ゴン=フリークスは父ジンを追う主人公

ゴン=フリークスは、父ジンと同じハンターになり、父に会うために旅に出る12歳の少年です。少年ジャンプ公式の作品紹介も「父に会うため、──ゴンの旅が始まった!」と、この目的を物語の軸に置いています。

くじら島で育った12歳の少年

ゴンは、故郷のくじら島で育ての親のミトさんと暮らしていた少年です。日本アニメーションによる1999年版の作品紹介では、天真爛漫で好奇心旺盛なゴンがくじら島を後にし、行方不明の父ジンと同じハンターの道へ進みます。

日本テレビの2011年版公式サイトは、ゴンを「まっすぐな心の持ち主で、誰からも好かれるような性格の少年」と紹介しました。2011年版第1話のあらすじでは、12歳のゴンがミトさんとの約束を果たして試験の旅に出ます。

連載は週刊少年ジャンプの1998年14号で始まり、単行本1巻は1998年6月4日に出ました。1986年ごろに生まれた人にとっては、連載が始まった年に同い年だった主人公です。

ハンターライセンスを取った試験編

ゴンが最初に挑むのは、年に1回だけ開かれるハンター試験です。日本テレビの用語解説によると、プロのハンターとして活動するにはライセンスが必要で、試験の合格率は数百万分の一といわれます。

集英社の1巻の紹介文にあるとおり、ゴンはレオリオ、クラピカ、キルアと一緒に試験を受けました。2巻ではマラソンのような一次試験と奇術師ヒソカが登場し、5巻で最終試験が終わります。

ライセンスを取ると「最上級の優遇措置」を受けられるとされ、資金がほしいレオリオもそれを目当てに受験しました。ゴンにとっての試験は、父ジンの足取りを追うための最初の関門だったといえます。

試験編から選挙編までのゴンの歩み

ゴンの物語は、2012年までに7つの章を進みます。単行本の巻と2011年版アニメの話数を章ごとに並べると、次のとおりです。

試験編から選挙編までのゴンの歩みの表

表が画面に収まらないときは、左右にスクロールできます。キーボードでは表を選び、左右の矢印キーで動かせます。

試験編から選挙編までのゴンの歩みの表
章単行本2011年版ゴンの主な出来事
ハンター試験編1〜5巻第1〜22話仲間と試験に合格
ゾルディック家編5巻第23〜25話キルアを迎えに行く
天空闘技場編6〜7巻第27〜38話念を学びヒソカに挑む
ヨークシンシティ編8〜13巻第39〜59話幻影旅団と対決
グリードアイランド編14〜18巻第60〜75話ゲームの中で修行
キメラアント編18〜30巻第76〜136話カイトを救うため戦う
会長選挙編30〜32巻第137〜148話回復して父ジンと会う

単行本の巻は集英社の各巻の紹介文から見た目安で、章の切れ目の巻には2つの章が入ります。2011年版の話数は、バップのDVD・BDの章ごとの収録範囲です。第22話は試験編の箱に入るものの、ククルーマウンテンに着く場面から始まり、第26話は総集編にあたります。

念は強化系で必殺技はジャジャン拳

ゴンの念能力は、体や道具の力を高める「強化系」です。任天堂が公開したゲームの公式サイトも、ゴンを強化系の念能力者として紹介しています。

念とは、体から出るオーラを操る力のことです。日本テレビの用語解説は、念を強化系・放出系・変化系・具現化系・操作系・特質系の6つに分け、自分の系統は「水見式」という方法で調べると説明しています。

必殺技のジャジャン拳は、ジャンケンをもとにした技です。2011年版第65話で、ゴンはジャンケンになぞらえた強化系・放出系・変化系の必殺技を身につける修行をしました。第89話ではナックルにジャジャン拳の弱点を指摘され、第99話では「最初はグー!」と構えて敵に向かいます。

ゴンさんはピトー戦で大人になった姿

ファンが「ゴンさん」と呼ぶのは、キメラアント編でゴンが自分に念をかけ、大人の姿へ急成長した状態です。ウィキペディアのゴンの記事は、カイトを元に戻せないと知ったゴンが「もうこれで終わってもいい」と自分に念をかけ、体と念能力を急成長させたと説明しています。

きっかけは護衛軍のネフェルピトーとの対決です。2011年版第131話「イカリ×ト×ヒカリ」で、ゴンはカイトを治せないピトーに「嘘つき…」とつぶやきます。この回は2014年5月27日深夜に放送されました。

代償は大きく、選挙編のあらすじには、ゴンが「誓約と制約」で一時的に強力な念を使い、大きな代償を負ったと書かれています。31巻の紹介文はその姿を「重体のゴン」と呼び、32巻の紹介文は「ゴン復活なるか!?」と結ばれ、キルアが妹アルカの力を借りてゴンを救う流れが2012年までの物語の結末です。

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キルア・クラピカ・レオリオの仲間3人

ゴンの仲間の中心は、ハンター試験へ向かう旅と試験の中で出会ったキルア、クラピカ、レオリオの3人です。少年ジャンプ公式の作品紹介も、ゴンと並べて「キルア=ゾルディック」「クラピカ」「レオリオ=パラディナイト」の名を挙げています。

キルアは暗殺一家ゾルディックの三男

キルア=ゾルディックは、伝説の暗殺一家ゾルディック家の三男です。任天堂のゲーム公式サイトは、キルアが暗殺の仕事をやめてゴンと行動を共にすると紹介しています。

日本テレビの用語解説によると、ゾルディック家はパドキア共和国のククルーマウンテンに住む殺し屋一族です。曾祖父から5人の兄弟までの家族10人全員が、プロの殺し屋という設定でした。

2011年版第22話では、キルアを迎えに行ったゴンたちが巨大な正門に阻まれ、守衛の門から入れば番犬に食い殺されると知ります。この巨大な番犬が、ファンの間でよく話題になる「ミケ」です。

キルアの爪は暗殺術の肉体操作

「キルアの爪」は、指先の爪を鋭く変えて相手を倒す、ゾルディック家の暗殺術です。ウィキペディアのゾルディック家の記事では「肉体操作」と呼ばれ、一家はこの動きを相手の心臓を「盗む」と表現すると書かれています。

念の能力については、任天堂のゲーム公式サイトがキルアを「オーラを電気に変える変化系の念能力者」と紹介しました。暗殺術と電気の念という2つの武器を持つことが、キルアの戦い方の特徴です。

日本テレビ公式の紹介にある「無邪気な容姿の裏で冷酷な一面を持つ」という言葉は、この爪の技によく表れています。そのキルアがゴンと友達になり、冷たさが少しずつほどけていく変化こそ、キルアの物語の見どころです。

クラピカは緋の眼をもつクルタ族

クラピカは、感情が高ぶると瞳が緋色になるクルタ族の生き残りです。任天堂のゲーム公式サイトは、その色が世界七大美色とたたえられ、盗賊団の幻影旅団に狙われて一族が殺されたと説明しています。

念は具現化系で、武器は指につながる鎖です。日本テレビの用語解説によると、束縛する中指の鎖は、幻影旅団にしか使わない「制約」と破れば死ぬ「誓約」で力を高めています。緋の眼になると、系統は特質系に変わる設定です。

「クラピカの性別」は、日本テレビや任天堂の公式紹介には書かれておらず、どちらも一族と目的だけを説明しています。2作とも女性の声優が演じていますが、少年のゴンやキルアも女性の声優なので、声だけでは決められません。

レオリオは医者を目指す受験仲間

レオリオ=パラディナイトは、医者になるお金を得るためにハンターを目指した受験仲間です。日本テレビの公式紹介によると、高い手術料を用意できずに友人を亡くし、同じ病気で苦しむ子どもを無償で救いたいと考えています。

同じ紹介には「見た目は老けているが年齢は10代と意外と若い」とあり、大人びた見た目との差も魅力の一つです。会長選挙編では、2011年版第145話の投票で1位になるほどの存在感を見せました。

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ヒソカと幻影旅団の主な団員

ゴンたちの前に立ちはだかる敵役の代表が、奇術師ヒソカと盗賊団の幻影旅団です。ヒソカは試験編から、旅団はヨークシンシティ編から物語の中心に入ってきます。

ヒソカは試験で出会う奇術師

ヒソカ=モロウは、ハンター試験の途中でゴンたちが出会う不気味な奇術師です。日本テレビの公式紹介では、前回の試験で違反をして失格になり、ゴンたちに興味を示す人物とされています。

念の技は、オーラをガムとゴムの両方の性質をもつものに変える「バンジーガム(伸縮自在の愛)」と、オーラをシール状にして物の質感をまねる「ドッキリテクスチャー(薄っぺらな嘘)」です。日本テレビの用語解説によると、前者はヒソカが子どものころ好きだったガム、後者は昔はやったお菓子が名前の由来です。

ゴンにとってヒソカは、試験で借りを作った相手でもあります。2011年版第35話でゴンは「ヒソカの顔面に一発ぶち込んで、プレートを突き返す!!」と宣言し、天空闘技場で実際にプレートを返しました。

クロロが率いる盗賊団の幻影旅団

幻影旅団は、団長クロロ=ルシルフルが率いる盗賊団で、クモの刺青を持つ13人の団員がいます。バップのDVDの見出しは「13人の“蜘蛛”VS.クラピカ」で、日本テレビの用語解説によると、団員のほとんどはどの国にも属さない巨大なゴミ廃棄場「流星街」の出身です。

ヨークシンシティ編での旅団の動きを2011年版の話数で追うと、次のとおりです。

クロロが率いる盗賊団の幻影旅団の表

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クロロが率いる盗賊団の幻影旅団の表
話数旅団の主な動き
第41話クロロの招集で全員が集結
第44話ウボォーギンが陰獣を倒す
第47話クラピカと一騎打ち
第49話マチとノブナガが鎖野郎を探す
第57話クラピカの仕業だと知られる
第58話クロロがクラピカに捕まる

この章では、クラピカの復讐と旅団の反撃が交互に描かれます。クラピカの物語を追い直すなら、第41話から第59話までを続けて見ると流れがつかめます。

ノブナガとマチはゴンと関わる団員

団員の中でゴンとキルアに深く関わるのが、ノブナガ=ハザマとマチです。2011年版第49話で、帰ってこないウボォーギンを不審に思った2人は、「鎖野郎」を探しに街へ出ます。

2人を尾行したゴンとキルアは逆に捕まり、第50話ではノブナガが2人を旅団に誘います。敵なのに子どもの2人を気に入る様子は、旅団がただの悪人の集まりではないと感じさせる場面です。

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キメラアント編の王と護衛軍

キメラアント編は、人間を食べて増える蟻の王メルエムと、王を守る3体の護衛軍を中心に進む章です。単行本では18巻の終わりごろに始まり、集英社の紹介文では19巻から登場して30巻で決着します。2011年版では第76話から第136話までの61話を使った、最も長い章でした。

王メルエムと軍儀の名手コムギ

メルエムは、キメラアントの女王から生まれた王です。キメラアントは食べた生き物の特徴を受け継いだ子を産む生き物で、2011年版第93話の王は、あっという間に東ゴルトー共和国の宮殿を占領しました。

王が生まれる前の第80話では、NGLの裏で麻薬や銃の密輸をしていた支配者ジャイロを、キメラアントが襲って武器を手に入れています。

その王を変えたのが、軍儀という盤上の競技の世界王者で、目の見えない少女コムギです。2人は第103話で初めて対局し、第105話でコムギは、いつも対局に「命」を賭けていると明かしました。

第122話のあらすじには、王がコムギとの出会いを通して、人間にも「生かすに足る人間」がいると知ったと書かれています。怪物退治で終わらず、王と少女の心の動きまで描いたことが、キメラアント編が今も語られる理由だと考えられます。

王を守る3体の護衛軍

護衛軍は、王の直属のネフェルピトー、シャウアプフ、モントゥトゥユピーの3体です。2011年版第91話のあらすじは、王の誕生と同時に「ピトー、プフ、ユピーの護衛団三人」を紹介しています。

ピトーは、ゴンが恩人と慕うカイトのかたきです。治療の能力「ドクターブライス」も持ち、第116話では瀕死のコムギをこの力で治していました。

プフは王のためなら自分の身も差し出すほど忠実で、第128話では傷ついた王を救うために「私を召し上がっていただく」と申し出ます。ユピーは怒りを力に変えて体を次々に変える怪力の持ち主で、第121話でその姿が描かれました。

ネテロ会長と討伐隊のメンバー

人間側で王に挑んだのが、ハンター協会のアイザック=ネテロ会長です。ネテロはハンター試験編にも登場し、2011年版第7話では飛行船でゴンとキルアを相手にボール奪いのゲームをしています。

宮殿に乗り込む討伐隊には、ネテロのほかモラウ、ノヴ、ナックル、シュート、ゴン、キルアなどが加わりました。集英社20巻の紹介文はナックル・シュート・ネテロ会長の名を挙げ、2011年版第104〜106話ではノヴが宮殿に入り込み、モラウは手前で蟻と戦います。

王との決戦で、ネテロは奥義「百式観音」を使って戦いました。試験編でゴンたちに遊びの形で力の差を見せた人物が、最後は人類の代表として王と向き合う流れです。

2012年までの章で退場した主な人物

2012年までの章では、物語の節目で主要な人物が命を落としています。2011年版のあらすじなどで確かめられる主な人物は、次のとおりです。

2012年までの章で退場した主な人物の表

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2012年までの章で退場した主な人物の表
人物立場退場の場面2011年版
ウボォーギン幻影旅団の団員クラピカとの一騎打ちに敗れる第47話
ネテロハンター協会会長王との戦いで自爆第127話
ネフェルピトー王の護衛軍大人の姿のゴンに敗れる第131話から
メルエムキメラアントの王戦いの終結第136話

ネテロは第127話で王に「メルエム……それがお主の名だ」と名を告げ、胸に仕込んだ爆弾ミニチュアローズで自爆しました。一方、ピトーに倒されたカイトはキメラアントの少女として生まれ変わっており、第147話でゴンはその知らせを受け、カイトのもとへ向かいました。

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主な登場人物と2作の声優の一覧

テレビアニメは1999年版と2011年版の2作があり、主な人物の声優は2作で入れ替わっています。ゴン役は1999年版が竹内順子、2011年版が潘めぐみで、見ていた年によって思い浮かぶ声が違います。

ゴンと仲間・家族の声優の一覧

ゴンと仲間3人、育ての親ミトさんの声優を2作で比べると、次のとおりです。1999年版は日本アニメーションの作品紹介、2011年版は日本テレビの公式サイトなどの配役によります。

ゴンと仲間・家族の声優の一覧の表

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ゴンと仲間・家族の声優の一覧の表
役1999年版2011年版
ゴン竹内順子潘めぐみ
キルア三橋加奈子伊瀬茉莉也
クラピカ甲斐田ゆき沢城みゆき
レオリオ郷田ほづみ藤原啓治
ミト木村亜希子潘恵子

2011年版の顔ぶれは、2011年11月のアニメ!アニメ!の記事でも「ゴン役に潘めぐみさんとフレッシュな起用」と紹介されました。選挙編でゴンが会う父ジンは、2011年版では小山力也が演じています。

敵役とキメラアントの声優の一覧

ヒソカや幻影旅団、ネテロ会長の声優も2作で異なります。主な役を並べると、次のとおりです。

敵役とキメラアントの声優の一覧の表

表が画面に収まらないときは、左右にスクロールできます。キーボードでは表を選び、左右の矢印キーで動かせます。

敵役とキメラアントの声優の一覧の表
役1999年版2011年版
ヒソカ高橋広樹浪川大輔
クロロ永野善一宮野真守
マチ並木のり子前田玲奈
ネテロ外波山文明永井一郎、銀河万丈

1999年版は日本アニメーションの作品紹介(ネテロ役はウィキペディア)、2011年版はWEBザテレビジョンとバップの配役によります。2011年版のネテロ役は、途中で永井一郎から銀河万丈に代わりました。2011年版の旅団では、ノブナガを内田直哉、ウボォーギンを大塚明夫が演じています。

キメラアント編の人物は、2011年版では王メルエムを内山昂輝、コムギを遠藤綾、ネフェルピトーを藤村歩が演じました。シャウアプフは羽多野渉、モントゥトゥユピーは立木文彦、カイトは池田秀一です。

1999年版と2011年版の放送の違い

1999年版は、フジテレビ系で1999年10月16日から2001年3月31日まで、毎週土曜18時30分に全62話を放送しました。制作は日本アニメーションで、監督は古橋一浩です。

2011年版は、日本テレビで2011年10月2日に日曜午前10時55分の枠で始まりました。マッドハウスが制作し、第148話「コレマデ×ト×コレカラ」まで全148話が作られ、2014年9月23日深夜の放送で最終回を迎えました。

ゴンさんの場面や父ジンとの対面をアニメで見返すなら、選挙編の結末まで描いた2011年版が当てはまります。2作の主題歌の違いはハンターハンターの主題歌一覧で確かめられます。

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まとめ

『HUNTER×HUNTER』の主人公ゴンは、くじら島で育ち、父ジンに会うためにハンター試験を受けた12歳の少年です。キルア、クラピカ、レオリオと出会い、ヒソカや幻影旅団、キメラアントの王メルエムとの戦いを経て、2012年の会長選挙編で父と対面しました。

アニメは1999年版と2011年版で声優が入れ替わり、ゴンさんの場面まで描いたのは2011年版です。まずは章の表で最後に覚えている場面を探し、その続きの巻や話数から読み直してみてください。作者の別の作品はレベルEの図鑑で紹介しています。

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参考資料

個別の品やサービスの発売時期は、各図鑑ページで項目ごとに出典を示します。

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