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ポケットベル

ポケットベル、通称ポケベルは、持ち歩く受信機へ呼出しや短いメッセージを届ける無線呼出サービスです。国内では1968年7月に東京23区で始まり、平成には数字の語呂合わせや文字表示で個人同士の連絡にも広がりました。ドコモのクイックキャストは2007年、一般向けのポケベルサービスは2019年に終了しています。

呼ばれ方:ポケベル、ページャー、無線呼出し

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国内の一般向けサービス
1968〜2019年
文字表示と契約数の節目
1991〜1996年
記憶の場所
学校外・駅の公衆電話・街中・職場
現在
当時の展開は終了

QUICK COMPARE

受け取り方・表示の進化・契約数・終了年の違い

国内サービスの開始
1968年7月、電電公社が東京23区で開始。当初は呼出し音で用事を知らせる仕組み。
連絡の向き
電話やデータ端末から受信機へ知らせる一方向の通信。受信機自身には通話・返信機能を持たない。
数字表示と語呂合わせ
1987年に数字表示機能が加わり、「4649=よろしく」などの語呂合わせが若者の連絡に広がった。
公衆電話との関係
数字入力にはプッシュ信号を利用。ダイヤル式の家庭電話もあった時代、公衆電話は送信や折り返しの場所になった。
NTTの自由文サービス
1991年開始。JIS第1水準の漢字を含む自由文を36文字まで送信できた。
FLEX-TDの漢字表示
1996年7月、ドコモが首都圏で開始。JIS第2水準までの漢字50文字へ表示内容が拡張した。
全国の加入規模
1995年に1,000万加入を突破。国立科学博物館の系統化調査にある全国の記録。
ドコモの契約数
1996年6月は約649万、2005年4月24日は約29万。全国の総数とは集計対象が異なる。
ドコモの終了
クイックキャスト(旧ポケットベル)は2007年3月31日に終了。
一般向けサービスの終了
2019年9月30日。ドコモの2007年終了後も、一般向けサービスは続いていた。
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見分ける手掛かり

受信専用の小さな箱、液晶の数字や文字、ベルトクリップ、相手を呼び出す番号がポケベルの特徴です。初期には音で呼び出すだけの端末があり、その後は数字表示、カナや漢字の表示へと機能が増えました。端末自身で通話や送信を行うPHS・携帯電話とは、連絡の向きと役割が異なります。

  • 小型の受信端末
  • 数字メッセージ
  • 公衆電話から入力
  • 4649

関連する資料:[1][2][3][4][5][6]

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どう使われていた?

数字メッセージを送る人は、相手の呼出番号へ電話をかけ、プッシュ信号で数字を入力しました。受信する人は音や画面で知らせを受け、通話で返事が必要なら固定電話や公衆電話から折り返しました。総務省の白書は、当時ダイヤル式の家庭電話も広く使われていたため、プッシュ式の公衆電話に入力する人が並んだと説明しています。

関連する資料:[2][3][4][6]

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A CLOSER LOOK

小さな受信機を支えた、表示と通信方式の進化

国立科学博物館が公開する堀俊和氏の2023年の系統化調査は、ポケベルの変化を呼出信号のデジタル化と伝送速度の向上から説明しています。初期は音で用事を知らせる仕組みでしたが、通信方式の改良を経て、数字や文章を受け取る端末へ発展しました。総務省の白書が記す数字の語呂合わせは、端末から返信できない一方向の連絡の中で、限られた表示を使って言葉を伝えた文化でした。

井上憲一氏らによるドコモの技術誌論文には、1991年に始まったNTTの自由文サービスは漢字を含む36文字、1996年7月に首都圏で始めたFLEX-TDの漢字表示は50文字という違いが記されています。後者では扱える漢字の範囲も広がり、パソコンなどのデータ端末から長い文章を入力する接続方式が用意されました。ポケベルには数字だけの型と文字を表示する型があり、業務の連絡、短い語呂合わせ、漢字入りの用件など、表示と入力方法に応じた使い方が重なっていました。

解説に使った資料:[2][3][4]

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FOLLOW THE FLOW

呼び出す電話、受けるベル、返す電話

数字や短いメッセージを受け取るポケベルでは、知らせが届く端末と、返事に使う電話が分かれます。

  1. 相手の呼出番号へ電話をかける

    数字メッセージの送信者が電話で相手の呼出番号へ発信し、プッシュ信号で数字を入力します。無線網を通じて相手の受信機へ知らせが届きます。

  2. 携帯した受信機で知らせを見る

    受信者の小さな端末へ呼び出しが届き、表示を読んで用件を把握します。この受信機自体で相手との通話は行いません。

  3. 別の電話から相手に折り返す

    通話で返事が必要な場合は、公衆電話や固定電話を使います。短い知らせを受け取ることと、別の電話から話を返すことが分かれていました。

ここがポイントポケベルの役目は外出先で知らせを受けることです。返事には別の電話を使うため、端末と公衆電話の記憶が一続きになります。

図解のもとにした資料:[2][4]

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文字表示と契約数の節目

堀俊和氏の国立科学博物館の調査報告では、国内の無線呼出は1995年に1,000万加入を突破しています。一方、ドコモの契約数は1996年6月の約649万が山で、2005年4月24日には約29万でした。全国と1社、年次と特定の月では集計の対象が違います。携帯電話やPHSの普及とともに、受信専用の連絡から双方向の通話・メールへ利用が移っていきました。

国内の一般向けサービス:1968〜2019年 / 文字表示と契約数の節目:1991〜1996年

登場・発売時期の資料:[1][3][4]

当時の展開・広がりの資料:[1][2][3]

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今はどうなっている?

ドコモのクイックキャストは2007年3月31日に終了しました。一般向けのポケベルサービスの終了日は2019年9月30日で、両者には12年以上の隔たりがあります。一方、電気興業の2020年の報告書には、ポケベルでも使われた280MHz帯を防災行政無線へ展開する技術が記されています。当時の個人向けサービスの終了と、無線技術の別用途への展開はそれぞれの出来事です。

出典:[5][6]

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EVIDENCE

この記録の出典

確認日は資料の内容を確認した日で、商品の発売日とは異なります。

  1. 資料1NTTドコモ・2005年4月25日:1968年7月の開始、1996年6月約649万契約、2005年4月24日約29万契約、終了の事前告知別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:docomo.ne.jp参照内容:存在・概要・登場・発売時期・当時の展開・広がり内容を確認した日:
  2. 資料2総務省・令和元年版情報通信白書 第1部第1章第1節:数字表示・語呂合わせ・プッシュ式公衆電話と一方向の連絡別タブで開く公的機関の資料 / 掲載サイト:soumu.go.jp参照内容:存在・概要・楽しみ方・使い方・当時の展開・広がり内容を確認した日:
  3. 資料3堀俊和「国内公衆無線通信におけるアンテナ技術の系統化調査」(国立科学博物館、2023)5.1.3:1968年の東京23区、デジタル化・高速化、1995年1,000万加入突破別タブで開く公的機関の資料 / 掲載サイト:sts.kahaku.go.jp参照内容:存在・概要・登場・発売時期・楽しみ方・使い方・当時の展開・広がり内容を確認した日:
  4. 資料4井上憲一ほか「高度無線呼出システム(FLEX-TD)によるポケットベルの漢字表示サービスと入出力機能の多様化」Vol.4 No.4、24〜25頁:1991年の自由文と1996年7月の首都圏漢字表示別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:docomo.ne.jp参照内容:存在・概要・登場・発売時期・楽しみ方・使い方内容を確認した日:
  5. 資料5NTTドコモ・2007年4月27日決算短信6頁:クイックキャストを2007年3月31日に終了した実績別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:docomo.ne.jp参照内容:存在・概要・継続・復刻・終了の状況内容を確認した日:
  6. 資料6電気興業・第94期報告書(2020年6月)8頁(PDF9頁):2019年9月30日のポケベル終了と280MHz帯防災行政無線への展開別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:denkikogyo.co.jp参照内容:存在・概要・楽しみ方・使い方・継続・復刻・終了の状況内容を確認した日:
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