THEME / SCHOOL DAYS

平成の学校生活|給食・教室・放課後にあったもの

学校生活の記憶は、全国共通の制度と、地域・学校・学年ごとの違いが重なっています。平成の30年余りに授業や情報機器が変わる一方、給食のにおい、机の中の文房具、休み時間の会話のような小さな場面も残りました。

夕方の光が差す誰もいない平成の教室

扉の画像は、当時の雰囲気を表現したAI生成のイメージです。

平成の学校は、同じ風景のまま少しずつ変わった

文部科学省によると、学習指導要領はおよそ10年に一度改訂されます。平成元年改訂では小学校低学年の生活科、平成10・11年改訂では総合的な学習の時間と高校の情報科、平成20・21年改訂では小学校高学年の外国語活動が導入されました。

[ゆとり教育の制度と実施年度](/zukan/school-life/yutori-education/)では、土曜休み、総合的な学習、指導要領の改訂を分けて確認できます。

[ぎょう虫検査の制度改定と地域差](/zukan/school-life/gyochu-inspection/)では、2014年の通知と2016年の施行、全国の必須項目から外れた後も続く検査を分けて紹介しています。

教室の机や黒板がすぐに別物にならなくても、時間割や授業で扱う内容は変わっています。自分の記憶を探すときは「平成の学校」と一括りにせず、入学した年と小・中・高校の時期を確かめると、同じ制度を経験した人を見つけやすくなります。

連絡網、手紙、赤外線——友だちとつながる方法の変化

平成初中期には、家庭の固定電話へ順番に連絡するクラス連絡網や、紙の手紙、交換ノートが学校外の会話をつなぎました。携帯電話が広がると、メール、赤外線通信、プロフィールサービスなどが加わります。

すべての児童・生徒が同じ機器を持っていたわけではなく、家庭の方針や学校の規則による差も大きい領域です。「みんな持っていた」と断定せず、どの地域で、何年ごろ、どの学年だったかを記録することが重要です。

文房具は、書く道具であり会話のきっかけだった

細いカラーペン、シャープペンシル、ノート、デコレーション用品は、授業で使う機能と、友だちに見せたくなる楽しさを両立していました。パイロットの公式インタビューでは、ハイテックCが中学生の手紙文化で支持されたことが振り返られています。

プロフィール帳、交換ノート、プリクラ帳は、書いてもらう、回して書く、写真シールを見せ合うという別々の行為を含みます。全国共通の開始年を断定せず、当時の使い方と現在の商品を、それぞれの図鑑ページで確かめられます。

[砂消しの仕組みと品番の記録](/zukan/stationery/suna-keshi/)では、鉛筆用とは違う研磨の性質、2017年のメーカー資料と現在の掲載品を図で比べられます。

給食の記憶は、献立だけでなく食器・容器・時間にも宿る

平成の学校給食を思い出す手掛かりには、揚げパンのような献立、牛乳の容器、食器、配膳台、給食当番の服装があります。ただし採用された献立や容器は自治体、学校、年度で異なり、全国一律の「平成の給食」はありません。

給食について記録するときは、商品名やメニューだけで年代を決めず、自治体の献立表、学校史、当時の写真などを照合します。牛乳びんのふたを使った遊びなど、具体的な記録と合わせて見ると、食べもの以外の記憶もたどれます。

放課後の遊びは、学校の外のメディアと持ちものにつながる

帰宅後に見たテレビ、友だちの家で遊んだゲーム、借りたCDや音楽を録音したMD、修学旅行で使ったカメラ。学校生活の記憶は校内だけで完結せず、家庭や街の文化とつながっています。

このサイトでは、学校用品だけを一つのカテゴリに集めるのではなく、文房具、ゲーム、デジタル、メディアの図鑑とも相互にリンクします。同じ品でも「授業で使った」「休み時間に交換した」「放課後に遊んだ」という場所の違いから探せます。

[指スマの進め方と地域の呼び名](/zukan/school-life/yubi-suma/)では、親指の合計を当てる手遊びと、せっさん・いっせーのーせなどの記憶を地域の記録と照合できます。

参考資料

制度やサービスの開始時期、商品の存在、当時の展開は、運営主体・公的機関の資料を優先して確認しています。