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着メロ

着メロは「着信メロディ」の略で、携帯電話に電話がかかってきたとき、電子的な楽器音で旋律を鳴らす仕組みです。端末に入っている曲を選ぶ方法、自分で音符を入力する方法、配信されたメロディを取り込む方法がありました。モバイル・コンテンツ・フォーラムの年表は、1996年に着信メロディ機能とテンキーでの追加、1998年にメロ譜本、1999年にMIDIデータの配信を記録しています。好きな曲を短い音の並びに置き換え、持ち主ごとの着信音にする楽しみがありました。

呼ばれ方:着信メロディ、着うた以前の着メロ

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携帯電話への初期搭載
1996年
初期の展開
1996〜2002年
記憶の場所
教室外・放課後・自宅・駅・携帯電話
現在
現在の状況

QUICK COMPARE

着メロの作り方と、似た名前の音の違い

内蔵メロディ
買ったときから端末に入っている曲を選ぶ方式。TT31にも固定メロディや効果音が用意されていました。
自作の着メロ
音階・音の長さ・休符などを入力して作る方式。TT31では完成した曲を保存し、着信音に登録できました。
単音と和音
単音は一つの音の流れ、和音は音が重なる響き。TT31の自作機能には主旋律と二つの副旋律がありました。
メロ譜本
携帯電話へメロディを打ち込むための本。MCFの年表には1998年の発売が記録されています。
配信の着メロ
曲名などから選んでデータを取得する方式。2002年のYahoo!モバイルは約4万曲、18カテゴリーを案内しました。
着うた
録音された歌声や演奏を使う短い音源。2002年のauでは15〜30秒程度の曲を着信音やアラームに使えました。着うたを詳しく見る
auの待ちうた
電話をかけてきた相手が、応答を待つ間に聞く音。2005年2月開始、2021年12月31日に提供終了しました。
現在の自作着信音の一例
iPhone用GarageBandでは、作った曲を最大30秒の着信音として書き出せます。当時の携帯用メロディデータとは別の制作環境です。
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見分ける手掛かり

着メロの音を形づくるのは、音の高さ、長さ、休む間、テンポ、音色などの情報です。一つの旋律が順番に鳴る単音に対し、複数の音が重なる和音では伴奏を添えたような響きになります。ツーカーのTT31の自作機能は、主旋律と二つの副旋律を別々に入力する方式でした。同じ曲でも、どの音を重ね、どんな音色で鳴らすかによって印象が変わります。録音された歌手の声や演奏を短く再生する着うたとは、電話から音楽が聞こえるまでの仕組みが異なります。

  • 単音・和音
  • 数字キーでの曲入力
  • 着信音
  • 携帯サイト
  • 曲名リスト

関連する資料:[1][2][3][4][5][6][7]

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数字キーで作る・配信から選ぶ

自作機能では、数字キーが音階を入れるための鍵盤の役割を果たしました。TT31では1〜7のキーがド〜シに対応し、休符や音の長さ、音域も操作で変えられます。途中で再生して聞き、音を直し、完成したメロディをデータフォルダに保存して着信音に登録する流れでした。一方、配信型では曲名やアーティスト名から探し、用意されたメロディをダウンロードしました。2002年のYahoo!モバイルは、キーワード検索と五十音検索、ジャンル別の入口を備え、音を入力せず曲を選べる仕組みを案内しています。

関連する資料:[1][3][4][5][6][7][8]

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A CLOSER LOOK

音の高さだけでなく、間と重なりも作れた

自作着メロの編集画面では、音を鳴らさない時間も曲の一部でした。TT31には音符と休符に加え、同じ高さの音を途切れずにつなぐタイがあり、テンポは96・108・120・144の4種類から選べました。4オクターブの音域に最大256音を入力でき、主旋律のほかに二つの副旋律も用意されていました。音階を並べるだけでなく、どこで息をつくか、どの速さで進むか、どの音を重ねるかまで、小さな画面とキーで組み立てられたのです。音を足す、間を空ける、再生して聞くという操作が、着信音を作る時間になっていました。

配信サービスでは、手元で作曲する楽しみとは別に、曲を探して選ぶ楽しみが生まれました。2002年8月のYahoo!モバイルは、J-POP、アニメ、洋楽、映画など18カテゴリーに約4万曲を用意し、キーワードと五十音の両方から探せる構成でした。新着メロディやPICKUPもあり、曲名を知っている人にも、一覧を見ながら選ぶ人にも入口がありました。対応先としてiモード・J-スカイ・EZwebが案内され、手元の端末で曲のデータを受け取る方式が、自分で一音ずつ入力する方式と並んでいたことが分かります。

解説に使った資料:[3][5]

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THREE POINTS

着メロは、電話の中で音を組み立てる

音を並べるデータと、実際に録音された音では、同じ曲でも聞こえ方が変わります。

  • 音の並びを入力する

    自作機能では音階だけでなく、長さや休符も入力しました。TT31では数字キーで音を選び、再生しながらメロディを編集できました。

  • 旋律を重ねて響かせる

    TT31の主旋律と二つの副旋律は、それぞれ別の音階を入力できる構成でした。音を重ねることで、一本の旋律より厚みのある響きを作れました。

  • 歌声は着うたの音源で鳴る

    2002年のau着うたは、録音された歌声を含む15〜30秒程度の音源を利用しました。端末で旋律を鳴らす着メロとは音の材料が異なります。

ここがポイント着メロの個性は、選んだ曲に加えて、音色、テンポ、旋律の重なりにも表れていました。

図解のもとにした資料:[3][6]

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初期の展開

1990年代後半には、着メロを作るためのメロ譜本と、通信でメロディを受け取るサービスが登場しました。1999年にはヤマハが携帯電話向けFM音源LSI「YMU757(MA-1)」を開発し、電子楽器で育った音づくりの技術が小さな端末にも使われます。2002年8月のYahoo!モバイルでは約4万曲を18カテゴリーから探せるようになり、同年12月にはauの着うたが始まりました。旋律を携帯の音源で鳴らす楽しみと、録音された歌声を鳴らす楽しみが並ぶ時代に入ったのです。

携帯電話への初期搭載:1996年 / 初期の展開:1996〜2002年

登場・発売時期の資料:[1][2][4][5][6][7]

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今はどうなっている?

現在も、自分で作った音楽を着信音にする機能は形を変えて残っています。たとえばiPhone用GarageBandでは、作った曲を最大30秒の着信音として書き出し、標準の電話着信音やメッセージ音、連絡先ごとの音に設定できます。当時の数字キー入力から、アプリで曲を編集して書き出す形へと操作は変わりました。平成の着メロで特徴的だったのは、短い旋律を一音ずつ組み立てることと、小さな電話の音色に合わせて曲の表情を作ることでした。

出典:[7][8]

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EVIDENCE

この記録の出典

確認日は資料の内容を確認した日で、商品の発売日とは異なります。

  1. 資料1文化庁・基本問題小委員会報告 付属MCF資料「着信音系コンテンツの歴史」(PDF63頁)別タブで開く公的機関の資料 / 掲載サイト:bunka.go.jp参照内容:存在・概要・登場・発売時期・楽しみ方・使い方内容を確認した日:
  2. 資料2MCF「携帯向け映像配信ビジネスの現状と今後」携帯電話サービスの歴史別タブで開く公的機関の資料 / 掲載サイト:bunka.go.jp参照内容:存在・概要・登場・発売時期内容を確認した日:
  3. 資料3ツーカー TT31取扱説明書:着信音パターン・自作着信音(本文190〜205頁)別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:media3.kddi.com参照内容:存在・概要・楽しみ方・使い方内容を確認した日:
  4. 資料4ヤマハ「FM音源の実用化と普及」が第18回電気技術顕彰「でんきの礎」として顕彰別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:yamaha.com参照内容:存在・概要・登場・発売時期・楽しみ方・使い方内容を確認した日:
  5. 資料5Yahoo! JAPAN「Yahoo!モバイル」で着メロサービスを開始(2002年8月20日)別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:lycorp.co.jp参照内容:存在・概要・登場・発売時期・楽しみ方・使い方内容を確認した日:
  6. 資料6KDDI:新サービス「着うた」詳細(2002年11月18日発表)別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:kddi.com参照内容:存在・概要・登場・発売時期・楽しみ方・使い方内容を確認した日:
  7. 資料7au「待ちうた」の提供終了について(2021年6月1日)別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:au.com参照内容:存在・概要・登場・発売時期・楽しみ方・使い方・継続・復刻・終了の状況内容を確認した日:
  8. 資料8Apple:iPhone用GarageBandで曲を送信する—曲を着信音として送信する別タブで開く公式サイト・発表資料 / 掲載サイト:support.apple.com参照内容:楽しみ方・使い方・継続・復刻・終了の状況内容を確認した日:
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