)別タブで開く
- e-Gov 法令検索「元号を改める政令」(平成31年政令第143号)別タブで開く
- ユーキャン「2018 ユーキャン新語・流行語大賞」発表別タブで開く
- マイナビニュース(2018年12月2日)平成の流行語大賞別タブで開く
- マイナビニュース(2018年12月2日)2ページ目別タブで開く
- 週刊女性PRIME(2018年11月)平成の流行語 1別タブで開く
- 週刊女性PRIME(2018年11月)平成の流行語 2別タブで開く
- 週刊女性PRIME(2018年11月)平成の流行語 3別タブで開く
- Internet Watch(2006年11月16日)流行語大賞の候補別タブで開く
- Internet Watch(2007年11月16日)流行語大賞の候補別タブで開く
- イー・ガーディアン「SNS流行語 2019」別タブで開く
- 文化庁「平成26年度 国語に関する世論調査」別タブで開く
- 文化庁「平成28年度 国語に関する世論調査」別タブで開く
- 文化庁「令和元年度 国語に関する世論調査」別タブで開く
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- 和樂web(2019年11月2日)新語・流行語大賞の歴史別タブで開く
- 秋田魁新報(2025年11月5日)新語・流行語大賞の協賛別タブで開く
個別の品やサービスの発売時期は、各図鑑ページで項目ごとに出典を示します。
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