平成に消えたカップラーメンの一覧
平成に発売され、いったん消えたり形を変えたりしたカップラーメンには、生タイプめんの日清ラ王、元祖の一平ちゃんラーメン、明星の本場もんラーメンなどがあります。ただし多くは名前を変えたり復刻されたりしていて、跡形もなく消えたものばかりではありません。
発売の早い順に並べた消えた商品
平成に発売され、のちに終わったり、形を変えたり、復刻されたりしたカップめんを、各メーカーの沿革と発表にある発売年の順に並べました。
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| 商品 | メーカー | 発売 | 終売・復刻の歩み |
|---|---|---|---|
| でかまる 五目しょうゆラーメン | 東洋水産 | 1989年8月 | 2024年に復刻版 |
| カップヌードル ブタホタテドリ | 日清食品 | 1991年8月 | 2001年・2011年に復刻版 |
| 日清ラ王 生タイプめん | 日清食品 | 1992年9月 | 2010年8月に生産終了 |
| 一平ちゃん コクしょうゆ味・辛みそ味 | 明星食品 | 1993年 | 2018年終売・2025年復刻 |
| カップヌードル スパイシーカレー | 日清食品 | 1994年5月 | 2008年・2011年に復活 |
| カップヌードル レッドカレー | 日清食品 | 1998年 | 2008年に復活 |
| 本場もんラーメン | 明星食品 | 1998年 | 2000年に別ブランドへ |
| でっせシリーズ | 明星食品 | 1999年 | 2022年に8年ぶり復活 |
| カップヌードル シンガポール風ラクサ | 日清食品 | 2015年9月 | 再発売を重ね今は販売中 |
自分が何歳ごろに食べたかを発売年と照らし合わせると、名前を思い出す手がかりになります。でっせとシンガポール風ラクサは、2026年10月時点でメーカーの公式サイトに商品が載っている、戻ってきた商品です。
メーカーが終了を発表した商品
終わった時期をメーカー自身がはっきり書いているのは、日清ラ王の生タイプめんと元祖の一平ちゃんラーメンです。日清食品は2010年8月24日の発表で、生タイプめんの日清ラ王が8月2日に生産を終えたと伝えました。
明星食品も2025年1月の発表で、1993年発売の「一平ちゃん コクしょうゆ味」と「辛みそ味」が2018年に終売したと書いています。同じ明星食品の沿革によると、1998年の「本場もんラーメン」は2000年に「評判の店」シリーズへブランドを切り替えました。
名前ごと消えたのは本場もんラーメンで、ラ王と一平ちゃんは名前を残したまま、めんの種類や商品の形が変わりました。「確かにあったのに見かけない」という記憶と、いちばん重なりやすい3つです。
消えたあとに復活や復刻をした商品
平成のカップラーメンは、発売から何周年という節目や、ファンの声をきっかけに戻ってくることがあります。東洋水産は「でかまる」の発売35周年に合わせ、1989年の五目しょうゆラーメンを2024年9月に復刻しました。
日清食品は2011年に「歴代カップヌードル復活総選挙」を開きました。販売していない過去のカップヌードル73品から、もう一度食べたい味を投票で選ぶ企画で、上位3品が2011年11月から1品ずつ数量限定で復刻されています。シンガポール風ラクサも、「もう一度食べたい」という声に応えて再発売された味です。
こうした復刻版は、期間や数量を限った発売が多く見られます。気になる商品は、メーカーのニュースリリースで周年の年を確かめておくと、戻ってきたときに見逃しにくくなります。
生タイプめんの日清ラ王が消えた理由
生タイプめんの日清ラ王が消えたのは、日清食品が次々に出す新商品と売り上げを取り合い、販売数量が年々減ったためです。2010年8月2日に生産を終えましたが、翌月にはノンフライめんの新しいラ王として戻ってきました。
1992年に生タイプのカップめんで登場
日清ラ王は、1992年9月に発売された生タイプのインスタントラーメンです。生タイプめんは、生めんに近い食感のまま長く保存できるよう、酸性化という処理をしためんを指します。
日清食品の社史によると、処理をしてもコシとねばりが残る「スーパーネットワーク製法」と、性質の違うめんを3層に張り合わせる「三層めん製法」を組み合わせていました。日清食品の2010年の発表によると、当時としては高めの値段でしたが、発売の翌年には約1億4000万食を売る大ヒットになっています。
2010年8月2日に生産を終えた
日清食品は2010年8月24日の発表で、生タイプめんの日清ラ王が8月2日に生産を終えたと書いています。理由は、社内の新商品との競合で販売数量が年々減り続けたことでした。
終わりに合わせて出した雑誌広告「ラ王、終わる。」は大きな話題を呼びました。Twitterを使った特設サイト「ラ王追湯式典」にも、生産終了を惜しむ声が20万件以上集まっています。
2010年夏より前に食べた人が覚えている「ラ王」は、今のラ王とはめんの種類が違うものです。
次世代ノンフライめんで翌月に復活
新しい日清ラ王は、2010年9月6日に関東甲信越と静岡で、10月4日から全国で発売されました。最初の味は「背脂濃コク醤油」と「旨味豚コク味噌」の2つです。
めんは、新しく開発した「3層太ストレート製法」による、油で揚げずに乾かすノンフライめんに変わり、容器も八角形になりました。2012年8月には袋めんの日清ラ王も登場し、2026年10月19日にも新しい味のカップめんが出ています。生タイプのころの食感そのものは戻っていませんが、ラ王という名前は今も続くブランドです。
明星の消えたカップラーメン
明星食品で平成に生まれて一度消えたカップめんは、元祖の一平ちゃんラーメン、本場もんラーメン、でっせシリーズの3つです。形を変えたり、同じ名前で戻ったりして、どれも今の商品につながっています。
一平ちゃん|元祖はカップラーメンだった
一平ちゃんと聞くとカップ焼そばを思い浮かべがちですが、元祖は1993年発売のカップラーメンです。明星食品の沿革では、最初の一平ちゃんはコクしょうゆ味、辛みそ味、たっぷり野菜タンメン、こってりとんこつ味の4つでした。
「市場で評判のラーメン屋」がコンセプトで、インパクトのあるテレビCMとともに記録的な売り上げを残しています。カップ焼そばの「一平ちゃん夜店の焼そば」は、2年後の1995年の発売です。
元祖のラーメンは2018年に終売しましたが、2025年4月14日にコクしょうゆ味と辛みそ味の復刻版が出ました。スープは当時の味を再現し、パッケージにも発売当時のデザインが使われています。
本場もんラーメン|2000年に評判の店へ
本場もんラーメンは、1998年に明星食品が出したカップラーメンです。発売されたのは「和歌山屋」と「札幌屋」の2品で、どちらも名前に地名が付いていました。
明星食品の沿革によると、2000年に本場もんラーメンは「評判の店」シリーズへブランドスイッチしています。この名前で売られた期間はおよそ2年と短く、覚えているのは1998〜1999年ごろに食べた人のはずです。
でっせ|8年ぶりに戻った手ごろなカップ麺
でっせシリーズは、1999年に発売された手ごろな値段のカップめんです。明星食品は、シンプルな品質をとことん追求したシリーズと紹介しています。
いったん店頭から姿を消したあと、物価の高騰で家計を守る意識が高まるなか、2022年9月に8年ぶりに復活しました。2023年8月28日には「すうどんでっせ」「かけそばでっせ」「かけラーでっせ 醤油ラーメン」の3品がリニューアルされ、「焼そばでっせ ソース味」も加わっています。
明星食品の公式サイトには、2026年10月時点でも「かけそばでっせ」の商品ページがあります。2010年代に見かけなくなったと感じた人も、同じ名前で戻ってきたシリーズなので、売り場で「でっせ」の文字を探してみてください。
カップヌードルの消えた味と発売順
カップヌードルで平成に出て、いったん消えた味は、ブタホタテドリ、スパイシーカレー、レッドカレー、シンガポール風ラクサなどです。一方で、カレーやシーフードヌードルのように昭和に生まれた味は、今も定番として続いています。
初代は1971年発売で1食100円
初代のカップヌードルは、1971年9月18日に発売された世界初のカップめんです。日清食品の「安藤百福クロニクル」によると、袋めんが25円の時代に1食100円もする高い商品でした。
立ったまま食べるのは行儀が悪いという声もあり、最初はなかなか店に置いてもらえませんでした。そこでお湯の出る自動販売機を1年で全国2万台に広げ、銀座の歩行者天国でも試食販売をしています。多い日には2万食を売り切るほどの人気でした。
定番の味が加わった順番
カップヌードルの味は、昭和のうちにカレー、チリトマト、シーフードがそろい、平成に入ってからもチーズカレーやエスニック系の味が加わりました。日清食品のニュースリリースと沿革にある発売年を並べると、次のとおりです。
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| 発売 | 和暦 | 味 |
|---|---|---|
| 1971年9月 | 昭和46年 | カップヌードル |
| 1973年 | 昭和48年 | カレー |
| 1982年7月 | 昭和57年 | チリトマトヌードル |
| 1984年7月 | 昭和59年 | シーフードヌードル |
| 1991年8月 | 平成3年 | ブタホタテドリ |
| 1994年5月 | 平成6年 | スパイシーカレー |
| 1998年 | 平成10年 | レッドカレー |
| 2000年4月 | 平成12年 | チーズカレー |
| 2014年4月 | 平成26年 | トムヤムクンヌードル |
| 2015年9月 | 平成27年 | シンガポール風ラクサ |
日清食品によると、2001年の時点でレギュラーサイズだけでも49種類の味が出ていました。表には、この記事で取り上げる主な味を載せています。
ブタホタテドリと平成のカレー味
ブタホタテドリは、カップヌードルの発売20周年を記念して1991年8月に出た、豚骨にホタテとチキンのうまみを合わせたローストしょうゆ味です。2001年には30周年記念の復刻版が約3か月の期間限定で出て、2011年12月12日にも「復活総選挙」の2位として数量限定で戻りました。
スパイシーカレーとレッドカレーは、日清食品が「人気の高かったカレーのバリエーション」と呼ぶ味です。カップヌードルカレーの35周年にあたる2008年の2月4日に2品そろって復活し、スパイシーカレーは2011年11月14日にも「復活総選挙」の3位として復刻されました。
どちらも、いつも棚にある定番ではなく、節目の年に戻ってくる味です。見かけなくなったと感じるのは自然なことと言えます。
シンガポール風ラクサ|終売と再発売を重ねた味
シンガポール風ラクサは、2015年9月28日に発売されたエスニック系のカップヌードルです。前の年のトムヤムクンヌードルに続く第2弾で、ココナッツミルクにスパイスの辛さを重ねたスープが特徴でした。
販売が終わったあとも「もう一度食べたい」という声が多く、2017年9月25日に再発売されています。2023年4月10日には「復活リクエストNo.1」の味として、3年ぶりに「世界のカップヌードル」シリーズへ戻りました。
2026年10月30日時点では、日清食品のカップヌードルのブランドページにシンガポール風ラクサが再び並んでいます。出ては消えるを繰り返してきた味なので、見かけたときが買いどきです。
消えたと思われがちな今も買えるラーメン
平成から続いて今も買えるのに消えたと思われやすいのが、でかまる、マルちゃんの昔ながらの中華そば、カップヌードルの欧風チーズカレーです。最初の味の一部が終わっていたり、同じ名前で種類が分かれていたりすることが、勘違いのもとになっています。
でかまる|1989年生まれで五目しょうゆは復刻
東洋水産の大盛りカップめん「でかまる」は、平成元年の1989年8月に「味もマル、具もマル、量もマルのおいしさ3重マル」というキャッチコピーで生まれました。最初の味は、もやしみそラーメン、コーンバター風味ラーメン、タンメン、五目しょうゆラーメンの4つです。
このうち今も通年で売られているのは、ロングセラーの「もやし味噌ラーメン」です。五目しょうゆラーメンは、ブランド35周年の2024年9月9日に、発売当時のデザインを再現した復刻版として戻ってきました。
コーンバター風味やタンメンの記憶がある人も、同じブランドのもやし味噌ラーメンなら、今の売り場で手に取れます。
昔ながらの中華そば|チルドと袋めんがある
マルちゃんの「昔ながらの中華そば」は、今も売られています。同じ名前で、冷蔵で売られるチルド麺と、常温の棚に並ぶ即席の袋めんの2種類があるのが、見つけにくさのもとです。
チルド麺は、湯切りがいらず賞味期間が60日間の半生麺をコンセプトにしたブランドで、2025年に発売35周年を迎えました。2025年9月15日にしょうゆ味・みそ味・しお味がリニューアルされ、2026年9月14日には煮干ししょうゆ味が加わっています。
袋めんは、北海道産小麦100%のノンフライ麺に鶏ガラスープを合わせた中華そばです。公式の販売地域は甲信越から沖縄までで、北海道と東北は入っていません。チルドなら冷蔵の麺売り場、袋めんなら即席めんの棚と、売り場を分けて探すと見つけやすくなります。
欧風チーズカレー|2000年生まれの定番
カップヌードルの欧風チーズカレーは、平成12年の2000年4月に発売され、今も定番として続く味です。2003年にはカレールーを、チーズによく合う欧風カレールーに変えるリニューアルをしました。
日清食品によると、2003年の時点で累計販売は7000万食を超えていました。2021年3月1日には、具のモッツァレラチーズの代わりに、3種のチーズが入った「特製チーズパウダー」を付けるリニューアルもしています。
2026年10月30日時点でも、カレーやシーフードと並んでカップヌードルのブランドページに載っています。昔のチーズカレーの記憶がある人は、今の味と食べ比べてみるのも楽しみ方の一つです。
まとめ
平成に消えたカップラーメンは、生タイプめんの日清ラ王や元祖の一平ちゃんラーメン、本場もんラーメンのように、平成のうちに今の形や名前へ切り替わったものが中心です。一方で、でっせやシンガポール風ラクサのように戻ってきた商品や、でかまるの五目しょうゆラーメンのように周年で復刻された味もあります。
思い出の商品が見つかったら、メーカーのニュースリリースで復刻の知らせを確かめてみてください。同じ時代の味は、平成に流行った食べ物や懐かしいお菓子でもたどれます。
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- 日清食品グループ「NISSIN HISTORY 1992.9 『日清ラ王』の発売」別タブで開く
- 日清食品「日清ラ王 背脂濃コク醤油 / 旨味豚コク味噌」新発売のお知らせ(2010年8月24日)別タブで開く
- 日清食品「WAGYUMAFIA ULTRAラ王 WAGYU SEAFOOD FLAVOR」(2026年10月19日発売)別タブで開く
- 日清食品「沿革」別タブで開く
- 日清食品グループ「安藤百福クロニクル」別タブで開く
- 日清食品「カップヌードル30周年記念復刻版」(2001年7月2日)別タブで開く
- 日清食品「カップヌードル スパイシーカレー / レッドカレー」(2008年1月21日)別タブで開く
- 日清食品「カップヌードル チリトマトヌードル」リニューアル発売(2017年6月21日)別タブで開く
- 日清食品「シーフードトリオ」(2024年)別タブで開く
- 日清食品「あのチーズカレーが全面リニューアル!!」(2003年4月7日)別タブで開く
- 日清食品「カップヌードル 欧風チーズカレー」リニューアル発売(2021年2月15日)別タブで開く
- 日清食品「歴代カップヌードル復活総選挙結果発表」(2011年)別タブで開く
- 日清食品「復活総選挙 カップヌードルスパイシーカレー」(11月14日数量限定発売)別タブで開く
- 日清食品「復活総選挙カップヌードルブタホタテドリ ローストしょうゆ味」(12月12日数量限定発売)別タブで開く
- 日清食品「復活総選挙 カップヌードル 天そば」(2012年1月16日数量限定発売)別タブで開く
- 日清食品「カップヌードル シンガポール風ラクサ」(2015年)別タブで開く
- 日清食品「カップヌードル シンガポール風ラクサ」再発売(2017年)別タブで開く
- 日清食品「カップヌードル シンガポール風ラクサ」(2023年4月10日発売)別タブで開く
- 日清食品「カップヌードル」ブランドページ別タブで開く
- 明星食品「沿革」別タブで開く
- 明星食品「明星 一平ちゃん コクしょうゆ味 / 辛みそ味」「明星 チャルメラ しょうゆラーメン 5食パック」4月復刻発売(共同通信PRワイヤー)別タブで開く
- 明星食品「明星 でっせシリーズ」3品、「明星 焼そばでっせ ソース味」(2023年8月28日発売)別タブで開く
- 明星食品「明星 かけそばでっせ」商品情報別タブで開く
- 東洋水産「『復刻版 でかまる 五目しょうゆラーメン』新発売のお知らせ」別タブで開く
- 東洋水産「『昔ながらの中華そば しょうゆ味』ほか リニューアル発売のお知らせ」(2025年9月1日)別タブで開く
- 東洋水産「『昔ながらの中華そば 煮干ししょうゆ味』新発売のお知らせ」(2026年8月31日)別タブで開く
- 東洋水産「昔ながらの中華そば」商品情報(即席袋麺)別タブで開く
個別の品やサービスの発売時期は、各図鑑ページで項目ごとに出典を示します。
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