時をかける少女の登場人物と声優の一覧

2006年のアニメ映画『時をかける少女』は、高校2年生の紺野真琴と、同じクラスの間宮千昭・津田功介の3人を中心にした物語です。真琴の叔母の芳山和子、下級生の藤谷果穂、同級生の早川友梨たちが、3人の関係を少しずつ動かしていきます。

時をかける少女の登場人物と声優の一覧の一覧

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時をかける少女の登場人物と声優の一覧の一覧
名前読み声立場
紺野真琴こんの まこと仲里依紗主人公・高校2年生
間宮千昭まみや ちあき石田卓也春に来た転校生
津田功介つだ こうすけ板倉光隆医学部志望の同級生
芳山和子よしやま かずこ原沙知絵真琴の叔母
藤谷果穂ふじたに かほ谷村美月ボランティア部の下級生
早川友梨はやかわ ゆり垣内彩未真琴の同級生
紺野美雪こんの みゆき関戸優希真琴の妹・中学生
高瀬宋次郎たかせ そうじろう松田洋治真琴の同級生
福島先生ふくしま立木文彦担任・数学

声の出演は映画.comの作品ページと、2025年の金曜ロードショー放送に合わせたアニメ!アニメ!の記事、名前の読みはウィキペディアの記載によります。

真琴・千昭・功介の3人と声優

主人公の真琴の声は仲里依紗さん、千昭は石田卓也さん、功介は板倉光隆さんが担当しました。作中の3人は同じクラスで、放課後に野球やカラオケをして遊ぶ仲間です。真琴はどちらの男子とも恋愛に発展していない間柄として描かれています。

真琴と功介は中学時代からの付き合いで、千昭は高校2年の春に転校してきました。昔からの友だちに新しい友だちが加わった3人です。その関係がひと夏の間に揺れ動く様子が、物語の中心になっています。

魔女おばさんと真琴の家族

真琴の叔母の芳山和子は原沙知絵さんが声を担当し、東京国立博物館で絵画の修復をしている人物です。アニメ!アニメ!の紹介では「30代後半だが未婚」とされ、浮世離れした雰囲気から真琴に「魔女おばさん」と呼ばれています。

家族では、中学生の妹・美雪を関戸優希さん、父を桂歌若さん、母を安藤みどりさんが演じました。ウィキペディアによると、美雪は真琴より早く起きて料理も手伝う真面目な性格です。窓から飛び降りようとする姉を見て、自分がプリンを食べたせいだと勘違いする場面もあり、姉妹のやり取りが家庭の場面を明るくしています。

果穂・友梨ら同級生と担任の福島先生

功介に思いを寄せる下級生の藤谷果穂は谷村美月さん、真琴と仲の良い同級生の早川友梨は垣内彩未さんが演じました。ウィキペディアによると、果穂はボランティア部の引っ込み思案な少女で、友人の上杉盛子・野分析美に引っ張られる形で功介に告白します。

同級生の高瀬宋次郎は松田洋治さん、担任で数学担当の福島先生は立木文彦さんです。福島先生は派手な見た目ですが、答案に「Excellent!!」と書いたり、進路希望を出さない真琴を注意したりする真面目な先生として描かれます。高瀬は真琴がタイムリープで避けた不運をかぶる役回りで、真琴の力が他人に影響することを示す人物です。

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紺野真琴と津田功介の人物像

真琴は、偶然身につけたタイムリープを自分のために使い、やがてその裏で誰かが損をしていると気づく主人公です。功介は、真琴と中学時代からの友だちで、将来を真剣に考える落ち着いた存在として描かれます。

真琴|タイムリープを手にした高校2年生

真琴は東京の下町の高校に通う2年生で、栗色のショートヘアの快活な少女です。ウィキペディアによると、朝寝坊しがちで成績は中の下という、どこにでもいそうな高校生として設定されています。

7月13日、真琴は理科準備室で不審な人影を見て転び、帰り道では自転車のブレーキが壊れ、電車が近づく踏切に突っ込んでしまいます。ところが気がつくと少し前の時間に戻っていて、時間を跳ぶ力が身についていました。真琴は抜き打ちテストでよい点を取ったり、カラオケを何時間も延長したりと、ささやかな望みに力を使います。和子から「真琴がいい目を見ている分、悪い目を見ている人がいるのでは」と忠告されても、はじめは気に留めませんでした。

真琴が千昭の告白をなかったことにした場面

功介が果穂に告白されたのをきっかけに、千昭は真琴に交際を持ちかけます。突然のことに戸惑った真琴は、タイムリープでその告白を「なかったこと」にし、千昭を避けるようになりました。

ウィキペディアのあらすじでは、友だちだった千昭と恋人になる姿を想像できず、気持ちを受け止められなかったと説明されています。和子からも「せっかく想いを伝えたのに千昭くんが可哀想」と言われました。ciatrが名言として紹介する「ずっと3人でいられる気がしてたんだよね」という真琴の言葉からも、3人の関係が変わることへのためらいが伝わります。

千昭が姿を消した翌日、真琴は「大事なことを話してくれたのになかったことにしてしまった」と功介に打ち明け、屋上で一人泣きます。告白から逃げた後悔が、最後のタイムリープへ真琴を向かわせる力になりました。

功介|医学部志望の秀才と果穂の告白

功介は医学部を目指す秀才で、家は病院です。スポーツ刈りで授業中は眼鏡をかけ、将来を真剣に考えない真琴に苦言を言う一面もあります。

功介はボランティア部の後輩・果穂から告白されます。果穂の友人2人に「功介と付き合っているのか」と問い詰められた真琴は、2人の仲を取り持とうと7月13日に戻りました。ところがその直後、功介はブレーキが壊れたままの真琴の自転車を借りていきます。

追いかける途中、真琴は千昭からの電話で「タイムリープしているだろう」と聞かれ、その会話を消すのに最後の1回を使ってしまいます。そのあと功介と果穂を乗せた自転車は坂を下り、遮断機の下りた踏切へ突っ込みました。時間を止めて2人を救ったのは千昭で、この事故が千昭の秘密を明かすきっかけになります。

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間宮千昭の正体と未来から来た目的

千昭の正体は、ある絵を見るために未来からタイムリープしてきた人物です。真琴が手にしたタイムリープの力も、もとは千昭が持っていたものでした。

春に転校してきた野球仲間の千昭

千昭は高校2年の春に真琴のクラスへ転校してきた男子で、オレンジ色の髪に着崩した制服で目立つ存在です。アニメ!アニメ!の紹介では、考えるより先に手が出るタイプで、数学は得意なのに漢字が苦手とされています。

転校したてのころは同級生とけんかをする問題児でしたが、真琴たちに野球に誘われてから丸くなりました。千昭は未来との違いとして、川が地面を流れていることや空の広さ、人の多さ、野球や自転車があることを挙げています。何気ない放課後の野球が、千昭にとっては未来に無い特別な時間だったと分かります。

千昭は絵「白梅ニ椿菊図」を見に来た

千昭が現代に来た目的は、絵「白梅ニ椿菊図」の実物を見ることでした。ウィキペディアによると、この絵は映画のために作られた架空の作品で、和子が勤める博物館で修復中でした。

和子は真琴に、この絵が「何百年も前の大戦争と飢饉の時代」に描かれたと話しています。千昭はこの時代のこの季節にしか所在が確かめられない絵を見に来たものの、真琴たちと過ごすのが楽しくて長くとどまりました。ciatrが紹介する「帰らなきゃいけなかったのに、いつの間にか夏になってた」という千昭のせりふには、その気持ちが表れています。結局、千昭は絵を見ないまま未来へ帰りました。

最後のタイムリープを使って姿を消した理由

千昭は、踏切の事故から功介と果穂を助けるため、自分に残っていた最後のタイムリープを使い、未来へ帰れなくなりました。そのうえ、タイムリープを過去の人に知らせてはいけない決まりを破ったとして、真琴たちの前から姿を消します。

正体を明かした翌日、学校では千昭が「自主退学した」と騒ぎになります。本当の理由を知っているのは真琴だけでした。友だちを救うために自分の秘密を明かした千昭の選択が、ここから真琴を動かしていきます。

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「未来で待ってる」と物語の最後

物語の最後、千昭は真琴を引き寄せて「未来で待ってる」と言い残し、真琴は笑って「すぐ行く、走っていく」と応えます。映画が描くのはその別れと、真琴が新しい目標を見つけた夏の日までです。

7月13日へ戻る真琴の最後のタイムリープ

千昭がタイムリープを使ったことで、時間は真琴が最後の1回を使う前まで戻り、真琴の力も1回分よみがえりました。真琴はその1回で、すべての始まりだった7月13日の理科準備室へ跳びます。

それより前、落ち込む真琴に和子は、高校のころに好きになった人を今も待ち続けていると打ち明けていました。そのうえで「待ち合わせに遅れてきた人がいたら、走って迎えに行くのがあなたでしょ?」と真琴の背中を押します。7月13日に戻った真琴は、千昭を気にかけていた友梨に「千昭が好き」と伝え、友梨も親友を送り出しました。

千昭の「未来で待ってる」と真琴の返事

グラウンドで千昭と会った真琴は、タイムリープや未来の話はもう聞いていると伝え、あの絵が未来でも必ず見られるようにすると約束します。最後まで素直になれない2人は、憎まれ口をたたき合ったまま別れました。

泣きじゃくる真琴のもとへ千昭が戻り、真琴を引き寄せて「未来で待ってる」と言葉を残しました。真琴の返事は、ウィキペディアのあらすじでは「すぐ行く、走っていく」、ciatrの名言紹介では「うん、すぐ行く、走っていく」と書かれています。待ち続けた和子と、走って迎えに行く真琴の違いが、このやり取りに重なっています。

黒板の「Time waits for no one」

「Time waits for no one」は作中の黒板に書かれた英語の言葉で、「時は誰も待ってくれない」という意味です。黒板の場所は、ciatrの記事では教室、映画コラムのシネマズプラスでは理科室として紹介されています。

書いた人物は作中で示されません。シネマズプラスの記事は、細田守監督が「おそらく千昭が書いたんでしょうね」と語ったと伝えています。映画のキャッチコピー「待ってられない 未来がある。」とも響き合い、待たずに走る真琴の姿を言い表した言葉として読めます。

映画が描くのは功介へボールを投げる場面まで

映画の最後は、千昭が未来へ帰ってしばらくたったある日、真琴と功介が話す場面です。千昭は表向き、留学のために学校をやめたことになっていました。何も言わずに去った千昭に不満をもらす功介へ、真琴は「やりたいことが決まったんだよ」と返します。

続けて真琴は「私もさ、実はこれからやること決まったんだ」と話し、空を見上げてから功介に向かってボールを投げます。物語はそこで終わり、真琴が決めた「やること」の中身や、2人がその後に会えたかどうかは語られません。絵を未来に残すという約束を手がかりに、その後を想像する余地が残された結末です。

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魔女おばさん芳山和子と原作・実写版の違い

魔女おばさんこと芳山和子は、筒井康隆の原作小説と1983年の実写映画で主人公だった人物です。2006年のアニメ映画は、和子の姪の真琴を主人公に、和子が大人になった後の時代を描いた新しい物語として作られました。

魔女おばさん芳山和子と原作・実写版の違いの一覧

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魔女おばさん芳山和子と原作・実写版の違いの一覧
作品発表・公開主人公作者・監督
原作小説1965〜1966年連載芳山和子筒井康隆
実写映画1983年7月16日芳山和子大林宣彦
アニメ映画2006年7月15日紺野真琴細田守
実写映画2010年3月13日芳山あかり谷口正晃

和子は原作と1983年版では主人公、2006年版では主人公の叔母、2010年版では主人公の母として登場します。作品が変わっても和子が物語をつなぐ役を担っている点が、シリーズを見比べるときの目印になります。

芳山和子は原作小説の主人公

原作小説の主人公の芳山和子は、時間を跳ぶ力を身につける中学3年生です。ウィキペディアによると、小説は学研の学年誌『中学三年コース』1965年11月号から『高1コース』1966年5月号まで全7回連載され、1967年に単行本になりました。

アニメ映画の和子は、ウィキペディアで「原作のヒロイン」と説明される人物です。和子は高校のころに好きになった人を今も待ち続けていると真琴に話し、待つ自分とは違う生き方を真琴に勧めました。博物館の部屋には、男子の友人2人と並んだ高校時代の写真が飾られていて、真琴たち3人と重なる関係が感じられます。

1983年の実写映画は原田知世が主演

1983年7月16日公開の実写映画は大林宣彦監督の作品で、原田知世さんが芳山和子を演じました。文化庁メディア芸術祭は2006年のアニメ版を、大林宣彦監督の実写作品とは味わいの違う青春映画と評しており、2つの映画が並べて語られてきたことが分かります。

ウィキペディアによると、原作と1983年版に出てくる未来人の深町一夫は「西暦2660年」の研究者という設定です。一方、2006年版では千昭がいつの時代から来たのかは明かされません。原作と1983年版にある、未来人に関わった人の記憶を消す設定も、2006年版では使われていません。

2010年の実写映画は仲里依紗が主演

2010年3月13日公開の実写映画は谷口正晃監督の作品で、主人公は和子の娘の芳山あかりです。あかりを演じたのは、2006年のアニメ版で真琴の声を担当した仲里依紗さんで、母の和子は安田成美さんが演じました。

アニメの声と実写の主演を同じ人が務めたため、2つを続けて見ると演じ方の違いも楽しめます。仲里依紗さんはこの作品などで第34回(2011年)の日本アカデミー賞新人俳優賞を受けており、平成のイケメン俳優と美人女優一覧でも受賞作として紹介しています。

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全国6館から広がった2006年夏の映画

2006年7月15日に公開された『時をかける少女』は、全国6館から始まり、口コミで評判が広がってロングラン上映になりました。翌2007年にかけて、文化庁メディア芸術祭や日本アカデミー賞でも賞を受けています。

口コミで40週のロングランになった公開

AV Watchの記事によると、公開当初の上映館は全国でわずか6館でしたが、8か月を超えるロングラン上映を記録しました。ウォーカープラスは、上映が40週に及び、上映館が100か所以上に広がったと伝えています。

賞では、第10回文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門で大賞を受けました。2007年2月16日に授賞式があった第30回日本アカデミー賞では、映画.comの作品ページによると最優秀アニメーション作品賞に選ばれました。小さな公開から観客の声で広がった歩みは、この映画が平成のアニメ映画の代表作として語られる理由の1つです。

主題歌「ガーネット」と挿入歌「変わらないもの」

主題歌は奥華子さんの「ガーネット」、挿入歌は同じく奥華子さんの「変わらないもの」です。ウィキペディアによると、「ガーネット」は映画公開の3日前の2006年7月12日にポニーキャニオンから出た4枚目のシングルで、「変わらないもの」はその2曲目に収められています。

「変わらないもの」は、もとは主題歌の候補だった曲で、ぴったり合う場面があることから挿入歌になりました。2007年のマイナビニュースの取材で、奥華子さんは監督やスタッフに「いい!」と言われて「ガーネット」が主題歌に決まったと話しました。平成の夏の歌は懐かしい夏の歌一覧でもたどれます。

カラオケやプリンなど作中の平成の夏

作中には、カラオケの延長、妹より先回りして食べるプリン、放課後の野球、携帯電話での会話といった平成の高校生の夏が描かれました。シネマズプラスの映画コラムは、真琴がタイムリープを使って「カラオケで10時間くらい歌ったり」する場面を紹介しています。

テレビでは2007年7月21日にフジテレビ系「土曜プレミアム」で初めて地上波放送され、翌2008年も同じ枠で放送されました。その後は日本テレビ系でくり返し放送されています。直近の放送は2025年11月28日の金曜ロードショーで、本編ノーカットでした。作中の暮らしの品は、図鑑のカラオケボックスや昔のガラケーのページでも振り返れます。

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まとめ

2006年のアニメ映画『時をかける少女』は、タイムリープを手にした真琴と、未来から絵を見に来た千昭、医学部を目指す功介の3人の夏を描いた作品です。叔母の和子は原作と1983年の実写映画の主人公で、待ち続けた和子と走って向かう真琴の違いが「未来で待ってる」の場面に重なります。

次に見返すときは、7月13日の理科準備室の場面に注目すると、最後のタイムリープまでのつながりがよく分かるはずです。同じころの邦画は平成の映画一覧、テレビアニメは2000年代のアニメ一覧でたどれます。

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参考資料

個別の品やサービスの発売時期は、各図鑑ページで項目ごとに出典を示します。

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