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iモード
iモードは、NTTドコモが1999年2月22日に始めた携帯電話向けインターネットサービスです。対応する電話機からメールやWebを利用し、天気、ニュース、銀行取引、チケット予約、ゲームなどへつながりました。小さな画面とボタンで情報を選ぶ仕組みを備え、2026年3月31日にFOMAとともに終了しました。
呼ばれ方:i-mode、アイモード
読みたい項目を目次で選ぶ- 登場・発売
- 1999〜2026年
- サービス開始と普及の記録
- 1999〜2003年
- 記憶の場所
- 通学・通勤中・自宅・街中・携帯電話売り場
- 現在
- 当時の展開は終了
QUICK COMPARE
iモード・mova・FOMAの違いと、開始から終了まで
- iモード
- 携帯電話からメールやWebを使うサービス。1999年2月22日開始、2026年3月31日終了。
- 初期の対応電話機
- 501iシリーズ。ブラウザーとパケット通信機能を備え、小さな画面に文字中心のページを表示。
- サイトへの入口
- メニューから選ぶオンラインサービスと、URLを直接入力して開くWeb。メールも別の機能として利用。
- 当初の通信料
- 接続時間ではなく転送したデータ量で計算。サービス基本料、有料コンテンツの情報料とは別。
- 開発の始動
- 榎啓一氏の2018年の回顧では、1997年1月8日に携帯電話単体のマルチメディア事業の立ち上げを命じられた。
- 2000年2月末
- 447万契約。経済企画庁の同年12月15日付報告書に掲載。
- 契約数の節目
- 500万:2000年3月15日/2,000万:2001年3月4日/4,000万:2003年10月30日。全国の契約数。
- mova
- 初期iモードのPDC系ネットワークを担った携帯電話サービス。2012年3月31日終了。
- FOMA
- 第3世代移動通信方式(3G)の携帯電話サービス。2001年10月開始、2026年3月31日にiモードとともに終了。
- 携帯電話機・コンテンツ
- 電話機はサービスを使う機器。ニュース、占い、ゲームなどは接続した先の内容で、iモードそのものとは役割が異なる。
SCENES & OBJECTS
風景と図でたどる

メールとWebのサービス、通信を支える回線
iモードはメールやWebを使うサービス、movaやFOMAは通信を支える携帯電話サービス、電話機はそれを使う機器でした。FOMAとiモードの終了日は共通です。

持ち歩く電話とメモ
携帯電話と紙のメモが手元にある場面をイメージしました。端末の外観と画面は架空です。
制作:平成カプセル編集部 / GPT Image

パソコンのある机
家のパソコンから情報に触れる場面のイメージです。特定の機種や画面ではありません。
制作:平成カプセル編集部 / GPT Image

開始から4,000万契約までの節目
ドコモが2003年10月30日に発表した全国の契約数の節目です。各日付の突破記録を並べており、利用者の実人数や流行の頂点を表す数値ではありません。
制作:平成カプセル編集部
図の参考資料:資料1
見分ける手掛かり
iモードというサービス、通信を支えるmovaやFOMA、手に持つ携帯電話機は、それぞれ役割が違います。初期の501iシリーズにはブラウザーとパケット通信機能が載り、文字を中心としたページを表示しました。メールとWeb、メニューから選ぶサイトとURLを直接入力して開くサイトが、一台の電話の中で使い分けられていました。
- iボタン
- iメニュー
- 携帯メール
- 着メロ
- パケット通信
関連する資料:[1][2][3][4][5][6][7][8]
目次へ戻るどう使われていた?
iメニューからニュースや天気を選び、メールで連絡を取り、銀行口座の操作やチケット予約にも使うサービスでした。1999年の技術資料では、電話機・パケット網・iモードサーバー・コンテンツの四つが仕組みを支えています。当初のパケット通信料は接続時間ではなく転送データ量で計算され、サービス基本料や有料コンテンツの情報料とは別に扱われました。
目次へ戻るA CLOSER LOOK
開発当事者が重視した、携帯電話らしい使いやすさ
元NTTドコモのiモード開発責任者・榎啓一氏と、掲載時に東京理科大学に所属していた工藤秀雄氏は、2015年の署名論文で、利用者が対応機種を身近な携帯電話として受け止めることを重視したと説明しています。高度な情報端末として意識させるより、普段持ち歩く電話から使えることが開発上の要点でした。1999年の技術資料にも、従来の電話らしい外観を保つ設計や、Webの利用中に電話が来たら通話を優先する仕組みが記されています。
同論文では、ページを記述するCompact HTMLの採用についても、既存のHTMLを簡略化した技術なら情報提供者が対応しやすいという判断を述べています。小さな画面にページを出す電話機、データを運ぶパケット網、メールや情報課金を扱うサーバー、内容を届ける提供者が組み合わさってiモードは成立していました。天気や予約へたどり着く簡単な操作の裏側には、電話機の使いやすさと、コンテンツを供給する側の参加しやすさの両方を考えた設計がありました。
目次へ戻るサービス開始と普及の記録
全国のiモード契約数は、2000年3月15日に500万、2001年3月4日に2,000万、2003年10月30日に4,000万を突破しました。経済企画庁の2000年の報告書にも、同年2月末時点の447万契約が記され、パソコンを使わずにインターネットへ接する手段として取り上げられています。数字は各時点の契約数であり、利用した人の実人数ではありません。
登場・発売:1999〜2026年 / サービス開始と普及の記録:1999〜2003年
目次へ戻る今はどうなっている?
iモードと、第3世代移動通信方式(3G)のFOMAは、2026年3月31日に終了しました。movaの終了はそれより早い2012年3月31日です。iモードの終了が指すのは、このメール・インターネットサービスの提供終了であり、折りたたみ式など電話機の形や、携帯電話という種類全体がなくなったという意味ではありません。
目次へ戻るEVIDENCE
この記録の出典
確認日は資料の内容を確認した日で、商品の発売日とは異なります。
- 資料1榎啓一「iモードサービスの概要」NTT DoCoMoテクニカル・ジャーナルVol.7 No.2(1999)6〜8頁:開始日・501i・パケット網・メールとWeb別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:docomo.ne.jp参照内容:存在・概要・登場・発売時期・楽しみ方・使い方内容を確認した日:
- 資料2NTTドコモ:FOMA(3G)とiモードの2026年3月31日終了、両サービスの開始時期別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:docomo.ne.jp参照内容:存在・概要・登場・発売時期・継続・復刻・終了の状況内容を確認した日:
- 資料3NTTドコモ・2003年10月30日発表:全国4,000万契約と、開始からの契約数の節目別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:docomo.ne.jp参照内容:存在・概要・登場・発売時期・当時の展開・広がり内容を確認した日:
- 資料4NTTドコモ・2012年4月2日お知らせ:mova・DoPa等の2012年3月31日終了別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:docomo.ne.jp参照内容:存在・概要・継続・復刻・終了の状況内容を確認した日:
- 資料5経済企画庁総合計画局・2000年12月15日「IT革命と農山村等地方からの情報発信研究会報告書」4頁(PDF8頁):2000年2月末447万契約別タブで開く公的機関の資料 / 掲載サイト:www5.cao.go.jp参照内容:存在・概要・当時の展開・広がり内容を確認した日:
- 資料6榎啓一・工藤秀雄「iモード開発プロジェクト―プロジェクト統括者の視点から―」日本情報経営学会誌36巻1号(2015)37・39頁:携帯電話としての使いやすさとCompact HTMLの選択別タブで開く出版社の資料 / 掲載サイト:jstage.jst.go.jp参照内容:存在・概要・楽しみ方・使い方内容を確認した日:
- 資料7NTT DOCOMOテクニカル・ジャーナル25周年記念号(2018)2頁・榎啓一氏の回顧:1997年1月8日の開発始動別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:docomo.ne.jp参照内容:存在・概要・登場・発売時期内容を確認した日:
- 資料8NTT DOCOMOテクニカル・ジャーナル25周年記念号(2018)4頁:mova(デジタル)・PDC方式とFOMA・第3世代の関係別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:docomo.ne.jp参照内容:存在・概要・楽しみ方・使い方内容を確認した日: