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クルトガ

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クルトガは、三菱鉛筆が2008年3月に発売した、書くたびに芯が少しずつ回るシャープペンシルです。同じ向きで書き続けると芯の片側だけが減る「偏減り」に対し、芯の向きを変えて先端を整えます。内部のクルトガエンジンは、紙に芯を押し当てる筆圧を利用する仕組みです。ペンを手で回す動作に頼らず、文字を一画ずつ書く動きが芯の回転につながります。ノートの小さな文字や計算式を並べる際に、筆跡の太さが変わりにくいことを目指した、平成後半の筆記具です。

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呼ばれ方:KURUTOGA

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登場・発売
2008年
大手流通POSの販売金額
2009〜2019年にシャープ売上1位
記憶の場所
教室・塾・文具店・試験勉強
現在
継続する展開あり

QUICK COMPARE

クルトガの芯回転・芯送り・モデルごとの違い

2008年3月のクルトガ
筆圧を利用して芯を少しずつ回す機構を搭載。片側だけが斜めに減る偏減りを抑えます。
スタンダードの三つのギア
芯につながる中ギアが上下し、上下のギアとかみ合って回転。文字を書く力を芯の向きの変化へ伝えます。
ノックによる芯送り
短くなった芯を先へ出す操作です。筆記中に芯先の向きを変えるクルトガエンジンとは役割が異なります。
従来エンジンとアドバンス
従来は40画で一周、アドバンスのWスピードエンジンは20画で一周。一画で18度回転します。
2009年のハイグレード
低重心構造とアルミグリップを採用。回転機構に、握りや筆記時の安定感を考えた設計を加えました。
アドバンスのスライドパイプ
パイプで芯を支え、芯を先端から出さない状態で芯折れを防ぎます。パイプが短くなったら芯を繰り出します。
ダイブの筆記中の芯送り
一定の画数で芯を自動的に繰り出す機構を搭載。繰り出し量を5段階で調整できる後年モデルです。
ダイブの書き始め
キャップを外す動作で一定量の芯が出ます。2008年の初期クルトガにはなかった機能です。
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見分ける手掛かり

特徴となるクルトガエンジンは、三つのギアからできています。芯につながる中央のギアが筆圧で上下し、上と下のギアの斜めの歯とかみ合うことで、芯を少しずつ回します。スタンダードモデルの透明な部分からは、その機構が見えるつくりです。後年のモデルではグリップや軸の素材、回転の速さも変化しました。軸を握ったまま文字を書く動きと、内部で芯の向きが変わる動きが重なるのが要点で、ノックのたびに芯が一周する機構ではありません。芯の回転と芯送りは別の働きです。

  • 芯が回る
  • クルトガエンジン
  • 細い文字
  • 窓付き軸

関連する資料:[1][2][3][4][5]

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ノックで芯を送り、書く動きでどう回す?

スタンダードモデルでは、まずノックして筆記に使う分の芯を先へ出します。文字を書き、次の一画へ移る動きに合わせて、内部のギアと芯が少しずつ回ります。ノックは芯の長さを足す操作で、筆圧による回転は芯先の減り方を整える働きです。短い線を重ねる漢字と、長い線が続く英字では、一文字の間に芯が動く回数も違います。後年のアドバンスは、従来の40画で一周する機構に対して20画で一周。少ない画数でも芯の向きが変わりやすいよう、回転を速めています。

関連する資料:[1][2][3][4][5]

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A CLOSER LOOK

芯の長さを足すノックと、芯先を整える回転

クルトガの内部では、芯につながる中央のギアが、上と下のギアにはさまれています。文字を書くときの筆圧が中央のギアを上下させ、斜めの歯とかみ合うことで回転へ変わります。こうして少しずつ芯の向きが変わると、同じ側ばかりが紙に触れて斜めに減る状態を抑えられます。外からペンの軸を回しているようには見えなくても、中では書く動きが芯の形を整えるために使われています。透明な部分から回転機構を見せる外観も、普段は見えないシャープペンシルの内部を身近にする特徴です。

ただし、回転だけで短くなった芯が先へ伸びるわけではありません。通常のクルトガでは、ノックが芯送りを受け持ちます。アドバンスも、先端のパイプが短くなれば芯を繰り出す方式です。後年のダイブは、この芯送りにも筆記の動きを使い、一定の画数で自動的に芯を出すようになりました。さらにキャップを外すと、書き始めに必要な芯も出ます。芯を回す・筆記中に芯を送る・書き始めの芯を出すという三つの動作を重ねた製品で、2008年のクルトガが最初からすべて備えていた機能ではありません。

解説に使った資料:[3][4][5]

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THREE POINTS

芯を送る操作と、書くたびに回る仕組み

スタンダードモデルでは、ノックで芯を出し、筆圧で芯を回します。同じ芯を動かす二つの役割があります。

  • ノックで使う分の芯を出す

    後端をノックし、先端から筆記に使う長さの芯を出します。短くなった芯を補うための操作で、芯先の向きを変える回転とは別です。

  • 筆圧で中央のギアを動かす

    紙に芯を押し当てる力を利用し、芯につながる中央のギアが上下します。上下のギアの斜めの歯とかみ合い、芯が少しずつ回ります。

  • 向きを変えて偏減りを抑える

    文字を一画ずつ書く動きに合わせて芯の向きが変わり、同じ側だけが減るのを抑えます。従来エンジンの一周は40画で、一文字ごとに一周するわけではありません。

ここがポイント芯送りは先端から出る長さ、回転は芯先の減り方に関わります。ダイブに加わった自動芯送りは、通常のクルトガが持つ回転機構とは分けられる機能です。

図解のもとにした資料:[3][4][5]

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大手流通POSの販売金額

発売翌年の2009年には、低重心構造とアルミグリップを備えるハイグレードタイプも商品展開に加わりました。芯が回る基本機能を引き継ぎながら、握る部分や重さのかかり方にも違いが生まれた時期です。三菱鉛筆の2021年発表では、大手流通のPOSによる年間販売金額で、2009〜2019年の11年間、シャープペンシル売上1位とされています。これはその流通データでの販売記録であり、学校での使用率を示す数字ではありません。平成末まで長く展開されたシリーズであることが分かります。

登場・発売:2008年 / 大手流通POSの販売金額:2009〜2019年にシャープ売上1位

登場・発売時期の資料:[1][2][5]

当時の展開・広がりの資料:[1]

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今はどうなっている?

現在の公式商品ページには、スタンダードモデルとアドバンスが掲載されています。後者は高速回転に加え、芯先を支えるパイプが短くなる構造を持ち、短くなったらノックで芯を送ります。一方、クルトガダイブは筆記中に芯を自動で繰り出し、キャップを外すと書き始めの芯も出る別の仕組みです。2023年3月には3色が初の継続品として発売されました。芯を回すという共通点の先に、芯を出す手間や筆記感を変えた製品が加わり、モデルごとに動作が分かれています。

出典:[3][4]

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EVIDENCE

この記録の出典

確認日は資料の内容を確認した日で、商品の発売日とは異なります。

  1. 資料1三菱鉛筆:ユニ アルファゲル スイッチ発表内のクルトガ発売・販売記録(2021年1月7日)別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:mpuni.co.jp参照内容:存在・概要・登場・発売時期・当時の展開・広がり・楽しみ方・使い方内容を確認した日:
  2. 資料2三菱鉛筆:第135期(2009年12月期)有価証券報告書—研究開発活動13頁別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:mpuni.co.jp参照内容:存在・概要・登場・発売時期・楽しみ方・使い方内容を確認した日:
  3. 資料3三菱鉛筆:クルトガ スタンダードモデル—三つのギアと筆圧による回転別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:mpuni.co.jp参照内容:存在・概要・楽しみ方・使い方・継続・復刻・終了の状況内容を確認した日:
  4. 資料4三菱鉛筆:アドバンス—20画で一周するWスピードエンジンとスライドパイプ別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:mpuni.co.jp参照内容:存在・概要・楽しみ方・使い方・継続・復刻・終了の状況内容を確認した日:
  5. 資料5三菱鉛筆:KURUTOGA DIVE—初の継続品3色と自動芯繰出機構(2023年2月15日発表)別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:mpuni.co.jp参照内容:存在・概要・登場・発売時期・楽しみ方・使い方内容を確認した日:
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