昭和から読み継がれた懐かしい絵本の定番

平成の子どもが家や園で読んだ懐かしい絵本の多くは、昭和の1960〜70年代に生まれたロングセラーです。国立国会図書館の国際子ども図書館は、この時期を「日本における絵本の黄金時代」と呼んでいます。生まれた作品は1980年代に定着し、世代を超えて読み継がれてきました。

平成の子も読んだ昭和の定番絵本を、初版の年の順に並べました。どれも2026年10月時点で出版社の商品ページに販売中として載っていて、今も新品で買えます。

昭和から読み継がれた懐かしい絵本の定番の一覧

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昭和から読み継がれた懐かしい絵本の定番の一覧
作品初版年出版社出版社が示す年齢
ぐりとぐら1967年福音館書店読んであげるなら3才から
いないいないばあ1967年童心社0・1歳〜
だるまちゃんとてんぐちゃん1967年福音館書店読んであげるなら3才から
ねないこ だれだ1969年福音館書店読んであげるなら1才から
しろくまちゃんのほっとけーき1972年こぐま社0歳から3歳ごろまで
からすのパンやさん1973年偕成社4歳から
ねずみくんのチョッキ1974年ポプラ社3歳・4歳・5歳
おしいれのぼうけん1974年童心社3歳〜
はらぺこあおむし1976年偕成社3歳から
ノンタン ぶらんこのせて1976年偕成社2歳から
はじめてのおつかい1977年福音館書店読んであげるなら3才から
もこ もこもこ1977年文研出版幼児から
100万回生きたねこ1977年講談社記載なし
きんぎょが にげた1982年福音館書店読んであげるなら2才から
14ひきのひっこし1983年童心社3歳〜

初版年は、日本で単行本が出た年です。『ぐりとぐら』は1963年に月刊絵本「こどものとも」の12月号で生まれました。『はらぺこあおむし』の原書は、1969年にアメリカで出ています。

赤ちゃん絵本|いないいないばあ・しろくまちゃん

赤ちゃんのころの1冊として名前が挙がりやすいのは、1967年に童心社から出た『いないいないばあ』です。文は松谷みよ子さん、絵は瀬川康男さんが手がけました。童心社によると発行部数は764万部を超え、2020年には日本の絵本で初めて700万部を突破しています。

こぐま社の『しろくまちゃんのほっとけーき』は、1972年に出た「こぐまちゃんえほん」の1冊です。こぐま社はシリーズ22点で1,000万部以上と紹介しています。『もこ もこもこ』『ねないこ だれだ』『きんぎょが にげた』も、0〜2歳ごろから読める絵本です。

このうち『もこ もこもこ』と『しろくまちゃんのほっとけーき』は、0歳児健診などで絵本を手渡す「ブックスタート」の本に選ばれたことがあります。親子で同じ本を読める代表格で、我が子に読むときも今の版をそのまま選べます。

園や家で読んだ物語|ぐりとぐら・だるまちゃん

園や家で読んでもらった物語絵本の代表は、のねずみのふたりが大きなカステラを焼く『ぐりとぐら』です。福音館書店によると、2023年8月時点で564万部、シリーズ累計は2,187万部になります。

同じ福音館書店の『だるまちゃんとてんぐちゃん』と『はじめてのおつかい』も、月刊絵本「こどものとも」から生まれた作品です。かこさとしさんの『からすのパンやさん』や、ふるたたるひさんとたばたせいいちさんの『おしいれのぼうけん』も定番に数えられます。

国際子ども図書館は、園で定期購読していた「こどものとも」や「キンダーブック」で読んだ可能性もあると案内しています。単行本の表紙に見覚えがなくても、園で毎月もらった月刊絵本で読んだ物語かもしれません。

シリーズで集めた|ノンタンと14ひきの絵本

何冊も続けて読んだシリーズ絵本の代表は、キヨノサチコさんの「ノンタン」です。1976年の『ノンタン ぶらんこのせて』から始まり、偕成社の2026年3月の発表では、シリーズで3,500万部、12点が100万部を超えています。

いわむらかずおさんの「14ひきシリーズ」は、1983年に『14ひきのひっこし』と『14ひきのあさごはん』が同時に出て始まりました。童心社によると、2023年5月時点で世界1,500万部です。なかえよしをさんと上野紀子さんの「ねずみくん」シリーズも、ポプラ社の2026年6月の案内で44冊・500万部を超えています。

シリーズの絵本は、表紙の雰囲気がよく似ているのが特徴です。1冊だけ覚えているときは、出版社のシリーズ一覧で表紙を順に見比べると、どの巻だったかを絞り込めます。

大人が読み返す|100万回生きたねこ

大人が読み返す懐かしい絵本としてよく名前が挙がるのが、佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』です。1977年に講談社から出て、2022年10月時点で244万部、123刷を重ねたロングセラーです。

福音館書店は、出版から20年以上子どもたちに喜ばれてきた絵本を「成人式を終えた絵本」と呼び、絵本選びの目安の一つにしています。この章の絵本はどれも、平成が終わるまでに出版から20年以上がたち、この「成人式」を終えた本ばかりです。

ノンフィクション作家の柳田邦男さんの著書『雨の降る日は考える日にしよう』の紹介文にも、絵本は子どもだけのものではないとあります。昭和からの定番は今も同じ題名で売られているので、子どものころの記憶と見比べながら読み返せます。

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平成に生まれた懐かしい絵本

平成に日本で出た絵本のうち、平成の子どもの思い出になったのは『こんとあき』『バムとケロのにちようび』『あらしのよるに』などです。国際子ども図書館は、平成の絵本は作家の個性が多様になり、グッズ化や映像化で絵本の枠を超える作品も増えたと説明しています。

平成に日本で初めて出た絵本を、初版の年の順に並べました。どれも2026年10月時点で出版社の商品ページに販売中として載っています。

平成に生まれた懐かしい絵本の一覧

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平成に生まれた懐かしい絵本の一覧
作品初版年作者出版社
こんとあき1989年林明子福音館書店
バムとケロのにちようび1994年島田ゆか文溪堂
あらしのよるに1994年木村裕一・あべ弘士講談社
にじいろのさかな1995年マーカス・フィスター講談社
葉っぱのフレディ1998年レオ・バスカーリア童話屋
そらまめくんのベッド1999年なかやみわ福音館書店
よるくま1999年酒井駒子偕成社
こびとづかん2006年なばたとしたかロクリン社
ちょっとだけ2007年瀧村有子・鈴木永子福音館書店
だるまさんが2008年かがくいひろしブロンズ新社
100かいだてのいえ2008年いわいとしお偕成社
おしりたんてい2012年トロルポプラ社
りんごかもしれない2013年ヨシタケシンスケブロンズ新社
パンダ銭湯2013年tupera tupera絵本館

翻訳絵本の初版年は、日本語版が出た年です。『こびとづかん』は2006年に長崎出版から出て、今はロクリン社が出しています。

平成初期の絵本|こんとあき・バムとケロ

平成元年に出た絵本の代表は、林明子さんの『こんとあき』です。1989年6月30日に福音館書店から出た本で、きつねのぬいぐるみのこんと女の子のあきが、おばあちゃんの家まで旅をします。

1994年には、島田ゆかさんの『バムとケロのにちようび』が文溪堂から出ました。犬のバムとケロちゃんが、雨の日曜日を家で過ごすお話です。

国際子ども図書館の展示「平成を彩った絵本作家たち」は、この2冊のほかにも平成初期の絵本を紹介しています。武田美穂さんの1991年の『となりのせきのますだくん』や、荒井良二さんの1992年の『バスにのって』です。平成初期に園児だった人は、この展示の一覧を思い出す手がかりにできます。

探して遊ぶ絵本|ミッケ!とウォーリー

ページの中から物を探して遊ぶ絵本の代表は、『ミッケ!』と『ウォーリーをさがせ!』です。どちらも、平成の子どもが夢中でページをめくったシリーズでした。

『ミッケ!』は、写真の中に隠れた物を探す絵本です。日本語版は糸井重里さんの訳で、1992年に小学館から出ました。小学館によると、シリーズは2024年7月に国内1,000万部を突破しています。

一方の『ウォーリーをさがせ!』は、1987年12月にフレーベル館から日本語版が出た昭和の本です。今は2017年に出た『NEWウォーリーをさがせ!』が売られていて、子どものころに読んだ版とは本そのものが新しくなっています。

心に残る物語|あらしのよるに・葉っぱのフレディ

平成の子どもの心に残った物語絵本として、『あらしのよるに』『にじいろのさかな』『葉っぱのフレディ』が挙がります。

『あらしのよるに』は、木村裕一さんの文とあべ弘士さんの絵で1994年に講談社から出ました。嵐の夜に小屋で出会った、おおかみとやぎのお話です。スイスの絵本『にじいろのさかな』は、谷川俊太郎さんの訳で1995年に日本語版が出ています。

『葉っぱのフレディ いのちの旅』は1998年に童話屋から出て、2025年6月時点で121万冊になりました。1985年には講談社から『フレディ』という別の訳が出ていたので、昔読んだ版と今の版で言葉や絵が違うことがあります。

1999〜2007年の絵本|よるくま・こびとづかん

平成の半ばに出た絵本では、1999年の『そらまめくんのベッド』と『よるくま』が代表です。なかやみわさんの『そらまめくんのベッド』は福音館書店、酒井駒子さんの『よるくま』は偕成社から出ました。

2006年に出た、なばたとしたかさんの『こびとづかん』は、男の子がおじいちゃんに借りた図鑑を手に、ふしぎな生き物「コビト」を探しに出かけるお話です。最初は長崎出版から出て、2014年からはロクリン社が出しています。

瀧村有子さんの『ちょっとだけ』は、赤ちゃんが生まれてお姉さんになった女の子のお話です。2005年に月刊絵本「こどものとも年中向き」に載り、2007年に単行本になりました。

平成後期の絵本|だるまさんが・おしりたんてい

2008年以降に出た絵本は、20代後半〜40代の読者が絵本を読んでもらう年齢を過ぎてから出た本です。親になって我が子と出会う平成の絵本として紹介します。代表は、かがくいひろしさんの2008年の『だるまさんが』で、ブロンズ新社によるとシリーズは2025年2月に1,000万部を突破しました。

トロルさんの『おしりたんてい』、ヨシタケシンスケさんの『りんごかもしれない』、tupera tuperaさんの『パンダ銭湯』も、平成後期の人気作です。

ポプラ社が2018年に小学生から12万通以上の投票を集めた「こどもの本」総選挙では、『りんごかもしれない』が3位、おしりたんていのシリーズ2作が5位と6位に入りました。平成の終わりの子どもが選んだ本なので、我が子と読む1冊を選ぶときの参考になります。

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小学校の図書室で読んだ懐かしい本

平成の小学生が図書室や教室で読んだ懐かしい本は、学年ごとに顔ぶれが変わります。低学年はこまったさん・わかったさん・ゾロリ、中学年ははれときどきぶたや怪談レストラン、高学年はズッコケ三人組やハリー・ポッターが代表です。

平成の小学生が読んだシリーズを、第1作が出た年の順に並べました。どれも2026年10月時点で出版社の商品ページに販売中として載っています。

小学校の図書室で読んだ懐かしい本の一覧

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小学校の図書室で読んだ懐かしい本の一覧
シリーズ第1作の年出版社出版社が示す学年
ズッコケ三人組1978年ポプラ社小5・小6
はれときどきぶた1980年岩崎書店中学年・高学年
こまったさん1982年あかね書房低学年から
かいけつゾロリ1987年ポプラ社6歳・小1・小2
わかったさん1987年あかね書房低学年から
怪談レストラン1996年童心社小学3・4年〜
ハリー・ポッター1999年静山社記載なし
マジック・ツリーハウス2002年KADOKAWA記載なし
若おかみは小学生!2003年講談社記載なし
黒魔女さんが通る!!2005年講談社小学中級から
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂2013年偕成社中学年から

1987年までに始まった5つのシリーズは昭和生まれです。ゾロリやズッコケ三人組のように、平成のあいだも新しい巻が出続けたシリーズもあります。マジック・ツリーハウスは最初メディアファクトリーから出て、今はKADOKAWAが出しています。

低学年|わかったさん・こまったさん・ゾロリ

低学年のころに図書室で借りた本として思い出しやすいのが、料理が出てくる「こまったさん」と「わかったさん」です。どちらも寺村輝夫さんの作で、あかね書房から『こまったさんのスパゲティ』が1982年、『わかったさんのクッキー』が1987年に出ました。シリーズはそれぞれ全10巻です。

原ゆたかさんの「かいけつゾロリ」は、1987年11月の『かいけつゾロリのドラゴンたいじ』から始まりました。2025年12月に76巻が出て今も続いており、ポプラ社の2025年12月の発表ではシリーズ3,500万部を超えています。

3つとも今も新品で買えるシリーズです。子どもが低学年になったら、親子で同じ本を読んで話ができます。

中学年|はれときどきぶた・怪談レストラン

中学年で読んだ本の代表は、矢玉四郎さんの『はれときどきぶた』です。1980年に岩崎書店から出た本で、日記に書いたでたらめが本当になり、空からぶたが降ってきます。今も紙の本と電子版の両方があります。

怖い話のシリーズでは、1996年に始まった「怪談レストラン」が代表です。松谷みよ子さんの責任編集で童心社から出て、2007年までに全50巻がそろいました。2009〜2010年にはテレビアニメと映画にもなっています。

2026年6月には5作の改訂新版が出て、カバーが暗闇で光る作りになりました。今の版は昔の版と見た目が違うので、表紙の記憶で探すときは気をつけてください。

高学年|ズッコケ三人組とハリー・ポッター

高学年の定番は、那須正幹さんの「ズッコケ三人組」です。1978年の『それいけズッコケ三人組』から始まった昭和のシリーズで、ハチベエ・ハカセ・モーちゃんの3人が活躍します。子ども向けの本編は2004年の第50巻『ズッコケ三人組の卒業式』で終わり、大人向けの続編も2015年12月の『ズッコケ熟年三人組』で完結しました。

平成11年にあたる1999年12月1日には、『ハリー・ポッターと賢者の石』の日本語版が静山社から出ました。松岡佑子さんの訳で、静山社の2026年6月の発表では、シリーズの日本語版は関連書籍を含めて3,260万部です。

ハリー・ポッターは、1999年の版と2019年12月の新装版の両方が今も売られています。当時の表紙で読み返したいなら1999年の版を選びます。

青い鳥文庫|若おかみは小学生!・黒魔女さん

2000年代に始まった講談社青い鳥文庫のシリーズの代表は、令丈ヒロ子さんの「若おかみは小学生!」と、石崎洋司さんの「黒魔女さんが通る!!」です。どちらも平成のうちに長いシリーズになりました。

「若おかみは小学生!」は2003年に始まり、旅館の若おかみになった小学生のおっこの成長を描きました。2013年のPART20で完結し、講談社の2018年8月の紹介ではシリーズ300万部です。

「黒魔女さんが通る!!」は2005年に始まりました。講談社は小学中級からとしていて、すべての漢字にふりがながあります。2026年7月には新シリーズ「黒魔女さんは大学生!!」も始まりました。

平成後半の人気作|ツリーハウスと銭天堂

平成の後半に小学生だった人には、「マジック・ツリーハウス」と「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」も懐かしい本です。

「マジック・ツリーハウス」は、アメリカの物語の日本語版で、2002年に第1巻『恐竜の谷の大冒険』が出ました。2025年11月には、挿絵をすべて描き直したカラーの新装版が出ています。

廣嶋玲子さんの「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」は、2013年5月に偕成社から第1巻が出ました。偕成社によると、2022年2月時点で国内380万部です。2018年のポプラ社「こどもの本」総選挙でも9位に入りました。

第1巻が出たのは平成25年なので、小学生のうちに読めたのは平成の終わりごろに小学生だった人です。それより上の世代には、我が子と読む今の人気シリーズにあたります。

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年齢で見る平成の子どもと本の30年

2026年に20代後半〜40代の人が絵本を読んでもらった時期は、おおよそ1977〜2007年です。小学生だったのは1983〜2013年ごろです。公開されている1995年以降の調査では、小学生が1か月に読む本の数は2014年までに約2倍に増えました。

年齢でわかる絵本と図書室の時期

自分がどの時期の本を読んだかは、生まれた年から逆算すると見当がつきます。2026年の年齢ごとに、絵本を読んでもらった0〜6歳の時期と、小学生の時期をまとめました。

年齢でわかる絵本と図書室の時期の表

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年齢でわかる絵本と図書室の時期の表
2026年の年齢絵本の時期小学生の時期時期が重なる本
40代1977〜1992年ごろ1983〜1998年ごろ昭和の定番・ズッコケ三人組
30代1987〜2002年ごろ1993〜2008年ごろバムとケロ・怪談レストラン
20代後半1997〜2007年ごろ2003〜2013年ごろよるくま・若おかみは小学生!

年齢は生まれた年から計算した目安です。昭和の定番絵本はどの世代の子ども時代にもすでに出ていました。一方で2008年以降の絵本は、どの世代にとっても、絵本を読んでもらう年齢を過ぎてから出た本です。

小学生の読書量は1995年から約2倍に

全国学校図書館協議会が2021年まで毎日新聞社と共同で行い、小学4〜6年生などに5月の1か月に読んだ本の数をたずねてきた学校読書調査では、小学生の平均が1995年の5.4冊から2014年の11.4冊へと約2倍になりました。

同じ調査で1か月に1冊も読まなかった子の割合も、1998年の16.6%から2014年の3.8%まで下がっています。この調査の結果は、公式サイトでは1995年からの分が公開されています。

数字で見る限り、平成の小学生は本から離れた世代ではなく、読む量が増えた世代です。ただし2021年からは上がり続け、2025年には1冊も読まない小学生が9.6%になりました。

朝の読書とブックスタートの始まり

平成の学校で本を読む時間を広げたのが、始業前の10分間に好きな本を読む「朝の読書」です。1988年に千葉県の高校で始まり、1996年4月の100校から、2002年8月に1万校、2005年8月に2万校へ広がりました。

2000年は国会の決議による「子ども読書年」で、同じ年の5月に国際子ども図書館が部分開館しています。2001年12月には子どもの読書活動の推進に関する法律ができ、4月23日が「子ども読書の日」になりました。

赤ちゃんに絵本を手渡すブックスタートも、2000年11月に東京都杉並区の約200家庭で試験的に始まり、2026年9月時点で1,127の自治体が行っています。2000年代に小学生だった人の学校生活は、ちょうど朝の読書が全国に広がった時期でした。

給食や放課後など、同じころの学校の思い出は平成の学校生活のページでもたどれます。

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題名を思い出せない絵本の探し方

題名を思い出せない懐かしい絵本は、覚えていることを6つの手がかりに分けて書き出し、国立国会図書館サーチと図書館の調べもの相談を順に使うのが近道です。一覧を見ても見つからなかった本は、この順に探してみてください。

覚えている6つの手がかりを書き出す

国際子ども図書館は、内容は覚えているのに題名が分からない本を探すときに、次の6つを整理するよう案内しています。

  • 作者や絵を描いた人
  • 読んだ時期と、そのときの年齢
  • 読んだ場所
  • 園の月刊絵本など、読んだ本の種類
  • お話の内容
  • 大きさや表紙の色など、本の見た目

読んだ時期は「20年くらい前」より「平成6年ごろ」のように書くのがコツです。ただし、カラーだと思っていたら白黒だったというように、記憶と本が一部しか合わないこともあると国際子ども図書館は注意しています。

近くの図書館の調べもの相談に頼む

自分で見つからないときは、近くの公共図書館の調べもの相談に頼むのが近道です。この相談はレファレンスサービスと呼ばれ、図書館の職員が資料や情報を探す手伝いをしてくれます。

国際子ども図書館は、文書での相談を各地の図書館から受け付けています。まず近くの図書館に相談し、そこで解決しなければ図書館から問い合わせてもらう流れです。

たとえば東京都立図書館は、来館・電話・文書・メールで相談を受け付けています。都立図書館が持っている児童書についての質問なら、都外の人もメールで相談でき、回答は原則1週間程度です。

全国の図書館の相談記録を集めた「レファレンス協同データベース」には、2026年9月末時点で178,158件の事例が公開されています。千葉県立中央図書館の事例では、「サンタ・べんとう・動物」では見つからなかった本が、「べんとう」を外して「森」を入れると『クリスマスの森』だと分かりました。

自分で探すときも、手がかりの言葉を減らしたり言い換えたりすると、見つかることがあります。

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懐かしい絵本を今買うときの確かめ方

懐かしい絵本を今買うときは、出版社の商品ページで販売中か、新装版かを確かめるのがいちばん早い方法です。品切れの本は図書館や復刊の投票で探し、対象年齢は「読んであげる」か「自分で読む」かで見分けるのがコツです。

出版社のページで在庫と新装版を見る

今も買えるかどうかは、出版社の商品ページで確かめます。偕成社は「偕成社在庫 あり」と表示し、福音館書店は販売中の本に価格と購入ボタンを出しています。

出版情報を集めるJPROという仕組みには、絶版や品切れといった在庫の項目がありません。本の情報を探せるサイト「Books」も、各書店の取り扱い状況までは分からないと書いています。在庫は、出版社ごとの商品ページで見るのが確実です。

同じ題名でも、新装版は見た目が違うことがあります。この記事で紹介したウォーリーや怪談レストランは見た目が新しくなり、こびとづかんは出版社が変わりました。

手元に昔の本があれば、最後のページの奥付を見てください。初版の年月日でその本が最初に出た年が、「第○刷」の日付で手元の1冊が刷られた時期が分かります。

品切れの本は図書館と復刊投票で探す

出版社のページで見つからない品切れの本は、まず図書館で探すのが手早い方法です。カーリルなら全国の図書館の本をまとめて調べられ、貸し出し中かどうかも分かります。

もう一度出してほしい本は、復刊ドットコムにリクエストを投票する方法もあります。たむらしげるさんの絵本『クッキー・サーカス』は、1982年に出たあと1992年に別の出版社から復刊され、復刊ドットコムからも新しい版が出ました。

ただし復刊ドットコムは、投票数が多くても復刊が難しい本があると書いています。投票は復刊の約束ではないので、すぐ読みたい本は図書館で借りる方法も並べて考えておくと安心です。

対象年齢は読んであげるか自分で読むかで見る

出版社が示す対象年齢は、読んであげるのか、子どもが自分で読むのかで意味が変わります。たとえば福音館書店の『ぐりとぐら』の表示は、「読んであげるなら3才から」「自分で読むなら小学低学年から」の2段階です。

表示の仕方は出版社ごとに違い、こぐま社は欄の名前を「年齢の目安」にしています。講談社の絵本やブロンズ新社の商品ページのように、対象年齢の欄がない本も珍しくありません。

福音館書店は、小学生になっても読み聞かせを続けることを勧めています。文部科学省の第五次「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」も、乳幼児期からの読み聞かせを推進することが重要だという立場です。自分が好きだった絵本は、年齢の表示にとらわれすぎず、読んであげる形で一緒に楽しめます。

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まとめ

平成の子どもが読んだ懐かしい絵本は、『ぐりとぐら』『いないいないばあ』など昭和から読み継がれた定番と、『こんとあき』『バムとケロのにちようび』など平成に生まれた絵本に分かれます。小学校の図書室では、ゾロリやズッコケ三人組、怪談レストランが学年ごとの定番でした。

思い出した本は、まず出版社の商品ページで今も買えるかを確かめてみてください。題名が分からない本は、6つの手がかりを書き出してから近くの図書館に相談すると見つけやすくなります。同じ時代の遊びは、懐かしいおもちゃの記事でもたどれます。

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参考資料

個別の品やサービスの発売時期は、各図鑑ページで項目ごとに出典を示します。

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