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PHS

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PHSは、デジタルコードレス電話の技術を使った簡易型携帯電話の方式です。国内の公衆サービスは1995年に始まり、『ピッチ』とも呼ばれました。端末自身で会話や文字連絡ができ、DDIポケット、ウィルコムなどが通話・データ通信を展開しました。Y!mobileの一般向けプランは2021年、テレメタリング向けは2023年に終了しています。

呼ばれ方:ピッチ、Personal Handy-phone System、DDIポケット、WILLCOM、ウィルコム

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DDIポケットのサービス開始
1995年7月
文字・データ・端末の節目
1996〜2005年
記憶の場所
学校外・通勤・通学中・携帯電話売り場
現在
当時の展開は終了

QUICK COMPARE

通信方式・サービス・端末・終了日を比べる

通信方式としてのPHS
Personal Handy-phone System。1.9GHz帯を使い、小さな基地局と端末を結ぶデジタルコードレス電話の技術が基礎。受信専用のポケベルとは異なる。
DDIポケットの開始
1995年7月に北海道・東京、同年10月に全国でサービス開始。PHSにはNTTパーソナルやアステルの系統もあった。
文字連絡のPメール
1996年11月に提供開始。1998年12月開始のEメールや、通話・データ通信のプランとは別のサービス名。
データ通信の変化
1997年4月にPIAFSによる最大32kbpsの通信が始まり、その後64kbpsへ。2001年8月にはDDIポケットのAirH"つなぎ放題コースが登場。
AH-K3001V(2004年5月)
フルブラウザを搭載したAirH"PHONE端末。パソコン向けサイトを見る用途が、音声通話端末にも加わった。
WILLCOMへの改称と統合
2005年2月、DDIポケットがウィルコムに改称。2014年6月にイー・アクセスと合併し、7月の社名変更、8月のY!mobile開始へ。
W-ZERO3(2005年12月)
VGA液晶とWindows OSを搭載した端末。PメールやAirH"のようなサービス名ではなく、機器の名前。
070番号の見分け方
2013年11月から携帯電話にも070番号が加わった。番号の先頭3桁だけでは、PHS端末や当時の契約先を特定できない。
ドコモのPHS終了
2008年1月7日。DDIポケットから続くY!mobile系統の終了日とは異なる。
一般向けなどの終了
2021年1月31日、Y!mobileのテレメタリングを除くPHS向け料金プランなどが終了。カーナビ向け各種プランは2020年7月31日に終了。
テレメタリング向けの終了
2023年3月31日。Y!mobileは翌4月1日、残っていたプランの終了と同社PHSサービスの全終了を報告。
施設内の自営PHS
施設側のCSアンテナや交換設備を使う内線システム。公衆PHSの契約終了と、各設備の運用・保守状況は分けて考える。
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見分ける手掛かり

PHSは通信方式、DDIポケットやWILLCOM(ウィルコム)はそれを提供した会社・ブランドの名前です。機器を調べる手掛かりには、メーカーと型番、PHS・Pメール・AirH"の表記、当時の契約先があります。AH-K3001VやW-ZERO3のように、画面や機能が違う端末もありました。070番号は2013年11月から携帯電話にも加わったため、先頭の3桁だけでPHSとは判断できません。

  • ピッチ
  • 小型端末
  • アンテナ
  • 携帯電話より軽い料金イメージ

関連する資料:[1][2][3][4][5][6][7][8][9]

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どう使われていた?

ポケベルが呼出しを受けて別の電話から折り返すのに対し、PHSは手元の端末で相手と話せました。DDIポケットは1996年11月に短い文字を送るPメール、1998年12月にEメールを開始。2001年8月には定額データ通信のAirH"つなぎ放題コースを始めました。通話、文字、パソコンなどのデータ通信は、それぞれ利用する機器や契約が異なります。

関連する資料:[1][2][3][4][7]

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A CLOSER LOOK

小さな基地局を重ねて、街中を通話の場所に

森島光紀氏の国立科学博物館の調査は、PHSが小型・軽量で電池が長持ちする一方、導入当初は高速移動中の通信が不得手だったと説明しています。基地局から電波が届く範囲は約100〜500mと小さく、端末の送信出力を抑えられる反面、広い地域をカバーするには多数の基地局が必要でした。報告には1999年にハンドオーバ処理などを改善した経緯もあり、「移動に弱い」という初期の特徴を全時代の機種へ当てはめることはできません。

堀俊和氏の2023年の調査には、基地局アンテナの設置先として公衆電話ボックス、電信柱、低層ビルの屋上、地下街や屋内の天井などが挙げられています。PHSの小さな通信範囲は、街中の設備を細かく配置して支える仕組みでもありました。一方、NECプラットフォームズが説明する構内PHSは、施設側が設置するCSアンテナと内線設備を使います。屋外で契約していた公衆PHSと、職場で渡された内線端末は、似た外見でも接続先と運用の単位が異なります。

解説に使った資料:[2][3][4]

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THREE POINTS

声・短い連絡・データを運ぶ用途

PHSには通話やデータ通信の用途がありました。以下は使い方の区分で、全機種共通の機能一覧ではありません。

  • 持ち歩く端末で会話する

    音声通話ではPHS端末自体で相手と話します。ポケベルを受けて別の電話から返事をする使い方とは、道具の役割が違います。

  • 文字で短い連絡をやり取りする

    DDIポケットのPメールは1996年11月、Eメールは1998年12月に始まりました。どちらも文字を伝えますが、名称と登場時期が異なるサービスです。

  • データ通信のために利用する

    2001年8月にはAirH"つなぎ放題コースが登場しました。音声端末だけでなくパソコンなどの通信にも用途が広がり、機器と契約に応じて使われました。

ここがポイントPHSの名の下にも、会話・文字連絡・データ通信という違いがあります。DDIポケットやWILLCOMの名称だけで用途は一つに決まりません。

図解のもとにした資料:[1][2]

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文字・データ・端末の節目

当初は小型・軽量の端末や料金が特徴でしたが、展開は通話だけにとどまりませんでした。2004年5月にはフルブラウザ搭載のAH-K3001V、2005年12月にはVGA液晶とWindows OSを備えたW-ZERO3が登場しています。DDIポケットは2005年2月にウィルコムへ改称。2014年6月のイー・アクセスとの合併、7月のワイモバイルへの社名変更を経て、8月にY!mobileのサービスが始まりました。

DDIポケットのサービス開始:1995年7月 / 文字・データ・端末の節目:1996〜2005年

登場・発売時期の資料:[1][2][3]

当時の展開・広がりの資料:[1]

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今はどうなっている?

ドコモのPHSは2008年1月7日に終了しています。Y!mobileでは、テレメタリングを除くPHS向け料金プランなどが2021年1月31日、機器の遠隔管理などに使われたテレメタリング向けが2023年3月31日に終了しました。これらは通信事業者の公衆サービスの終了日です。施設側がアンテナや交換設備を設ける自営PHSの内線システムは構成が異なり、この日付だけで一律に使えなくなったとはいえません。中古端末を入手しても、終了した公衆PHSへ新規契約して通話することはできません。

出典:[4][5][6][8][9]

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EVIDENCE

この記録の出典

確認日は資料の内容を確認した日で、商品の発売日とは異なります。

  1. 資料1ソフトバンク・旧ワイモバイル沿革:1995年の開始、Pメール、AirH"、AH-K3001V、ウィルコムへの改称、W-ZERO3、2014年の合併とY!mobile開始別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:softbank.jp参照内容:存在・概要・登場・発売時期・当時の展開・広がり・楽しみ方・使い方内容を確認した日:
  2. 資料2森島光紀「公衆移動通信システムの技術発展の系統化調査」Vol.7(2007年)、211〜213頁:小型・低出力のPHS、初期の移動制約、PIAFS、公衆と自営の構成別タブで開く公的機関の資料 / 掲載サイト:sts.kahaku.go.jp参照内容:存在・概要・登場・発売時期・楽しみ方・使い方内容を確認した日:
  3. 資料3堀俊和「国内公衆無線通信におけるアンテナ技術の系統化調査」(2023年)、6.1.3節:デジタルコードレス技術、公衆網との接続、小さなセルと基地局の設置場所別タブで開く公的機関の資料 / 掲載サイト:sts.kahaku.go.jp参照内容:存在・概要・登場・発売時期・楽しみ方・使い方内容を確認した日:
  4. 資料4NECプラットフォームズ・構内PHSの構成:自営のCSアンテナを使った内線通話(販売終了品の製品資料)別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:necplatforms.co.jp参照内容:存在・概要・楽しみ方・使い方・継続・復刻・終了の状況内容を確認した日:
  5. 資料5Y!mobile・PHSサービス情報:テレメタリングを除く料金プランの2021年1月31日終了、カーナビ向けの2020年7月31日終了別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:ymobile.jp参照内容:存在・概要・継続・復刻・終了の状況内容を確認した日:
  6. 資料6Y!mobile・2023年4月1日:テレメタリング向け料金プランを3月31日に終了した実績と、同社PHSサービス全終了の報告別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:ymobile.jp参照内容:存在・概要・継続・復刻・終了の状況内容を確認した日:
  7. 資料7旧イー・アクセス・2013年4月1日:同年11月から携帯電話にも070番号を割り当てる案内別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:softbank.jp参照内容:存在・概要・楽しみ方・使い方内容を確認した日:
  8. 資料8ドコモ・2008年1月8日:前日1月7日にPHSサービスを終了した実績別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:docomo.ne.jp参照内容:存在・概要・継続・復刻・終了の状況内容を確認した日:
  9. 資料9ソフトバンク・2020年4月17日:テレメタリングを除くPHSプランを同年7月末から2021年1月末へ延期した経緯別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:softbank.jp参照内容:存在・概要・継続・復刻・終了の状況内容を確認した日:
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